心得二 インデントを使う△
こちらの心得は書いてみたものの、
小説には適さないと思います。
ただ、日常生活では役に立つ考え方だと思いますので、心得の一つとして記させていただきます。
インデントというのは、「字下げ」という意味です。
例えばこんな感じですね。
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国語
現代文
古文
歴史
日本史
縄文時代
弥生時代
世界史
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この、現代文と古文、日本史と世界史で
一つスペースが入っているかと思います。
これがインデントです。
また、日本史のように
さらにインデントをすることもできます。
なぜインデントするのか…
それは理解しやすくなるからです。
していないものと見比べてみましょう。
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国語
現代文
古文
歴史
日本史
縄文時代
弥生時代
世界史
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どうでしょう?
見比べると一目瞭然ではないでしょうか?
最初の例では、国語と歴史があり、
国語の中には現代文と古文、
歴史には日本史と世界史がある事が分かります。
ですが次の例では全く分かりませんね…
このように、
スペースを使うだけで、構造が明確になるんです。
読みやすさという点でこれほど明確に分かる
方法は少ないかと思います。
コードを書く場合、
読みやすくするためにインデントを多用します。
インデントが強制される言語もあります。※1
ただ、インデントを小説の中で扱うのは難しいです。
なぜかと言うと小説とインデントでは
表現する内容が異なるためです。
いったいどういうことでしょうか?
まず、インデントが向いているのは
「ある時点のモノの上下関係を表現する」事です。
上の例なら「国語の下に現代文と古文がある」
といった関係を表すのに向いています。
では、小説の表現とは何でしょう?
私は「時間の流れ」だと思っています。
次の例を見てみましょう。
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「ねえ古文君?君は昔の文書を扱っているんだね?
なら国語組じゃなくて歴史組はどうだい?」
「う~ん…そうなのかなぁ?
でも僕はずっと国語組だし…」
「じゃあ、試しに歴史グループに入ってみようよ!
何か新しい発見もあるかもしれないし…ね?」
「日本史君がいうなら…ちょっと入ってみようかな?
現代文ちゃん、ちょっと行ってくるよ。」
「えぇ!古文君待ってよ~
…私一人になっちゃうじゃない…ばかぁ!!」
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…どうでしょうか?
会話として「時間の流れでどう変わったのか」が
表現されているかと思います。
しかも始めと終わりでグループが変わっています。
これはインデントで表せません。
このように、常に小説の中では流れているため、
ある地点を表現するインデントは使いにくいのです。
敢えて上の会話例で使うとしたら、
グループの変化を見るために始まりはこれ、
終わりはこうなったとして表現する感じでしょうか?
ファンタジーものとかなら、
ステータス表示などには使えるかもしれません。
アレはその時点の能力を表示するものですから。
それでは、この辺で終わりにします。
また次回お会いできるのを楽しみにしています。
※1 インデントが強制される言語って?
→pythonはインデントがちゃんとしていないと、エラーで怒られます。
本文の例として使われなかった私が執筆中の小説
「魔宝少女ホーリージュエルズ外伝 =魔法少女シャドウガーネット=」は
こちらから閲覧できます↓
https://ncode.syosetu.com/n6132gi/
使われていない時でもCMはしますよ~