0話 唯一の記憶
あの子はどこで泣いている?
あの子達は約束を守って、ずっと待っている?
ごめんな、こんなことになって…
必ず迎えにいくから、待っててくれ
ああ、また、記憶がこぼれ落ちていく
まってくれ
頼む、まってくれ…!!
『ーゼン、笑って?泣かないの、男でしょう?…この戦争は終わる。私1人の命で、終わらせられる。そう考えたら素敵なことじゃないの。何万という命が救えたのよ。この世界は新しく生まれ変わって、あの子達が住みやすい美しい世界になるわ。あの子達をお願いね。…ほら、笑って!きっとまた巡り巡って会えるわ!…ねえ、最後に、お願いがあるの。…キスして、ほしい…それで、お姫様みたいにね、また次出会った時に、キスで目覚めさせて…?』
そうだな、君はお姫様だ。俺が、目覚めさせてやるから。
それまで、おやすみ。
このたびはこの作品に目を留めていただきありがとうございます!初投稿で、至らない点はあると思いますが、幼い頃から心の中で描いたいたキャラクターとその世界に命を吹き込んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。