プロローグ
この作品は、ボイコネライブ小説大賞に出す前提で書いた作品です。
会話劇形式で書かれています。
二人の関係性の変化をお楽しみください!
放課後の教室。
そこに居るのは、先生と生徒の二人だけ。
夕焼けが優しく教室を包む中、二人は秘密の口付けをした。
愛奈:…………ねぇ、美香先生。私たちがこんな関係になるなんて、半年前は思いもしなかったよね
美香:ほんとにね。…………ねぇ愛奈。今は二人しかいないんだから、ちゃんと名前で呼んで?
愛奈:先生呼びが一番言いやすいんだけどなぁ
美香:それじゃ今までとメリハリがつかないじゃない
愛奈:むぅ、確かに
美香:ね。お願い? 愛奈
愛奈:……そうやってポンポン呼び捨てで呼ばれると、照れちゃうんですけど…………
少し顔を逸らした愛奈を、美香はじっと見つめる。
美香:……………………
愛奈:うっ、無言の圧が。分かったから…………美香
美香:うん。上出来
美香は、太陽のような真っすぐな笑顔を愛奈に向けた。
愛奈:(なんか悔しいから、イタズラしたいなぁ。…………そうだ!)
美香:あれ? 愛奈、ニコニコしてどうしたの? ちょっと怖いよ?
愛奈:私はいつもニコニコしてるじゃん。ね? 美香エル
美香:ちょっと!?
愛奈:あれ? 堕天吸血鬼美香エルだったっけ?
美香:その呼び方はもうしないって言って…………
愛奈:え~いいじゃん。私と美香が仲良くなるきっかけになった言葉だよ?
美香:それはそうだけど! ……黒歴史を引っ張ってくるとか愛奈さんの意地悪!
愛奈:あっ、さん付けに戻った。いつもの先生じゃん
美香:もう! 雰囲気少しは維持してよ
愛奈:だって、これぐらいの距離感がいつもの私たちでしょ?
美香:はぁ…………それもそうね
二人はお互いの顔を見て、クスクスと楽しそうに笑いあった。
愛奈:あっ、雪がちらついてきたよ!
美香:本当ね、早く帰りましょう。愛奈さん
愛奈:ねぇねぇ車で送ってよ~、先生~
美香:分かったからさっさと帰るわよ
愛奈と美香の二人の関係は、半年前の夏休みに起きたある出来事から始まった。
プロローグをお読みいただきありがとうございます!
続きも上げていきますので、良ければ見て行ってください!