第8話
夏休みに入り、毎日ダラダラと過ごしていると姉からプールに行こうと誘われた。
最初は姉と白峰先輩の2人で行く予定だったらしいけど、白峰先輩からの指名でオレを誘ってきたらしい。
で、オレの友達も呼んでも良いと言ってきたので同じクラスの拓馬を呼ぶことにした。
前日に拓馬に連絡したところ、すぐにokの返事が返ってきた。
姉と白峰先輩がいれば男子は喜んで来てくれると思った。
明人(‥他に呼べそう友達いないしなぁ‥)
そして当日。
夏美「準備できたぁ?」
明人「うん。」
姉とオレは近くのバス停からバスに乗り込み、最寄りの駅に到着した。
切符を購入して時間通りにやってきた電車に乗り込んだ。
午前中だったが夏休みだけあって電車の中はほぼ満員だった。
オレは姉と向かい合うように乗り込んでしまい、姉の胸が目の前に‥
夏美「明人、大丈夫?」
明人「う‥うん。」
電車が揺れる度に姉の胸が顔に当たってきていた。
明人「ご、ごめん‥」
夏美「ふふ、ホントは嬉しいんじゃない?w」
明人「‥さすがに人前じゃ‥」
すると次の駅に到着し、乗客が更に増えた。
夏美「明人、もう少し前‥」
姉はオレの身体を寄せ、乗客にぶつからないようにしてくれた。
オレの頭は姉の胸に埋まってしまい
、そのまま到着駅に着いた。
電車の乗客は一斉に降りていき、流されるように姉とオレは電車を降りた。
夏美「ふぅ、すごい人だったね。明人、大丈夫?」
明人「‥うん。」
姉の匂いで少し下半身が反応してしまった‥。
改札を通り駅の入口に着くと、
白峰奏「夏美ちゃーん。」
少し大きめのTシャツに黒のミニスカの白峰先輩が小走りでやってきた。
夏美「おはよ、奏。」
明人「あ、おはようごさいます。」
白峰奏「おはよう。来てくれてありがと、明人くん。」
明人「え、あ、いや。」
夏美「何緊張してんのよw」
明人「‥別に‥」
白峰奏「ふふ、仲良いね♪」
すると後ろから呼ぶ声が聞こえてきて、
拓馬(拓馬)「明人ー。」
明人「お、来た。」
夏美「あ、明人の友達?」
拓馬がぎこちなく歩いてきた。
明人「えーと、友達の石田くん‥です。」
拓馬「なんだよ、その紹介の仕方w」
白峰奏「石田くん、よろしくぅ。」
拓馬「あ、はい。石田拓馬って言います。よろしく‥です。」
夏美「ふふ、そんなに緊張しなくていいよw 前に家で会ったことあるよね?」
拓馬「あ、はい。」
白峰奏「そうなんだぁ。私は‥」
拓馬「白峰先輩も神崎先輩も学校じゃあ有名人っすから。」
夏美「え?そうなの?」
白峰奏「へぇ、なんでなんで?」
拓馬「成績優秀で‥‥あ、あと美人で‥」
白峰奏「そうなんだぁ。やっぱり夏美ちゃん可愛いから‥テストも上位だったしね。」
夏美「成績そんなに変わらないでしょw それに奏の方が可愛いし‥」
お互い褒めあっていて、拓馬が話の中心にいることに少しイラついた。
白峰奏「じゃあ行こっか。」
4人で歩きだし、姉と白峰先輩が楽しそうに会話してるのをオレと拓馬は後ろから見ていた。
拓馬「明人ぉ。」
明人「ん?」
拓馬「ありがとな。」
明人「は‥?」
拓馬「こんなチャンス‥いやこれを逃したら一生後悔すると思った‥」
明人「なにが‥?」
拓馬「なにがって‥白峰先輩と明人の姉ちゃんの水着姿なんかレア中のレアだぞ。」
明人「‥うん。まぁ‥」
拓馬「テンション低っ!」
姉の下着姿とか‥色々見ているせいかもしれない‥
白峰先輩の水着は少し気になるけど‥。
駅から少し歩き、屋内プールの施設が見えてきた。
駐車場がほぼ満車で、空車待ちの車が何台かいた。
夏美「着いたねー。」
白峰奏「うん。いっぱい人いるねぇ。」
拓馬「はい。」
夏美「早く中入ろ。」
白峰奏「はーい。」
4人で受付を済ませ姉と白峰先輩は女子更衣室に行き、オレと拓馬は男子更衣室に歩いていった。
更衣室に入ると、
拓馬「広っ。」
明人「さっさと着替えようぜ。」
オレと拓馬は速攻で着替え、プールの入り口に向かった。
ウォータースライダー、ジャグジープール、流れるプールなど色んなプールがあり家族連れやカップルの人で溢れていた。
周囲を見渡したが姉と白峰先輩の姿がなく、近くのベンチに腰掛けた。
拓馬「やべぇ‥なんか緊張してきた‥」
明人「は?」
拓馬「悪ぃ‥ちょっとトイレ‥」
明人「ん、ああ。」
何に緊張してるのか拓馬は走ってトイレに行き、1人で待つことに。
しばらく待つと後ろから、
夏美「わっ!」
明人「ひっ!?」
夏美「エッへへー、びっくりした?」
振り返ると姉が黒のビキニの水着に着替えて戻ってきていた。
夏美「どう?水着。」
明人「ん?んー‥」
夏美「なに、その反応w」
明人「あんまり下着と変わらないような‥」
夏美「あはは、確かにねw」
明人「でも黒色って‥何て言うんだろ‥珍しいっていうか‥」
夏美「ふーん、私ってどんなイメージ?」
明人「白って感じ‥かな。」
夏美「白かぁ。確かに下着は白が多いかもw」
明人「いや‥そういう‥」
夏美「白と黒って、どっち好き?」
明人「え?いや‥まぁ‥どっちでも‥」
夏美「ふーん、今度黒の下着でも買ってみようかなw」
姉と話をしていると遅れて白峰先輩が水着に着替えて戻ってきた。
白峰奏「おまたせ~。」
姉とは真逆の色、白のビキニの白峰先輩がオレの隣に座ってきた。
夏美「遅かったね。」
白峰奏「うん、髪がなかなか結べなくってw」
夏美「ほら。感想は?」
明人「え?あ、とっても‥似合ってます‥。」
白峰奏「ありがとー。明人くんも似合ってるよー。」
すると、遠くから全力疾走で拓馬がやってきた。
拓馬「ハァハァ‥2人とも‥とっても‥似合って‥ます‥」
夏美「え…ありがと。大丈夫?」
白峰奏「ふふ、石田くんって面白いね、明人くん。」
明人「え、はい。」
全員着替え終え、買い出しに行く人をジャンケンで決めることに。
白峰奏「ジャンケーン‥」
オレと白峰先輩が勝ち、姉と拓馬が買いにいくことになった。
白峰奏「よろしくー。」
夏美「ヘイヘイ。」
2人が買い出しに行くと白峰先輩が、
白峰奏「どこのプール入る?」
明人「‥どれがいいっすかね。」
白峰奏「あ、あれ行こうよ。」
白峰先輩が指差したのはウォータースライダー。
明人「いきなりですか?」
白峰奏「うん。いきなり♪」
白峰先輩はオレの手を引っ張ってウォータースライダーがある所に向かった。
学校で美人と言われるだけあって白峰先輩に男共の視線が集まってきていて優越を感じていた。
そこそこ行列ができていたがすぐに順番が回ってきた。
2人乗りのボートに前後で乗り、流れ落ちていく仕様だった。
明人(あ~だからカップル多いのか‥)
明人「えっと、どっち乗ります?」
白峰奏「どっちでも♪明人くんは?」
明人「じゃあ、前にしようかな‥」
白峰奏「じゃあ私後ろねー。」
明人「はい。」
ボートに乗り込むと施設のスタッフの人が、
スタッフ「いきま~す。3、2、1、Go!」
勢いよくボートを押し出してくれた。
オレはボートの取っ手を力強く握った。
ボートは左右に大きく振られ、水流の勢いで息つく暇もなくバシャンと着水した。
落ちたプールからと身体を起こすと白峰先輩がプールの中でしゃがみこんでいた。
明人「‥先輩?」
白峰奏「明人くぅん‥水着取れちゃった‥」
よく見ると白峰先輩は腕で胸元を隠していた。
白峰奏「‥探してくれない‥?」
オレは返事をすることもなく辺りを見回した。
すると白い布らしきものがあり、拾い上げると白峰先輩の水着だった。
拾った水着をじっくりを見ていると、
白峰奏「明人くん、早くぅー。」
明人「え、あ、すんません‥」
オレは慌てて白峰先輩のところに戻り水着を渡した。
白峰先輩は片腕で胸元を隠しながら水着に腕を通した、
白峰奏「明人くん、悪いんだけど後ろ結んでくれないかな。」
明人「え?‥あ、はい。」
この状況で恥ずかしがってる場合じゃない‥
オレは白峰先輩の後ろに回り水着の紐をを結んであげた。
近くにいた女性スタッフの人が、
女性スタッフ「大丈夫ですかー?」
白峰奏「大丈夫です。すいませーん。」
白峰先輩とオレはすぐにプールから上がりその場から離れた。
男共の視線がチラチラと感じながらフードコートの方に出た。
白峰奏「あー。ビックリしたねー♪」
明人「そんな他人事みたいにw」
白峰奏「あはは、そうだね。」
白峰奏「‥ところで‥見えた?私の‥?」
明人「え‥?いえ‥」
白峰奏「ホントにぃ?」
明人「ほ‥ほんとです。全然気付かなくて‥」
白峰奏「‥ふーん‥そういうことにしてあげる。」
明人「えー‥」
白峰先輩は何故か納得してない様子だった。
すると後ろから、
夏美「奏ー。」
白峰奏「あ、夏美ちゃーん。」
ついでに拓馬も合流。
夏美「飲み物買ってきたよ。」
白峰奏「あ、ありがとー。」
夏美「ほら、明人も。」
明人「‥うん。」
夏美「ん?何かあったん?」
明人「え?‥いや‥」
白峰奏「さっきウォータースライダー乗ってきたんだよぉw」
白峰先輩はウォータースライダーに乗ってきたことは話したが水着が取れたことは言わなかった。
夏美「早っ。で、どうだった?」
白峰奏「うん、すごかったwね、明人くん。」
明人「え、ああ。うん。」
なんとなく白峰先輩に話を合わせた。
夏美「そっか。私も行ってみようかな‥」
白峰奏「因みにー、ペアじゃないと乗れないよ。」
夏美「じゃあ‥」
白峰奏「ごめん、パスで♪」
姉はオレの方にも視線を送り、
明人「あ、オレも。」
すると後ろから、
拓馬「あ、オレ行きますよー。」
夏美「えーと‥じゃあ行く?」
拓馬「はい、行きましょう。」
姉と拓馬がウォータースライダーがある方に向かっていった。
白峰奏「ふふ、夏美ちゃん大丈夫かなぁw」
明人「言わなくて良かったんです?」
白峰奏「夏美ちゃんは私みたいにドジじゃないよw」
明人「はぁ。」
白峰奏「それにあれってペアの方が大事だと思うよ。」
明人「‥?」
白峰奏「ふふ、明人くんで良かった♪」
明人「‥どういう‥?」
白峰奏「‥さぁ♪」
白峰先輩は含み笑いをしながら歩いていった。
オレは少し心配になったが、姉たちが帰ってくるのを待った。
私と拓馬くんはウォータースライダーの入り口に着いた。
拓馬「人が少なくて良かったっすね。」
夏美「うん、そうだね‥」
前に3組ほどいたけど、全員カップルだった。
前のカップルがボートに乗って流れ落ちていくと、
拓馬「へぇ、ああやってのるんだ。」
そして私達の順番がやってきて、
夏美「どっち乗る?」
拓馬「じゃあ後ろで。」
夏美「‥え?」
拓馬「後ろの方がいいです?」
夏美「‥いや、じゃあ私前乗るね。」
私はボートの前に乗り、拓馬くんは後ろに乗り込んだ。
拓馬「うわぁ、ドキドキしますね。」
スタッフの人の掛け声でボートが押し出された。
ボートのスピードが上がってくると私はボートの取っ手を強く握った。
すると急に後ろから拓馬くんが抱きついてきた。
夏美「え‥?なに‥!」
抱きついてきた拓馬くんの両手は私の胸を鷲掴みしてきていた。
夏美「ん‥。」
身体をよじりながら、私はボートの取っ手を更に強く握った。
ボートが左右に揺れる度に、拓馬くんは力強く私の胸を握ってきた。
私は声を漏らさないよう必死に我慢していた。
そしてようやくプールに着水した。
ボートが着水したと同時に拓馬くんは私の胸から手を離した。
ボートがスタッフの人に回収され、拓馬くんが満足そうに、
拓馬「いやぁ、面白かったですね。」
夏美「え‥そうだね。」
夏美「‥さっき、なんで抱きついてきたの‥?」
拓馬「え?前の人がそんな感じで乗ってたので。ダメでした?」
拓馬くんは前にいたカップルと同じ乗り方したと言ってきた。
夏美「‥いや、ダメ‥ではないけど‥」
悪気はないみたい感じだったので私も何も言わなかった。
夏美「そだね。面白かったね。」
ウォータースライダーを滑り終え、私達は再びフードコートに戻った。
白峰奏「あ、おかえりー。」
夏美「ただいまー。」
奏と明人がテーブル席で待ってくれていた。
戻ってきて早々に、
白峰奏「夏美ちゃん、ジャグジーのとこ行かない?」
夏美「え?‥うん。いいけど。」
明人の方に視線を送ると、
明人「まだ休憩しとく。」
拓馬「オレもここで待っときます。」
私と奏はジャグジープールの方に向かった。
白峰奏「わぁ、すごいね。」
1人用のジャグジーのお風呂が8個あり、おじさんが1人だけ入っていた。
白峰奏「ほぼ貸し切りだね♪」
夏美「だね♪」
2人でジャグジー風呂に浸かり、
夏美「あー、気持ちいい。」
白峰奏「これだけ泡出てたら脱いでもバレないよね♪」
夏美「止めときなってw」
2人でジャグジーを堪能していると、
白峰奏「ウォータースライダーでハプニングとかあった?」
夏美「え?」
思い当たることはあったが、
夏美「‥いや、特に。」
白峰奏「そっかぁ。」
夏美「何かあったの?」
白峰奏「実はね‥ウォータースライダーで水着取れちゃったのw」
夏美「え‥?全部?!」
白峰奏「違うよーwトップスだけ。」
夏美「大丈夫だったの?」
白峰奏「何とかw明人くんが見つけてくれて助かったよ。」
夏美「へぇ‥そうなんだ。」
白峰奏「妬いちゃった?」
夏美「なんでよw」
白峰奏「ふふ、弟離れしないと彼氏できないよw」
夏美「‥彼氏って‥卒業するまで考えてないんだけど‥。奏はどうなのよ?」
白峰奏「高1の時初めて彼氏っぽい人できたけど‥それ以来全然だねw」
夏美「同じじゃんw」
白峰奏「でも初体験は終わらせてるからねぇw」
夏美「うっ‥。」
夏美「‥初めてって、どんな感じなの‥?」
白峰奏「んー、どうだったかなぁ。覚えてないかもw」
夏美「ふーん。」
白峰奏「興味あり?w」
夏美「べ‥別に‥」
白峰奏「ふふ、夏美ちゃんは可愛いからその気になったらすぐに彼氏なんてできるよ。」
奏と恋愛話をしてると、2人の茶髪の男性が声をかけてきた。
茶髪1「ねえねえ、お姉さん達何してるの?」
白峰奏「ん?恋話♪」
茶髪2「へぇ、混ぜて混ぜて♪」
2人の茶髪の男性はその場に座り喋り始めた。
茶髪1「どこから来たの?」
白峰奏「んとね、東の方から。」
茶髪2「君も?」
夏美「え?‥うん。」
2人でいると声をかけてくる男の人がたまにいるけど、奏は慣れた感じで応答していた。
白峰奏「あ、そろそろ戻らないと。」
茶髪1「まだいいじゃん。」
白峰奏「待たせたら怖いんだよね、彼氏。」
茶髪1「彼氏いるんだ?」
白峰奏「そうそう年下の彼氏♪」
そう言って私に視線を合わせてきた。
白峰奏「じゃあ戻ろっか夏美ちゃん。」
ジャグジーから出てその場から離れようとしたら、
茶髪1「まだ、いいじゃん。」
茶髪の男性が奏の腕を掴んできた。
すると奏が茶髪男性を睨んで、
白峰奏「は?離せよ。」
茶髪の男性は奏の豹変ぶりに驚き、
茶髪1「え‥あ‥ごめん‥」
白峰奏「忙しいんだから絡んでくんなよ!」
2人の茶髪の男性が唖然としている隙に私と奏はその場から逃げた。
夏美「はぁ、もぉ‥久しぶりに見たわ【裏の奏】w」
白峰奏「私はいつも通りだよ♪」
おっとりした性格から一変、キレると口調も態度も変わる。
一部の人しか知らない、奏の裏の顔。
私達はフードコートの方に戻ってくると、明人と拓馬くんが座っている姿が見えた。
白峰奏「ほら、年下の彼氏いたよ♪」
夏美「どこがよw」
再び4人で合流したけど、人が多すぎてどこのアトラクションも行列ができていた。
白峰奏「はぁ、そろそろ潮時かな。」
夏美「だね。そろそろ帰ろっか。変な人が増えてきたみたいだしw」
明人「なんかあったん?」
白峰奏「さっきナンパされちゃったんだよぉ。」
明人「‥え?」
夏美「でも奏が追い払ってくれたけどw」
拓馬「すごいっす。見てみたかったっす。」
夏美「見ない方がいいかもよw」
私達は着替えて、屋内プールを後にした。
奏は用事があるからと街の方へ消えて行った。
拓馬くんとも駅前で別れ、明人と駅のホームに入った。
丁度電車がきて、待つことなく電車に乗ることができた。
夏美「良かった。ガラガラだね。」
明人「うん。」
朝とは違い車両には殆ど乗客がいなかった。
私は席に座ると明人も隣に座ってきた。
夏美「楽しかった?」
明人「うん。」
夏美「そっか♪」
すると、明人が不意に私の胸を触ってきた。
夏美「ちょっと‥」
明人「いいじゃん‥人いないんだから‥」
夏美「もぉ‥」
私はふと思い出し、
夏美「あ、そういえば拓馬くんにも触られたんだったw」
明人「‥え?」
夏美「ふふ、本当にビックリしたよ。いきなり後ろからw」
明人「な、なんで?」
夏美「ウォータースライダーで前にいたカップルと同じことしたんだってw」
明人「ど‥どんな感じだったの?」
夏美「どんなって‥痛くはなかったけど、鷲掴みしてたねw」
私の胸を触ってる明人の手が少し強めになった気がして、
夏美「‥ちょ‥痛いよ。明人‥」
明人「あ‥ごめん。」
夏美「‥嫉妬した?」
明人「‥うん。」
夏美「‥‥!」
明人「‥‥なんていうか‥オレの姉ちゃんっていうか‥」
上手く言葉で表現できなのが、もどかしくなり明人の肩を抱き寄せた。
夏美「はいはい。分かったよw」
明人「もぉー‥」
明人は少しイラついたのか、私のTシャツの中に手を入れてきて胸を触ろうとしてきた。
夏美「‥ちょ‥ストッープ!」
すかさず明人の腕を掴んで止めた。
明人「えー。」
夏美「さすがにヤバいって。また帰ってからね♪」
明人「‥うん。」
すると明人は大人しくなり、しばらくするとスヤスヤと眠り始めた。
夏美「ふふ、疲れてたんだ‥」
電車に揺られながら明人の寝顔を眺めていた。
夏美「‥もう少し水着見て欲しかったなぁ‥」
‥また機会があると思いながら、私達は帰宅した。