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フルダイブゲームシステムから強制ログアウトされたら『朝おん』した件  作者: 中島しのぶ


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身バレ? ゲーム内でリアルのこと話さないでよね!

 その日の夜、帰宅し夕食後アズサちゃんから一度じゃ覚えられないからハーフアップのやり方をおさらい。

 その後、普段の平日は22時くらいから一人でダイブして、ゴールド稼ぎとレベル上げとかPvPするんだけど、昨日のこともあって今夜はダイブするのやめようかな〜どうしようかな〜と悩んでると、

「忍さ〜ん、いいですか〜」とノックの音とアズサちゃんの声がする。

「ん〜? な〜に〜?」

「秀明くんが、『忍は平日夜一人でダイブしてるけど、俺たちもダイブするか〜。一応プロ契約したんだしなぁ。それに変なヤツがいるんだろ?』って~」

 昼間は仕事の話以外しなかったけど、英明も気にかけてくれてるんだ〜とリビングに行く。

「おう、忍。今日から平日もダイブするぞ。俺たち一応プロだもんな」変なヤツのことは言わず、それだけだったけど嬉しい。

「う、うん……やろう!」

「じゃ、10分後に。転送先は『始まりの街』にな」

「りょ〜かい」

 プレイ中に漏らさないようにトイレを済ませPCを立ち上げ、ギアでLOGONしダイブ。『始まりの街』に転送――っと。


 やがてシューメイとアズサちゃんも転送されてくる。

 アズサちゃんは前回同様バトルスーツを着てる。

「あら〜? シノブさんバトルスーツはどうしたんですか~?」と聞かれる。

「いやいやいや、あれはちょっと恥ずいから、運営から指示されたときだけにするし〜」今日のオレはいつもの迷彩服だ。

「今日はPvPやりたいな。昨日できなかったし、それにあと3ヶ月で優勝がかかった大会だしさ」と二人に伝える。

「廃都市はちょっと遠いけど行かない? あそこはPvPやりたい勢が多いし」

「おう」

「わ、わたしPvP初めてなんで大丈夫でしょうか……?」

「な〜に、PvPONにしてマップ上でPvPOKの赤い『▼』マークを探して、シューティングアシストシステムをONにしてからバレットサークルの真ん中にバレットライン通りに撃てばいいんだ」とシューメイ。

「随分簡単な説明だけど……そ・れ・に、このわたしの『天の秤目』と『鷹の目』使えばマップなんて使わずにす〜ぐ探し出せるから安心だよ〜」

「そ、そうじゃなくてですね〜アバターとはいえ、人を撃つんですよね〜?」

「ま、そうだが、今から慣れて練習しておかないと優勝できない」とシューメイ。

「わ、わかりましたぁ〜」と半泣きのアズサちゃんかわいい〜。

「そういえば大会ってさ、本来なら今頃開催されるはずなんだけど3ヶ月後っていうことは、オレのあの件で延期されたのかな?」

「あ〜ちょうど時期が重なったかもな」

「だよね〜。でも半年に1回ってちょっとスパン短いよね」

「確かにな。1年に1回でいい」

 と、三人でわいわい言いながら『首都』を過ぎ廃都市を目指す。


 今日もやっぱりなんか視線を感じる――と思ってると、12時の方向に見慣れた二人、カイとユーサクだ。

「お、久しぶりだな」とシューメイ。

「お久しぶりです。前回大会以来ですかね? あ、今日はチームS・S・Aでお出ましですか? そちらの昔のシノブさんのアバターT-0814の方が新入りさん?」とちょっと嫌味っぽくカイ。

 この二人もあのPV観たんだろうな。

「ア、アズサです〜。よろしく〜」とちょっとビビりながらアズサちゃん。

「あ〜それでチームS・S・Aね。よろしく」とカイ。

「よろしくね〜。それよりシノブさんって、本当に女の人だったんですね!」とユーサクがいきなり言い出す。

「昨日の昼間、駅前でタバコ吸ってたでしょ?」と聞かれ、思わず頷いてしまう――あちゃ〜あの男がユーサクだったんだ〜。

「ほら〜言った通りでしょ? カイはオンラインゲームで『女性アバターの99パーセントは男』って言ってたけどさ〜」とユーサクが自慢げに話す。

 は~い、10日ほど前までわたしも男でしたが何か? と思ったけど、「ちょ、ちょっと! ゲーム内でリアルのこと話さないでよね! このアバターはカスタムメイドで自分そっくりに造ってもらってるの! 子供っぽく見えるけど成人してるんだからタバコだって吸うわよ!」半分はウソだけどな〜。

「――それに、アズサちゃんも歴とした女の子ですっ!」と言い返す。

「さすが専属プロゲーマーは違いますねぇ〜」とカイが言う。こいつ性格悪いぞ。

「ではアズサさん、改めましてチームK・Yのカイ、こっちがユーサク。3ヶ月後、楽しみにしてますからね。せいぜいチームS・Sおっと、チームS・S・Aの名を汚さないでくださいね」と言い放ち「ユーサク行くぞ!」と立ち去る。


「うわぁ〜前のこと根に持ってるのか?」

「な、なに! あの人? わたしあーいった人、大っ嫌い!」珍しくというか当然アズサちゃんが怒る。

 まぁ最近上達しつつあるけど、まだまだ初心者だからヤツらが言うのも、もっともだ。でも言い方がな〜。

「わたし、PvP上手くなってあの人を絶対オーバーキルする!」

「覚えたての言葉使ってると思うんだけど、それマナー違反でHP減らされるペナルティ食らうから〜」

「えっ? そうなんですか~?」

「ここはPvP職人のオレが……って言いたいとこだけど、アズサちゃんスナイパーじゃないからそこんとこはシューメイから伝授してもらうしかないな〜」

「ああそうするか。あとは『ガードヒール』で自分を防御して被弾を防ぐのも得策だろうな」

「あ〜それいいかもな〜」

「被弾……痛いですか?」

「うん、普段痛覚は無効になってるけど、なぜか大会時は痛覚は100分の一に設定されてる。けど、それでもかなり痛いよぉ〜」

「ひぃ〜!」

「あははは」

「じゃ、シノブはいつもの遠距離射撃、アズサは今日から接近戦でのPvP特訓だな」

「了解〜」

「は〜い、シューメイ隊長!」

「あの〜アズサちゃん、一応わたしがチームリーダーなんですけどぉ〜」

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