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創世のオラクルム  作者: 甘味料
第一章
1/9

1-1 日常

בְּרֵאשִׁית בָּרָא אֱלֹהִים אֵת הַשָּׁמַיִם וְאֵת הָאָֽרֶץ

初めに神は天と地とを創造された。 創世記より

「この装置は私が責任をもって封印します。よろしいですね?皇帝陛下」

「よかろう、この忌々しい装置のせいで一国が滅びかけたのだ」


人はウィースと呼ばれる力を使い文明を発展させ繁栄した。しかし、とある装置によってそのウィースが悪用され一つの国が滅びかけた。

伝説上の人物アウディーテはその反乱をおさめ、装置を封印し再び人は繁栄の時を過ごした。

そしてこれは一国の少年ルクス=オレイヤの、世界の、歴史の物語......


「おはよう、母さん。父さんは?もう行っちゃった?」 


「おはよールクス、父さんはもういっちゃったわよー」


「そっかー」


「もう学校いくの?」


「うん いってきまーーす」


母さんの手が燃えている そう!この世界にはウィースと呼ばれるエネルギーでファクルタスを使うことができるのだ 

そして母さんは自然系ナチュラ五級業クイーンクェ・ファクルタス

イグニスを使ったのだ。

業は自然系ナチュラ付与系インプリメントゥムがあって、一級業ウーヌ・ファクルタス 二級業ドゥオ・ファクルタス 三級業トリア・ファクルタス 四級業クァットゥオル・ファクルタス 五級業クィーンクェ・ファクルタスの五つに分かれると学校の業の授業で教わった。

みんなはほとんど五級業を使えるのに僕はまだ使えない


僕はルクス。ルクス=オレイヤ 10歳


好きなものは葉っぱ 家の近くに生えてる木があって、その木の葉っぱがきれいで気に入ってる 


僕が暮らしているのは、アトランティア帝国本土の南西部に位置するセレノ村という辺境の小さな集落だ。


周囲は緩やかな丘と木々に囲まれていて、風が抜けると草木の葉擦れが耳に心地いい。村の中央には小さな市場と井戸があって、住民の多くは農業や牧畜を営んでいる。


アトランティア帝国の中央都市から遠く離れている


村の北には「古修練場」と呼ばれる石造りの遺構があって、かつては戦人たちの訓練場だったらしいけど、いまでは村の子供たちが遊びに来るような場所だ。


父さんはフォルティス 

この国の軍隊に勤めている ちょっぴり偉い人らしい。

母さんはルーナ

とてもやさしくて大好き

僕の生まれたオレイヤ家はこの国の一般市民の一族で偉いわけではない。

けど今の生活はとても楽しい。今は幼年学校に通っている。

好きな科目は歴史!歴史は深くておもしろい 苦手なのは業ぁ


先生「みなさん おはようございます!」


やった!今日は一つ目から歴史だ!


「では始めます」


「前回の続きから この私たちの住んでいるアトランティア帝国は数十年前にムーリア帝国との大陸戦争が終結しましたね」


そうこの国は隣の国と戦争をしたのだ まあ僕が生まれる前だから直接見てはないんだけどね。


「ここで問題です。」

「我がアトランティア帝国の軍には何個部隊があるでしょう」


「では ラーミナさん」


ラーミナ「はい! 五個です!」


「惜しいですね 一つ足りません」


「一つずつ言ってみてください」


「戦人部隊 亜戦人部隊 業人部隊 亜業人部隊 裏人部隊 あとはぁー」


「衛人を忘れていますね 皇帝陛下を守っているひとたちですね」


「そしてここにいるルクス=オレイヤくんのお父様はあの亜戦人部隊の隊長さんなのですよ」


「みなさんもルクス君のお父様のようになれるよう努力しなさいね」


そうだ僕の父さんはちょっぴりえらい だからいつも僕は父さんと比べられる


カ―――ンカ――――ン


「では終わります ありがとうございましたと」


次はえーーーと


「おーいルクスーーー おまえのパパ 隊長なんだってな! すげーなー」


「うらやましいよ おれのパパはただの剣士だからさーー」


そうだこうやってすぐ父さんのことばかり


次は、、、、 業!? 最悪だ


そうそう この話しかけてきたやつはユリアン・コーヴァ― 

たまに僕に話しかけてくる そこまでなかよくはない が


「次の授業 外だから いっしょにいこーぜ ユリアン」


こんな感じの仲である


「では先生が合図するまで各自 練習!」


みんなは笑いながら五級業クイーンクェ・ファクルタスを発動させている

一般的なのはシンプルかつ便利で簡単なイグニス

付与業インプリメントゥム強化プロセレムである。

僕だけ業が使えないことにとてつもない悔しさと恥ずかしさを感じた。


今日の帰り道、

突然後ろから


”強くなりたいか” ”ファクルタスを使えるようになりたいのか”


という音が耳に入り込んできた。


後ろに立っていたのは黒いマントとフードで身を黒く染めた男だった


異質なオーラを放つその男は


「おまえを変えてやろう」 「ついてこい」 と僕に言った


とても怪しい男だったが、これまでの弱い自分に嫌気のさしていた僕は

その男についていくことにした。

すこし薄暗い広場の端っこでその男は素顔をあらわにした。


「俺はとある事情で顔を隠しているんだ」


「俺が誰だかしりたいか?」


じれったいやつだとおもいつつも


「あなたはだれですか?」と僕は問うた


そして男は言った


「俺はエレティク=オレイヤ おまえの叔父だ」


その時僕の頭は混乱した

昔から僕に叔父がいたなんて聞いたことがない

というか父さんに兄弟なんかいたのか


「お、お叔父さん?」 「なにがどうなってるんですか?」


「おまえを鍛えてやるよ 

ま 今日は遅いから明日 今より三時間前にここに来い」


僕は何が何だかわからなかったがいったん家に帰った

そしてご飯を食べているときに叔父さんのことを聞こうと思った


今日の夜ご飯は大好きな肉の丸焼きだった


「父さんって兄弟いるの?」


その瞬間空気が凍った

父さんも母さんもまるで何かを恐れているかのような目をしていた


「会ったのか?」


僕は怖くなり、とっさに


「いや?聞いてみただけぇ」


と何も知らないふりをした


「どんな人なの?」


「奴は化け物だ ほとんど人ではない」 「絶対に関わらないで」


と父さんも母さんも必死だった。とても気まずい 

どうしてくれるんだこの空気


「お、おいしいね このお肉、、」


全然眠れなかった

















お目通しいただきありがとうございます。プロローグなので少し短めです

これからも随時更新していきますので、読んでいただければ幸いです。

誤字指摘などもすべて受付しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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