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Cosmos  作者: illumina
3/7

気付けば朝になっていた

頭の上に青空が重くのしかかる街の朝だ

だが目の前の庭や路は日の陰りに覆われ

各々の仕事に専念しているみたいで僕は

彼らを横目に散歩する

雑木林を横切り

田園を横切り

眠気を横切り

風を横切り

陶酔

ああ

そして

僕の体は影からはみ出てやがて

すみれ色の青空の下で

せわしく動く既に疲弊した影たち

ロンドンブリッジの亡霊の彼らに休日は無い

だが影はせわしく

僕は彼らの横顔を見ることができないまま

彼らに混じって歩き

灰色の道を進んで交差点を右に曲がり

更にまた灰色の道を進む

その先にあるカフェーで

ミルクティーとクロワッサンを頼んだ

「いいかね全ては必然なんだ

何故なら偶然は不条理だからだ

世界はそう出来ているのさ」

そう隣の席の影は言って

空のグラスを眺めていた

まだ7時半だ




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