第2話
新学期から2週間経ち、クラスにもなんとなく馴染んできた。
姉とは…あの日以来あんまり話してない。
落ち込んでいるのか悩んでいるのか…姉も色々と考えているのかも…
ある日のこと。
授業の4限目が終了し昼休み中、廊下の方がザワザワしていた。
「明人くーん。」
教室の入り口を見ると手を振っている人が、
明人「白峰‥先輩!?」
オレは慌てて教室の入り口に。
白峰「久しぶりーっ。身長伸びたねー。」
明人「あ、はい。」
白峰奏先輩。
姉の友達で高等部2年では姉と同じぐらい男子人気が高い。
オレが入学した時、姉に紹介されて以来話すのは約1年ぶりだった。
白峰「中等部来るの緊張したよー。」
明人「す、すいません。で、何かあったんですか?」
白峰「あーそうそう‥」
ハキハキ喋る姉に比べ、おっとり型の白峰先輩に癒しを感じた。
白峰「さっきね、夏美ちゃん体調不良で早退したの。咳してたから風邪だと思うんだけど‥」
明人「‥え‥?そうなんですか‥」
‥そんな素振り全然‥‥姉のことが心配になってきた。
白峰「それでー悪いんだけど、これ夏美ちゃんに渡してほしいんだけど。」
オレは白峰先輩からプリントとノートを受け取り、
白峰「明日、土曜日で学校休みだから。もしかしたら必要かなって。」
明人「あ、はい。すいません、ありがとうございます。」
白峰「ううん。気にしないでー。じゃあねー。」
白峰先輩は手を振りながら教室を出ていった。
拓馬「おいー。さっきの白峰先輩だよな?」
明人「ん?ああ‥」
拓馬「くぅ。羨ましいなぁ。あの人、高等部じゃ有名人じゃねーか。」
明人「ああ、知ってるよ。」
拓馬「白峰奏先輩に神崎夏美先輩。白神コンビだな。」
明人「なんだそりゃw」
それより姉の事が気になった。
あの時キツく言ったことが心に引っ掛かっていた。
昼休みが終わり5時限目の授業が始まった。
明人(早く終われー‥。)
姉のことを考えてると気持ちが急いてしまっていた。
6限目の授業が終わると1番に教室を出て、オレは全力で家まで走って帰った。
家に着いた時には、ぜーぜーと息を切らせていた。
玄関から家に入ると姉の靴があった。
オレは急いで姉の部屋に向かった。
そして勢いよく姉の部屋のドアを開けた。
オレの目に飛び込んできたのは‥着替え中の姉の下着姿だった。
明人「あ‥!」
夏美「え?‥なに?」
姉は驚きながらも胸元を咄嗟に隠した。
‥てっきりベットで寝ていると思い込んでいた‥オレも慌てて部屋から出てドアを閉めた。
明人「わ、わりぃ‥」
ドア越しに、
夏美「アホーー。ノックしろ!」
バンッとドアに何かを投げつけていた。
明人「‥だからゴメンって…」
その場で姉が着替え終わるのを待った。
姉がドア越しに
夏美「‥で、どしたの。そんなに慌てて?」
明人「えっと‥学校帰ったって聞いて‥白峰先輩に‥」
夏美「ただの風邪だって。さっき病院にも行ってきたから。」
明人「‥そっか。」
夏美「なーに?お姉ちゃんのこと心配になったのかな?」
姉は、からかうように言ってきた。
明人「‥そうだよ。心配になったんだよ。」
想定外の返答だったのか、姉は黙ってしまった。
明人「‥あ、それと白峰先輩からノートとプリント預かってきた。」
夏美「ん‥わかった。」
明人「あとさ‥この前のこと‥なんだけど‥」
夏美「ん?この前?」
オレは軽く深呼吸して、
明人「‥少しキツく言い過ぎたかもって‥ゴメン‥。」
夏美「ふふ‥大丈夫だよ‥気にしてない‥私もゴメンね。」
‥ケンカはしてないけど、姉と仲直りできた気がした。
その直後、コホッコホッと姉は咳き込んでいた。
夏美「はぁ…‥奏にもらったノート…廊下に置いといてくれる…明人が部屋入ったらうつるかもしれないから…」
明人「うん‥分かった…大丈夫‥?」
夏美「へーきへーき。明日には治ってるってw」
オレは鞄からノートとプリントを置いて自分の部屋に戻った。
部屋にオレはベットに倒れ込んだ。
明人(はぁ~‥よりによって着替え中に…タイミング悪っ…)
一瞬だけ見えた‥姉の胸の谷間‥
思い出すと‥下半身の先っちょが反応してしまう‥
明人(…っ‥…また大きくなってる‥)
オレはソレを鎮めるため…別のことを思考し、小さく収まるの待った。
明人(‥夏姉に反応するって‥オレ‥おかしいのかも…)
翌日。
土曜日の朝、私は9時頃に目を覚ました。
枕元にあった体温計を脇に差し、しばらくしてピピッと音か鳴った。
体温計は36.4。
少し鼻が詰まっていたが、熱も下がり身体のダルさも無くなっていた。
夏美「はぁ‥薬、効いたみたい。」
部屋を出て台所に行くと、母が作ってくれた昨晩のお粥の残りがあった。
父も母も仕事に出かけていて、私はお粥を温め朝食を済ませた。
夏美(うん。食欲も戻ってるし、お風呂入ろ)
湯冷めすると思い昨日はお風呂に入れなかった。
シャワーを浴びて、自室で髪を乾かしていると、
夏美(あれ?明人は?…出かけてる?)
明人の部屋の近くを通っても物音すらしてなかった。
私は少し気になり髪を乾かした後、明人の部屋に向かった。
明人の部屋のドアを軽くノックして、
夏美「明人ー。いるのー?」
特に返事はなかったが、微かに布団が擦れる音が聞こえた。
夏美「入るよ…?」
私は明人の部屋のドアをゆっくり開けた。
すると、明人はまだベットで寝ていた。
夏美「まだ寝てるの?もうお昼…」
私は布団を剥がそうとすると、布団の中からケホッケホッと咳が。
夏美「え‥?明人…大丈夫?」
明人は掠れた声で、
明人「ん…喉が…ちょっと…」
私はすぐに察し、台所からスポーツドリンクと自室から体温計を持ってきた。
私は明人にスポーツドリンクを飲ませるため明人の上半身を起こしてあげた。
夏美「大丈夫…?起きれる?」
明人「…うん‥」
明人はゆっくりスポーツドリンクを飲み始め、私は明人の背中を擦ってあげた。
夏美「…ごめんね。多分、私のうつちゃったよね…?」
明人は何も言わなかった。
体温計で熱を計ったがほぼ平熱で一安心した。
スポーツドリンクを半分ぐらい飲み、明人はまた横になった。
夏美「ご飯食べられそう?」
明人「…ううん。まだいらない…」
夏美「そっか。食べたくなったらすぐ言ってね。他に何かいるものある?」
そう言うと、一瞬私の胸元を見た気がしたがすぐに目を逸らし、
明人「…うん、ありがと‥」
明人から「ありがと」が聞けて、不謹慎だけど私は心の中で喜んでしまった。
私は部屋に戻って奏に連絡をした。
今日、本当なら奏と買い物に行く予定だったのに私が体調不良になったせいで行けなくなったこと伝えておきたかった。
夏美「もしもしー。」
奏「もしもーし。夏美ちゃん大丈夫ー?」
夏美「ごめんね。今日ちょっと行けそうにないかも‥。」
奏「そっかー。お大事にね。結構熱があったのかなー?」
夏美「ううん。私は、ほぼ治りかけなんだけど、明人にうつしちゃったみたいで‥」
奏「えー。そうなんだ。」
夏美「うん‥」
奏「そういえば明人くん、夏美ちゃんが風邪って聞いたらものすごく心配してたよー。」
夏美「…ふーん。そうなんだ。」
奏「羨ましいなぁ。私も明人くんみたいな弟欲しいなぁ。」
夏美「そう?毎日文句しか言ってないよw。」
奏「そうなの?私の前だと、ちゃんとしてたよ。」
夏美「へー…。」
奏「やっぱり優秀なお姉ちゃんの弟っていう意識があるんじゃない?」
夏美「優秀って‥私、そんなに…」
奏「運動神経良くて、成績上位で、美人で、オッパイ大きくて…」
夏美「最後の方、関係なくない?w ってか私、太ったかなぁ?」
奏「んー‥どうだろう。明人くんに聞いてみたら?w じゃあそろそろ切るねー。」
夏美「うん。あ、ノートありがとね。」
奏「うん。また学校でねー。」
私は電話を切って、
夏美「優秀な姉か…明人はどう思ってるんだろ‥」
そんな事を考えながら学校の宿題を始めた。
気がつくと、時計は16時を回っていて、
夏美(‥もうこんな時間、明人さすがにお腹空いてるよね。)
私は宿題のノートを閉じ、明人の部屋に向かった。
私は明人の部屋のドアをノックし、
夏美「明人ー。入るよー。」
私はドアを開けると、明人は頭まで布団をかぶっていた。
夏美「大丈夫?ご飯食べれそう?」
明人「…あー、うん。多分…」
夏美「何か食べたいのある?」
明人「特に…」
夏美「そっか。じゃあ消化に良いの作るね」
私が部屋を出ようとすると、
明人「姉ちゃん…」
明人が珍しく私を呼んで、
夏美「ん?どした?」
明人「これ、見てほしいんだけど…」
夏美「これって?」
明人は勢いよく布団を捲った。
すると、明人はパンツを下ろしていて明人の下半身のモノが反り勃っていた。
私は思わず手で目を覆って、
夏美「ちょっ…なにして…」
明人「…痛いんだ…どうしたら…」
私は指の隙間から明人のモノを見た。
夏美「ど‥どの辺が痛いの?」
明人「わかんない‥先の方‥」
夏美(全然分からない…男子特有の病気なのかな…)
夏美「触ったら…痛いの?」
明人「ん‥わかんない‥」
夏美(…なんだろ。皮が引っ張られて痛いのかな…)
私は思いきって、
夏美「明人、触ってもいい?」
明人「え?あ、うん…」
明人は躊躇いながらオッケーしてくれた。
夏美(そのまま皮を下に引っ張ったら痛いよね‥だったら…)
夏美「ちょっと汚いかもだけど…ゴメンね。」
私は右手に自分の唾液を出し、その手で明人のモノをゆっくり握った。
明人「‥いっ…」
夏美「痛い…?」
明人「ううん…大丈夫…。」
私は指先で明人のモノに唾液を塗り広げていった。
夏美(唾液には殺菌作用があったはず…多分)
うろ覚えの知識を思い出しながら明人のモノをゆっくり扱いてあげた。
すると、ツルンと皮が剥けて亀頭が
出てきた。
夏美「剥けた‥けど…まだ痛い?」
明人「ん‥うーん…」
明人は曖昧な返事をしていた。
私は前屈みの姿勢のまま明人のモノを扱き続けた。
明人の表情をチラッと見ると、
夏美(…痛そう…じゃないみたい…)
明人は、私の襟元の見ていた。
私のトレーナーの襟元からブラジャーが見えているのか、上から覗くように胸元を見ていた。
夏美(‥やっぱり男の子だなぁw)
私は明人の視線に気づいていたけど、何も言わなかった。
明人「はぁ‥あ…く‥」
とっくに痛みなんてなくなっていると思った。
けど、明人の悶えている表情を見ていると私の手は止まらなくなっていた。
明人「‥姉ちゃん‥う‥」
夏美「ん?‥なに?」
明人「出そう‥」
喘いでいる明人を見て、私も身体が熱くなってきた。
明人「‥やば‥出‥る!」
次の瞬間、明人のモノから白濁の汁が勢いよく飛び出してきた。
飛び出した液は、布団や部屋の壁にまで掛かり私の手も精液まみれになった。
私もさすが疲れて、
夏美「ふぅ、‥いっぱい出たね‥。」
明人「はぁ‥はぁ‥」
夏美「明人‥大丈夫‥?」
明人「はぁ‥うん‥大丈夫」
夏美「痛いの治った?」
明人は急に恥ずかしくなったのか隠れるように布団をかぶった。
夏美「ふふ、じゃあご飯作ってくるね。」
私は洗面台に行き、手に付いた明人の精液を洗い流した。
まだ心臓がドキドキしていた…
なんとなくの知識はあったけど、男性器をあんな近くで見たのも初めてで触ったのも初めて…
夏美(‥他の家庭ってどうしてるんだろ…こういう時家族が協力するのは当たり前なのかなぁ‥)
少し思い詰めていると、玄関から母の声が聞こえてきた。
母「ただいまー。」
夏美「お母さん、おかえり。」
母「夏美、風邪大丈夫なの?」
夏美「あ、うん。私は治ったんだけど‥明人が風邪になっちゃって‥」
母「え?そうなの?じゃあご飯早く作ってあげなきゃ。」
夏美「うん、ごめんね。持っていくの私でいい?」
母「?‥いいわよ。」
夏美「ありがと。」
母は手早く、生姜たっぷりのうどんを作ってくれた。
夏美「じゃ持っていってくるね。」
うどんを乗せたお盆を持って明人の部屋に行った。
明人の部屋のドアをノックし、
夏美「明人ー、うどん持ってきたよ。」
私は部屋のドアを開けると、部屋の中から異臭が…
最初は分からなかったが、
夏美(あ、さっきの…精液の匂い…)
私は部屋に入りお盆を机の上に置いた。
夏美「うどん、食べれそう?」
明人「うん‥」
明人はベットから降りたてきて、うどんを食べ始めた。
夏美(あ、ちゃんとズボン履いてる‥w)
よっぽどお腹が空いていたのか一瞬でうどんを完食した。
夏美「まだいる?作ってこようか?」
明人は首を横に振った。
夏美「そっか。じゃあ早く寝ようね。」
明人は、のそのそとベットに戻り横になった。
夏美「‥さっきはごめんね。私、余計なことしちゃったよね‥?」
明人「‥…さぁ…。」
少し沈黙が続き、
夏美「あ、ごめんね。じゃあ戻るね。…おやすみ。」
私は部屋の電気を消して明人の部屋から出ていった。
夏美(はぁ‥私、謝ってばっかり…)
私がやったことは正解なのか分からない…
…でも明人は嫌がってなかったし…
色んなことを悶々と考えながらその日は就寝した。