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と、いうことで異世界です

三日前の事だ。俺は、異世界に飛ばされてしまった。見たことの無い獣やら、植物がわんさか居る異世界に。


と、健全な厨二病なら憧れる状況であり、ここでヒロインと遭遇、なんてことになればバラ色の未来は確定したと言っていいと思う。


が、生憎こちとら、見渡す限りの、木、木、木!の森に降り立ってしまったのだ。

三日間誰とも会わず、その辺から、湧いている湧き水で過ごしてきた。


「もう、限界か......」


あーあ。なんだよ。異世界に来ても落ちぶれるのか。


助けを求めてフラフラと動いていた足もついには動きを止めてしまう。


「魔法でこっからすっとべたらなぁ」


ぽつりと、突拍子も無いことを言ってみる。


が、あながち間違っている事をいっているわけでも無いのだ。半分は合っていて、半分は間違っている。というのも、実は俺、異世界に来たと同時に魔法を使えるようになったのだ。誰からのプレゼントか知らないが、魔法を授かった。最初は俺も驚いたよ。異世界に来た瞬間に頭に大量の数式が流れ込んで来たんだからな。


だが、魔法っつったら、火とか水とかだと思ったのだが、俺が使える魔法はただ一つ。


「移動魔法か、......」


と、俺が勝手に呼んでいるだけなんだが、読んで字のごとく、移動できる魔法を習得したのだ。え?どんだけ移動できるかって?そんなに気になるなら教えてやろう。最高で、50メートルだ!たったの50メートル。


「なんってこった......」


確かに走るよりは格段に早い。が、何せ体力を使うので、なるべく使いたくなかった。そんな出し惜しみをしていたら、このざまだ。


「もう、だめだ......」


俺はその場に倒れ込む。


次に起きるときには、目の前にヒロインが居ることを願いながら。


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