最終話 2031
マイナス1876年、ある男が革命を起こした。
その男はかつて憧れの男がいた。
だがその男は死んでしまった。
悪党にも成り下がり、サーカスの下働きもやった。
ある日、空の上をとても大きな白い塊が飛ぶ事件があった。
人々はそれを巨大自衛人と呼んだ。
かつてこの国に存在した乗り物だ。
モリブン総隊長率いる休集の民が求めた、かつての文明の機器。
目撃した国の民はかつての時代を知りたくなった。
俺の名前はミラコー。
かつてはハズバンドなんて名乗ってはいたが……
俺は国民に提示した。
この国をかつての2031年としてやり直そうと……
マイナス1877年 接吻国のサース。
ナカムとフンガは魚を釣っていた。
かつてナカムはマッカチンと呼ばれていた。
フンガはルルルと呼ばれていた。
「魚を釣ったって銭はもらえねえよ」
「だがかつての文献に黄金魚と呼ばれる魚がいたそうなんだよ。名前から銭になりそうだろナカム」
「それはどんな魚なんだよ」
「赤くてヒレがヒラヒラしてるんだ。目の飛び出た黒いのもいるらしいナカム」
そんな話をしていると、別の釣り客が話しかけてきた。
「あんたがた、ここは俺の場所だ~変わってくれ」
その姿は妙な頭をしたいけすかない格好だ。
ナカムとフンガは無視した。
「てめえら、俺の言うこと聞かなければ海に落とすぞ!俺は昔、モヒカンなんて呼ばれて恐れられてたんだぞ!」
モヒカン……モヒカン……
「ヨシオか……」
ナカムは驚いた。
そのモヒカンという男は疑問に思った。
「あんた……なんで俺の本名知ってるんだ。この町でも偽名を使ってるのに……」
この名前を知るのは、オトモリの兄貴と、親とあの男しかしらない。
あの男……
「……おい、あんた昔盗賊団で見習いしてなかったか?そんでその盗賊団を壊滅させたことは……」
ナカムはヤバいと感じフンガを引き連れてそこを離れようとした。
「どうしたんだマッカチン……いやナカム……」
フンガの一言はモヒカンと呼ばれていた男の耳に入った。
「おめー……ナカムだな……てめえ……マッカチンだったのか……」
最後に陸でナカムが見た光景は、怒り狂い自分を海へ突き落とす男の姿だった。
マイナス1877年
スケトウダラのサーカス団は、神倒のハンラシへ来ていた。
そこではピエロのハロハロとアムアムのコンビが大活躍していた。
アムアムの役を演じる初代アムアムの親戚で、戦争で父をなくしたソロイユという10歳の少女。
ソロイユは伯母が村を離れ、ボラバラという町へ嫁いだことを聞き、祖父に反発して一年だけサーカスで雇ってもらうことになった。
だが、ソロイユ演じるアムアムはサーカスになくてはならぬものとなる。
「アムアム!こんな人気者だったら村へ帰れないね☆おじいちゃん泣くわよ~☆」
マイナス1877年
かつてコンピュータと呼ばれた盗賊、マンダイはホラバラの町で怒雷走として働きだした。
マンダイのことを慕う弟分、チャンチと共に。
チャンチもかつて、タイターンと呼ばれる賞金稼ぎだった。
賞金稼ぎと盗人みたいなもんがなぜ仲良くなったかは……話が長くなるから辞めておこう。
マンダイには息子がいた。
今はとある鉄細工屋で見習いとして働いている。
息子はかつて捕まっていた俺を行方不明だと思っていた。
だがふとしたことでバレてしまった。
はじめは俺を恨み口を聞いてくれなかった。
だが息子の師匠の奥さんに諭された。
(過去は絶体変えられない。その人が過去に何者でも、今を見なければダメ……)
最近、少しづつだが、息子と会話をしている……
マイナス1877年
かつてフラカマ城として名を馳せた城は原因不明の倒壊をした。
その後、しばらくしたときヨモノとスーハンという二人の男が城の再建を手伝った。
男二人は同姓ながら夫婦であった。
ヨモノは昔サンバイザと呼ばれ恐れられた。
スーハンはかつてゴミブクロと呼ばれた。
男好きのサンバイザはかつてスーハンと同じ任務についた。
スーハンは頭が悪く、ボーッとしている。
あまり良い印象を持たなかったヨモノだが、ある将軍が仲間の国のダイヤモンドの噂を聞きつけた。
そこに先導でたったのがスーハンことゴミブクロだった。
ヨモノは勇ましいスーハンに恋に落ち、気がついたら夫婦となっていた。
そして私たちのリーダーである、ミラコーという男。
倭人の乱を経験し、新しい時代を取り戻す革命をおこし、それに我々は賛同した。
今では日本中にミラコーの組織が存在し、ついにミラコーはこの土地に城を立てる計画を持ち出した。
その2代責任者として選ばれたが……
スーハンはボケっとするばかり。
まあ予想はできたけどね。
マイナス1877年
シナノの村。
今は亡き前村会長の後を継ぎ、新村会長となった男は、嫁いだ娘やサーカス団へ入った孫娘を思い、寂しかった。
前村会長の最後の言葉……
(掟を壊せ……かつてを取り戻せ)
その言葉を信じ、村の掟の廃止を行った。
もっと他文化と交流を行わなければ。
国の民もそうだか、ソトコクドもたくさんくるようになった。
村名物のホットケーキに似た hotcakeという料理も教えてもらった。
村会長……これでよかったんですね……この村は変わります……この国も……
アムサ……オトモリくん……カナオをつれて……いつでも来ておくれ……
マイナス1879年
シナノの村からいつものあれが届いた。
大量の銀だ。
フワリの森では大量の銀がとれることがわかった。
鉄細工はもう作っていない。
ここは銀細工の店だ。
また銀細工の時代が来ましたよ……師匠。
あれから……マドガラスは消えました。
この時代は生まれ変わるんですよ。
弟子をとりました。
まだ自分自身も半人前ですが。
名前はマコロ。
父親とはよく喧嘩をしてますが、しっかりしたいいやつです。
一度故郷に帰りました。
父、母、弟の墓参りの後、あることを告げました。
身を固めると……
そして……アムサという女性と一緒になりました。
料理はできないけど、優しい人です。
三歳になる子供もいます。
名前はカナオ。
まだどっちに似ているかもわかりませんが……妻とこの子のために……生きていこうと思います。
……来年は2031年……いい年になりますように……
終




