子供の時の記憶
初心者ですので右も左もわからない状態です。できれば意見をお願いします
「ねぇ、りゅうくん。お姉ちゃんはね、この世界の人間じゃないの。」
「じゃお姉ちゃんはどこからきたの?」
「こことは違う世界のアシンランドのクーへー共和国という所よ。」
「あしらんど?クーへー?」
首を横に傾ける俺にお姉ちゃんは微笑む。
「あしらんどじゃなくてアシンランドよ。とてもいい所なの。お姉ちゃんはね、そこのお姫様だったのよ。」
「じゃお姉ちゃんはどうやってここにきたの?」
「さぁ?お姉ちゃんもよくわからない。気付いたらここのお家の庭に立っていたの。そこに泣いてるりゅうくんもいたのよ。」
「えー。そんなことあったかな?よくおぼえてないー。」
「実はお姉ちゃんもよく覚えていないのよ、むこうにいた時の記憶があんまりないの。」と言いながら悲しそうに空を見つめる姉さんをみて俺は姉さんがどこかに行ってしまうではないかという不安に駆られた。子供の頃から俺は姉さんのことが大好きだった。もちろん姉弟としてだが。
「お姉ちゃん、どこかに行ったりしないよね?」不安そうな俺の表情をみて姉さんは可笑しそうに笑って、
「馬鹿ね、お姉ちゃんがりゅうくんを独りにするわけがないでしょ。どこにいても一緒よ。」
「ほんとう?約束だよ。」
「うん、約束する。」
今にしてみれば、姉さんの話は荒唐無稽だった。俺はそう思っていた。だが俺はそれが嘘じゃなかったことを知る。いや、知らされたという方が正しいかもしれない。何の前兆も、異変も無く、ただ運命の巡り合わせのようにそれは俺と姉さんの身に起った。高2の夏に俺と姉さんはアシンランドに、正確にはそこのある意志によって召喚された。
二冊の本と一緒に。
本編ではないので短いです。出来るだけ早く本編を投稿します。誤字脱字の指摘もお願いします