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第1話 ラブカ?

 本作が初投稿のイWA氏です。

 ラブカ、好きですか?私は大好きです。

 一話だけでも見てみてほしい!

 よろしくお願いします!

 冷たい、寒い、暗い、怖い

 深海。これが、深海だ。

 何があるのか、いまだに解明しきれていない。

 人類は、海を0.5割しか知らない。

 

鮫飼奈津(さめかいなつ)です。東京から来ました。よろしく。」

 珍しい苗字だな、と言わんばかりに注目を浴びた。

 

(帰りたい…東京に……。)

 

 担任の教師から、席を教えてもらい着席する。私の席は、海の見える窓際の一番後ろの席から一つ右の席だった。

(…隣の子…休みなのかな……。)

左の角席が空いていた。休みだと思ってあまり気にせず机に教科書を詰めていると、

「ッセーフ!」

ドアが勢いよく開かれ、教室全体に彼女の声が広がった。

「…遅刻(ちこく)です。何度やれば気が済むの?」

担任が彼女に(あき)れた視線をやると、ヘラヘラしながら私のいる席へと近づいた。

「…えっ?誰?」

「あ、今日から転校してきた鮫飼奈津。よろしく。」

椅子に座ったまま軽く会釈(えしゃく)だけして、再び前を向いた。

「鮫…」

そう一言口にした彼女はなぜだか目を輝かせていた。

「あ、僕は鳴海小沙魚(なるみこさめ)〜、よろしく〜」

(…ヘラヘラしてる…一番苦手なタイプだ…。)

「鮫ちゃんはさ〜」

(いきなりあだ名…!?)

「ラブカって、知ってる?」

ニヤついた顔で問いかけた。

「ら、ラブ……?」

 急な問いに聞いたことのない単語、困惑していると小沙魚は笑っていた。

(な、なんで笑って…、も、もしかして知ってないと恥ずかしいのかな…?)

 そうこうしている内に、授業(じゅぎょう)のチャイムが鳴った。

「にへへ〜、ラブカって言うのは〜」

掛けている眼鏡をクイッとして、説明に入ろうと口を開けた次の瞬間。

「鳴海さん、授業始まってます。」

担当教師が小沙魚を睨みつけると、小沙魚は肩を(すぼ)めて静かになった。他の生徒は教科書とノートを―開き、黒板に書かれた内容を板書(ばんしょ)した。

「…ラブカのこと、知りたい?」 

「えっ………。」

小沙魚は教師に聞こえない程度の小声で私に聞いた。少し黙り込んで、考えた。

「…知りたいなら、放課後(ほうかご)に旧校舎の第二理科室においで〜」

 小沙魚は窓の外から見える旧校舎の理科室の大体の位置を指差した。

「入って大丈夫なの…?」

小沙魚はバレなきゃ大丈夫と手で小さくグッドサインをし、黒板の内容の板書を始めた。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 その後、クラスメイトとお互いについて話したり、好きなテレビ番組を教えあったりと、転校初日からみんなと仲良くなれた気がした。話している内に、こんな話題が上がった。

「鮫飼さん、鳴海さんとあまり関わらない方がいいよ。」

クラスメイトの1人が、窓から海を眺めている小沙魚を見ながら話した。クラスメイトによると、本人は気づいていないようだが旧校舎に出入りしていることはクラスメイトの大半が知っているそう。みんなあまり会話をしたことがなく彼女については知っていることはそれくらいだと話した。

「何してるかわからないし、気味悪いから関わらない方がいいよ」

私はその言葉に疑問を浮かべた。

「…なんで知らないのに決めつけるの?」

頭で考えるよりも先に言葉に出してしまっていた。クラスメイトの反応を見ると、これは困っている。やっぱりなんでもないと言ってそこでの会話は終わった。

帰りのホームルームの後、私は旧校舎に向かおうとした。だが、

「鮫飼さん、一緒に帰らない?」

先ほどのクラスメイトが一緒に下校しようと誘ってきた。断る口実を考えていると、彼女が私の手を引いた。

「鳴海さん…!?」

「さぁ行こ〜、秘密基地(らくえん)に〜。」

クラスメイトは、突然のことに理解ができていなかったのか、教室を出るまで私と小沙魚を目で追っていた。

「いやぁ〜、鮫ちゃんは人気者だねぇ。流石、都会から来ただけあるねぇ〜。」

小沙魚は黙ってついてくる私に淡々と話題を振る。愛想笑(あいそわら)いで繋げるが、数分に2〜3回、沈黙(ちんもく)が続く時がある。小沙魚はその沈黙を気にせず話題を思いついたらまた語りかけ、理科室までの道を進んだ。

「…そ、それでラブカって何…?」

「それを今から見に行くのさ〜。」

 数メートル先に、第二理科室と書かれた室名札が見え、そろそろだと言わんばかりに小沙魚の歩くスピードは上がっていき、勢いよくドアを開けた。

「たっだいま〜!僕のラブカちゃ〜ん!」

(ほこり)っぽい廊下とは違ってその教室だけはとても整っていて、使い古されたビーカー、フラスコなど、実験道具が綺麗に並べられている。

「こ、こことラブカ…?となんの関係が?」

「にひひ〜」

小沙魚は理科準備室に繋がるドアを開けて手招きして中に入っていった。恐る恐るドアに手をかけ、ゆっくりと開ける。


───そこにあったのは───


ご覧いただきありがとうございました。

改めまして本作品が初投稿のイWA氏です。

ど素人のため背景や読み取りがしずらい部分などが多々あると思いますが、温かい目でみていただけると幸いです。(笑)

 では、ぜひイWA氏の初作品「転校先の学校でラブカ大好き女と出会った話」をよろしくお願いします!


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