お詫びの番外編 チヨ日記
2月11日(土)13時。いつも通り最新話を投稿する予約を入れているつもりだった。しかし、投稿されず。アクセス解析を見るといつもの13時・14時に多数のアクセスが。ギュンギュンと。それを知らずにスヤスヤおねむ中のあんこ。夜トイレの中でいつものアクセスチェック。曜日感覚の失われたあんこは、13時に伸びてるのを見て「そっか。今日投稿日だったんだっけ。そっか。どれ。どんな内容だっけ」
2月11日(土)投稿されてない。
なんてことだ。でも良かった。トイレ中で。チビるかと思った。
念のため、前話の「正直者」を開いて後書きみたら11日だと予告してた。
これは恥ずかしい。どうしよう。せっかく見に来てくれたのに。
投稿されてると思って開いてくれてる人がいたのに。何度かアクセスしてくれたかもしれないのに。
スマホから出来ることは謝ることだ。本文は、PCの中。というか、トイレ寒い。便座だけがアツイ。お尻あったっかいのに足寒い。とりあえず、スマホから謝罪の言葉を。書いたのは誰が読んでるか分からない活動報告に書いた。謝った。つもり。本音だ。
しかし、感想のようにも思えてきた。それってあなたの感想ですよね。なんてパーカーの男に言われそう。怖い。
いつもより長い前書きですが、これは、反省を込めてそのまま残すようにしたものです。
この後の内容は、2月11日の夜に下書き原文ママで、ルビくらいの編集で書きました。
詳しくは、『番外編 チヨ日記』をご覧ください。内容同じですから。前書きと後書きが違うくらいです。あと、サブタイトルも。
反省を込めて前書き長めにしました。
作者:チヨ
卯月
初日
今日から日記を書くことになった。最低でも三行は書いてねとツネ先生に言われたけど三行も書けるかな。うーん。そうだ。先月弥生に卒業した時の事書くよ。卒業してまた百姓生活に戻るんだと思ったら、ツネ先生に「卯月から寺子屋の雑務を手伝ってはくれないか」と言われて嬉しすぎて、「もう一度言ってください」なんて言っちゃって、ツネ先生また言ってくれたの。嬉しかった。また寺子屋に行けるんだって。ツネ先生が月三百三十三文で雇ってくれたの。まだ子供なのに、お給料くれるっていうから。ツネ先生好き。大好き。
あっ。心の声でちゃった。消せない。どうしよ。でも三行以上は書けたから良いか。いいよね。また明日も日記書くんだ。
二日目
昨日の読み直したら顔が熱い。私ったらなに言ってるんだろ。日記って心の声出ちゃうんだね。驚いたわ。今日は、寺子屋お休みで百姓仕事をしたんだ。お天気は曇ってたけど身体動かすと汗かく季節だから涼しくて動きやすかった。お昼に粥を作ってオトウとオカアに食べてもらったんだ。オトウは喜んでくれたけど、オカアは「粥しか作れんようでは嫁はまだ先だな」なんて言うのよ。お昼だから軽くて良いのよ。少し前まで、お昼食べることしてこなかったくせに。オカアは私の事認めてないんだわ。悔しい。見返してやるわ。今度のお昼は豪華にしてやるんだから。
三日目
また言い過ぎました。読み返しては顔が熱い。この日記は、私だけじゃなくてクニアキ先生もツネ先生も書く事になったんだ。最初は、ツネ先生は書かないと言ってたけど、「なんで」と何度も聞いたら「武家の言えないことを書いたら問題だと思って」なんて言うの。でもさ、日記なんだから気にしないで書けばいいのよ。それに書ける範囲で書けばいいの。私も。私。わたしは書かなくて良いことまで書いて毎日読み直しては顔が熱いのに。ツネ先生も顔熱くしたらいいんだわ。これで同じよね。そうよね。そうだと思ってる。
四日目
どうしよう。今日も顔熱い。寺子屋での雑務を書きます。気を取り直して。朝はツネ先生とクニアキ先生とシマちゃんの四人で並んで寺子屋に来ます。机を出して、火鉢を出して、炭に火を入れて、雑炊の準備に水を汲む。まだ朝は寒いから指が痛い。シマちゃんも手伝ってくれる。ありがとうシマちゃん。シマちゃん可愛いから妹みたいで好き。たまに、ぎゅーっと抱きしめてるんだ。可愛いから。妹が欲しかったな。
五日目
シマちゃんのことばかり書いちゃって恥ずかしい。雑炊は、お昼前から作るんだ。お昼の鐘が鳴って勉学が終わったら鍋を持って行ってお椀を用意してひとりひとりに配るんだ。美味しく出来た時嬉しい。具は、日によって違うので作る順番を考えるのも楽しい。
六日目
今日は寺子屋お休み。オカアをぎゃふんと言わせてみせるぞ。今日のは何入れてやろうかな。腕が鳴るわ。ふふふん。お昼に寺子屋で培った味付けで作るよ。味噌を入れて野菜の出汁。最後に、溶き卵を入れる。さあどうだ。オカアなんとか言ってみろ。「はぁ無駄に材料使ってこの程度かい。いつかの旦那様が可哀想だ。嫁にはまだ出せんな」ちょっとオカアそれはないよ。無駄に材料ってなによ。美味しいじゃない。なにが悪いのよ。悔しい。次こそもっと気合入れて作ってやるんだから。
七日目
寺子屋へ通う時に先生たちに聞いたの。オカアのいうことの意味がわからないって。そしたら、「オカアの作るご飯を手伝ってる?」手伝ってるよ。女の子はみんな手伝ってるわ。ツネ先生が「オカアの作るご飯とチヨの作るご飯はどう違うか考えたことある?」何て言われたけど考えたことも無い。手伝ってるから知ってるけど。そうね。ちょっと考えてみようかな。
八日目
考えてみたけどわからない。ツネ先生の母上様に師事を仰いでみようかしら。ツネ先生に聞いたんだ。そしたらいつでもいいよと快く受けてくれた。どう違うのか色々と聞いてみよう。母上様ありがとうございます。
九日目
今日はツネ先生の母上様に師事を仰ぐんだ。朝からずっと雨。寒いな。頭に笠かぶって向かわないと。なんて思ったらツネ先生が迎えに来てくれた。傘を差してもらいながらお屋敷に向かう。ツネ先生と私の背が全然違うからツネ先生の肩が濡れてた。先生ありがとうございます。書いてたらまた顔が熱い。なんでだろ。母上様に色々聞きたいと思ったけど少しぼんやりしちゃった。ごめんなさい。母上様に「少し横になりなさい」なんて言わせちゃった。ごめんなさい。少し横になって頭が冷えたみたい。恥ずかしい。起きてから母上様に質問させてもらいました。そこで分かったのは「豪華かどうかじゃない」ってこと。それで質素に作った粥はどうなるんだろ。それも聞いたら「食べる人の事を考えて」と仰ってた。私考えて無かったの?どうなんだろ。オカアのこと考えて無かったのかな。どうなんだろ。帰る頃には雨はやんでた。まだ明かるいけどツネ先生が送ってくれた。ちょっと嬉しかった。
十日目
昨日母上様に教わった「食べる人の事を考えて」がずーっとよくわからなくて。寺子屋での雑炊作りで「食べる人の事を考えて」作ってみた。具材は何度か作ったさやえんどうと紫蘇と出汁に昆布だけなのに。子供たちがいつもよりも美味しいと言ってくれた。作り方は変わって無いのになんでだろ。でもこう言うことなのかな。
十一日目
寺子屋で使う紙を買いにクニアキ先生とお出かけ。紙問屋さんにいつも行くんだ。この日記にも使ってる紙なんだけど、わら半紙。紙問屋さんに使い終わった紙を持って行くと買い取ってくれるんだ。貯めて持って行くからクニアキ先生が大活躍。クニアキ先生とはあまり話したこと無いけど、皆食が始まる前にお椀を買いに行ったのが最初だな。大人の男性だから何を話したらいいか分からないけど背が高くて男前。大人の女性から人気あるんだろうな。お椀は私一人では持ちきれなかったけど、さすが大人の男性。片手で持ってた。真面目そうだなと思ったけど本当に真面目なんだよね。
十二日目
クニアキ先生のことでもう少し言いたいことがあるの。いつもツネ先生と一緒に迎えに来てくれるんだけど、いつも周りを警戒してるの。こんな田舎で襲う人なんていないと思うけどいつも警戒してくれて安心できるんだ。たまに、スリとかに出くわすとクニアキ先生が捕まえてくれるんだ。頼りになる先生だよ。
十三日目
寺子屋に卒業したヘイロクくんが来たよ。私以外で卒業した子が来るのは初めて見た。どうしたんだろ。ツネ先生と真面目に何か話してる。あまり聞き耳立てるのは悪いから外で用事を済ませて戻ったら、ヘイロクくんがツネ先生に頭下げててびっくり。お金借りに来たのかな?驚いたけどヘイロクくん笑顔で帰って行ったよ。帰りにツネ先生に聞いたら、「明日はヘイロクくんが雑炊を作るので後ろで見届けてください」なんて言われたの。早とちりしちゃった。ごめんね。ヘイロクくん。ヘイロクくんも雑用で雇ってもらうのかな?
十四日目
ヘイロクくんが来る前に、準備だけしておいたよ。大根とゴボウ。あと水も用意した。お昼前にヘイロクくんが裏の勝手口から入って来た。小声で挨拶してどうしてヘイロクくんが雑炊を作るのか聞いたら「お店に雑炊を出したい」と話したら今日ここで雑炊を作りなさいと言われてきたんだそう。へーお店って通りにあるめしやさんだよね。そっかヘイロクくんってあそこの息子だったんだ。じゃあ安心して任せられるよね。あれ?ヘイロクくんソレから入れるの?おむすびから入れたよ。え?大根の葉?まさか最後にごぼう?それはないよヘイロクくん。順番逆だよ。手伝いたいけど手伝ったら意味ないし。あー今日のお昼はダメそうだ。やっぱりダメでした。美味しくなかった。味見してるのは汁だけなんだもん。
帰りにヘイロクくんまた来たけど、すごくガッカリしてた。ツネ先生明日は私ですか?
十五日目
本当は、今日は畑仕事なんだけど寺子屋で雑務しました。雑炊を作りに来た感じです。ヘイロクくんは後ろで見てるだけ。私なりの作り方で良いなら覚えて欲しいな。ヘイロクくんは自分でこうしたい。と思ったことに突き進んでてカッコイイな。私もこうなりたいってことが出来たら良いんだけどな。でも女では難しいよね。それに百姓の子だから。そろそろ嫁ぎ先の話も出て来る頃嫌だな。まだやりたいことやってないのに。私のやりたいことは寺子屋の師範になることなのに。女では師範になれないよね。そうだよね。
十六日目
今日の具材は、大根のヘタと葉・茄子と川エビの干物とのり。前回は、順番がめちゃくちゃだったのに今日は順番も間違えてないし人が変わったみたい。子供たちの評価もすごく良かった。のりを炙るなんて思いもよらなかった。勉強になるなぁ。まだ手にのりの香りがする。いい香り。
十七日目
今日は寺子屋お休みだから家の手伝い。今日こそは、オカアに美味しいと言わせるんだ。母上様から教わったことを実践するぞ。この日までに、オカアのつくるご飯と食べてる時の事をよくよく見てきた。きっと苦手なものがあるはず。たぶん、大きめに切った茄子が自分のところに来たら最後までお椀に残ってたもん。たぶん大きく切った茄子は苦手なはず。だから茄子は細かく煮たら溶けるくらい切るんだ。
オトウはいつも通り喜んで食べてくれてるけど、オカアは「食べやすくて美味しいわ」認めてくれた。嬉しい。母上様こういうことですね。わかりました。母上様一生ついていきます!オカアの小言がなくて嬉しいな。いい夢見れそう。おやすみなさい。
十八日目
なんだろ。昨日の私。なにを口走ってるの。寝る前に書いたらダメね。顔は冷たいけど耳だけ熱い。母上様のような女性になりたいという意味だから。今日あったことより昨日の自分に何とか言ってやりたい。ごめんなさい。三行で今日は勘弁してください。もうこれ以上書けません。
十九日目
寺子屋に通う日。前々から思ってたんだけどなんで寺子屋と言うんだろう。お寺で勉強してるわけじゃないのに。なんでかな。それと売り物でもないのに屋が付くのかな。不思議な言葉よね。今度ツネ先生に聞いてみよっかな。
二十日目
今日は、ツネ先生と一緒に染物屋さんに着いていった。奥から一緒に卒業したモキチくんが出てきて挨拶。モキチくんとこのお店だったんだ。モキチくんもお仕事頑張ってるんだな。先生は受け取ってた。なんだろ。濃い藍色の布だけど。モキチくんの鼻息がすごかったな。そんなに興奮するようなことだったんだね。先生は確認しないですぐにそのまま風呂敷に包んだ。広げなくて良いのかな?でもわたしはモキチくんに会えたし私も寺子屋で雑用してるのを伝えられて大人になった気分。
二十一日目
子供たちが帰った頃にヘイロクくんがやって来た。今日は表から入って来たよ。ツネ先生となにか話してる。お茶を淹れて持って行ったんだ。昨日モキチくんから預かったあの藍色の布をヘイロクくんに渡した。ツネ先生の横に座って見てたらあの布は、暖簾だった。それで私に見えないようにさっさと風呂敷にしまったんだ。わたしもヘイロクくんもびっくりだよ。先生って粋なんだから。ヘイロクくんの喜んだ顔は最近で一番だったな。ヘイロクくんがんばってね。応援してるよ。手伝いが必要ならいつでも言ってね。
二十二日目
なんだかお仕事するようになってから毎日が何だか忙しい。やることがいっぱいで大変。これが大人なのかな。わたしも大人なのかな。いつか、師範になって子供たちに教えたいな。読み書きも計算もできる。雑炊もつくれる。あと縫物とかも出来たら他の先生たちとは違うことも教えれるよね。母上様に相談してみようかな。
二十三日目
母上様に相談するために行ってきた。ツネ先生は寺子屋に行ってるから直接聞ける。母上様は喜んでくれた。ちょうど母上様も縫物をしてたから縫物を教わったんだ。シマちゃんはあまり得意ではないらしいの。母上様は親子で縫物をしたいらしいけど。喜んでもらえて私も嬉しい。ツギハギだけじゃなくて着物も手作りですごいなと思った。こうすることで反物だけを購入するから家計の役に立つんだって。でも私たちはいつも同じ着物だから。そういうこと考えたことも無かった。さすがお武家さんの奥方よね。母上様には、また教えてくださいとお願いして帰った。また喜んでもらえるなら。
二十四日目
今朝、ツネ先生にお礼を言われた。なんのことだろと思ったら、母上様とお裁縫をして楽しかったと喜んでたことを。わたしは教わりに行っただけだから。でも喜んでもらえてうれしかったな。今度はシマちゃんと一緒に三人でお裁縫できたらいいな。母上様も喜んでくれるよね。
おかげで一日楽しく過ごせた。
二十五日目
寺子屋の子供たちを今一度よく観察してみた。名前も顔も一致するけど、性格とか好きなことを知らないといけない気がしたんだ。ツネ先生の教え方を見てるとその子の特徴を生かした無理強いさせない教え方は見習うとこなんだろうな。無理やり教えても身に付かないよね。私も得意じゃない計算もツネ先生の例えを聞いて身に付けたら便利なんだと思って前向きに勉強できた。私の時は、足し算は分かったけど、引き算が難しかったんだけど、松ぼっくりを使ったから分かりやすかったな。割り算も松ぼっくりが大活躍。面白いこと考えるツネ先生。思いもよらない教え方で勉強大好きになったんだよね。他の子たちもそうだといいな。
二十六日目
もう少しでお給金が貰える。初めてのお給金はなにに使おうかな。オトウとオカアに何か買おうかな。食べ物が良いかな。それともお酒一升がいいかな。オトウはあまりお酒飲まないからちょっと違うな。もうだいぶ暑くなってきたから手ぬぐいなんかどうかな。
二十七日目
オカアに日記見られた。他には特に触れないのに、昨日のとこだけ言われた。「無理に家に入れなくて良いから。家の事はオトウとオカアに任せなさい。せっかくもらったお給金。あなたのために使いなさい」なんて言われても。せっかくなのに。
二十八日目
ずっとオカアに言われたことを考えて過ごしちゃった。初めてのお給金くらいは。と思ったけど、そうね。私が母親なら同じことを言うだろうな。でも、日記見なくても良いのに。恥ずかしいな。
二十九日目
クニアキ先生にからかわれた。お給金前日で気が気じゃないんじゃないかって。クニアキ先生ってそんなこと言う人なんだ。幻滅。すごく真面目なかっこいい大人だと思ってたのに。いくら私がクニアキ先生から見たら子供だからって。
三十日目
気を付けて気を付けて気を付けて。今日なにか失敗したら絶対クニアキ先生になにか言われるんだ。隙は見せないよ。絶対にね。子供たちがみんな帰って今日はお仕事終わり。ツネ先生に呼ばれた。お給金貰えるんだ。ドキドキする。先に大人のクニアキ先生が手渡されてる。二千文を貰ってる。たくさんあるなー。袋に入り切れないんだもん。次はわたしだ。ツネ先生が「おチヨさん。初めてのお給金ですがなにに使う予定ですか?」なんて聞かれてあわわわして、「貯金です」声がひっくり返っちゃって恥ずかしい。するとツネ先生は「そういうと思いました。なので、取り出せないように貯金箱に入れておきました。本当にお金入ってるのか見えてないので気が気じゃないかもしれませんが、三百三十三文入ってますよ。出してからのお楽しみにしましょう」先生。わたしのことを気遣って貯金箱なるものに入れてくださったんですね。嬉しい。大事にします。貯金箱は先生が陶器職人さんに作ってもらったんだって。取り出し方が分からないからツネ先生に聞いたら割るんですって。ちょっと可哀想。
貯金箱は牛のカタチ。中は見えないけどチャリチャリと音がする。どうしても見たい時は、お尻から覗くと見えるらしいの。目のところが穴開いてるからそこから光が入ると見えるらしいんだけど、お尻から見るのってなんか。ちょっと。でも、ツネ先生には感謝してます。でもなんで。お尻。また、明日からがんばろ。
2月11日(土)のことは恐らく忘れることのできない日となったはず。謝罪の気持ちを文字にした感じです。すみませんでした。後書きなのに反省の言葉しか出ません。すみませんでした。
とりあえず、チヨ日記は卯月だけですが、これを後に編集版として番外編に組み込む予定です。これが読まれる頃には、庶民の娯楽として日記が発売される予定です。もう発売されてるかな?発売は、どこかの本文に出て来るのでお楽しみに。リアル販売じゃないので。そこまでの人気ねえから。知ってる。どうせ、自己満足で終わるのも知ってる。いいの。それで。
当時の娯楽って少ないからね。せめて、本でも読んで楽しみたいよね。それが、誰でも読める日記の販売。他人の生活を見るのって今も昔も変わらないはずなんだ。
当時の人たちって、暗くなったら寝るのが当たり前だったからね。明るい時間でちょっとした暇つぶしに読んで欲しい。江戸中後期にかわら版や春画が流行ったように、初期のオヤマでは庶民の娯楽として、他人の日記を盗み見るという特殊な性癖を楽しむ。ちゃんと、チヨちゃんだとはわからないように編集するけどね。きっとあの日記を元に二次創作するひとがいるんだよ。きっと。