エピローグ
プロローグの少し後の二人です!
やっぱりこのノリが好き!
これが本当の最後になります、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
愛奈と美香は手をつなぎ、身を寄せながら学校の中を歩いていた。
外は雪がちらつき、薄暗い廊下を頼りない蛍光灯が照らしている。
愛奈:ねぇ、先生。
美香:なに? 愛奈さん
愛奈:…………くっついてくれるのは嬉しいんだけど、せめて外に出てからにしようよ
美香:え~、別にいいじゃない
愛奈:そうは言っても、誰かに見つかるかもしれないからさ
美香:見せつけてやればいいんじゃない?
愛奈:いや、それで困るのは先生じゃん…………
美香:別に私は気にしないけど?
愛奈:先生って、私と二人きりだとほんとにポンコツだよね
美香:幻滅した?
愛奈:ぜーんぜん? 先生がそれでいいなら、私の方からくっついちゃうもんね
愛奈は体重を美香に預けた。
美香:ちょっと~、重いんだけど~
愛奈:なっ!?
美香:冗談よ。ね? もっとくっついてきて
愛奈:先生のいじわる。先生が軽いのは胸のせいでしょ
二人は向き合い、愛奈は先生の無い胸に顔を埋めて抱き着いた。
美香:愛奈さんが大きいだけでしょ!?
愛奈:じゃあ…………大きくなるように、揉んであげよっか?
美香:余計なお世話です~。…………待って、ほんとに大きくなれるの、それ?
愛奈:あっ、そもそも揉む分がないや
美香:ちょっと!?
愛奈は美香から離れて、一足先に駆けだした。
愛奈:悔しかったら私を捕まえてみてよ! 美香エル先生?
美香:あ~もう! 発言には責任を取ってもらうわよ!?
愛奈と美香の関係は、付き合った前も後も、さほど変わらないようである。
変わった事と言えば…………綺麗に片付いた美香の家に、お揃いのマグカップが置かれ始めた事ぐらいだろう。
二人が密かに付き合い始めた事は、まだ、誰も知らない。
最後までお読みいただきありがとうございました!
私自身、この作品を書いていてとても楽しかったです!
愛奈と美香、生徒と先生、そして同性。いつもと違う書き方というのもあり、とても新鮮でした。
会話のテンポと、少しずつ変わっていく関係、舞台。その辺りを意識して書きました。
楽しんで読んでいただけたのなら、それ以上に嬉しい事はありません!
今回は、ボイコネの応募要項に沿って書かせていただきましたが、普通の小説も投稿して行こうと思っているので、もし良ければまたフラッと立ち寄ってみてください!