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SS 夢の中の君

作者: 逢坂美羽

 俺は、毎年決まって12月31日の夜から~1月1日の朝が楽しみになっている…その理由は、普段は、全くと言って良いほど夢を見る事が無いけれど…


 12月31日~1月1日に関しては、絶対と言って良いほど夢を見る……その夢が妙にリアルなのが面白い所だ…そして、今日がその12月31日だった…期待に胸を膨らませて俺は、横になっていると気付けば夢の世界に居た…


日差しが眩しいと思っていると…気が付けば、大きな病院の中庭に居た…そして夢の中での俺は、幽霊のような状態で周り見渡していると言った感じだった…


 病院の中庭の日差しが良いところで、綺麗な黒髪ロングで見た目は、19歳くらいの女の子が車椅子に乗っていて…お医者さんと話していたのが、とても美しく綺麗に見えたので、指でファインダーを作り、しばらく二人を見ていた……


 その後、少し会話が気になったので近付いてみると、女の子の足の状態について話していた…


「本当にごめん…君は、もう歩けるようには、ならないんだ…治せなくて本当にごめん…」


先ほどまでは、楽しいそうに会話をしていたけれど…もう歩けないんだよと伝える事が先生は、とても辛かったんだと直感的に俺は、思った…


「良いですよ……先生…何となく結果は、分かってましたから……とても、言い出しづらかったと思います…」


女の子は、少し泣きそうな表情で……それでも、強がって頑張って笑顔を作って先生を励まそうとしている姿に俺は、涙を流していた…


「それでも…先生いつか……私は、自分の足で立てるようになるかな…?」


「俺も君が自分の足で立てるように色々と頑張るから……待ってて」


そこで、俺は、夢の世界から目覚ましによって現実に戻されたのだった…目が覚めた俺は、涙が溢れていた……毎年、夢を見るけど、こんなに鮮明な夢は、初めてだった……俺があの子の為に足が動かないのを変わってあげられたら良いのにと思ってしまった………そんな事を思っても…夢の中だから…どうにもならないんだけど……


五年ほど経った今でも、ふとした時に、この夢の君の事をを思いだして俺も、もっと頑張らないといけないな!って気持ちにさせて貰っている…夢って不思議だな……

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