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20. & 21.
20.
「また女か」
「いいじゃねェの。潤いのない人生なんてゴミだぜ?」
「なら何で一人で行かない?」
「決まってるだろ? 当てにしてるからさ」
「俺は道具か」
「まさか。金より名誉より、お前さんが人情に弱ェのはお見通しよ」
21.
「どうして、あの時裏切った?」
「そうしたかったからよ。他には何もないわ」
「訊き方が悪かったな。誰がそうさせた?」
「私が他人に動かされるとでも?」
「顎で使われはしないだろうな。だが心が勝手に動く時があるのも知ってる――事情を聞こう」