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失恋
私、入山理緒。高校3年生。今・、一緒にいるのは、桐谷華蓮。2人で、恋バナをしていたんだけど、急にとんでもない事を言い出した。
「それ、本当?」
「うん。仲本に聞いたんだ。時旗先輩が、理緒の事好きなんだって。思い切って、告白してみなよ。」
友達の妃奈樹が、突然そんなことを言い出した。でもありえない。絶対に・・・。嘘だよね、先輩が私の事好きなわけ無い。
一か八か、掛けてみるか。
「やって見る。」
それで、今に至るわけだけど・・・。
「ごめん。俺・・、面食いなんだよ。」
と、断られた。時旗先輩は、そのまますっと逃げていった。私は、どこをどう歩いたのか全く覚えていない。気づいたら、高層ビルの屋上に居た。
〝死にたいよ〟
私は、手すりに近づき、飛び越え用とした。その時だった。
「危ない。」
そう言って、私を助けようとしたのは良いんだけど。その人が、私をこっちに引っ張ろうとしたとき、私は、バランスを崩し、その人の方へと落ちた。
落ちた瞬間、唇が重なった。
私は、一瞬何が起こったのか分からなくなり、固まった。