フラグ
初投稿です。
他の方の作品は創意工夫をこらした作品がたくさんあったので
あえてベタベタなお話にしようかと思ったらこんなことになりました。
稚拙な文章ですがお付き合いください。
僕は今捕らわれている。
闇の深淵ともいえるこの世界で一人きり。
苦痛は無い。むしろ素晴らしく心地よい。
僕を捕らえている魔物は姿を見せない。その代わりに様々な幻覚を僕に見せ誘惑する。
死ぬほどの恐怖を感じる幻覚、かと思えば現実では起こりえないような幸福な幻覚。
その幻覚による感情の起伏のせいで僕はこの世界から逃れられないでいる。
いや、そもそも捕らわれていることにすら気がついていない。
この身を魔物に委ねてしまえればどれだけ楽だろうか。
そう思った時、はるか彼方から轟音が鳴り響いた。
この音を聞いた瞬間僕は思い出す。外の世界のことを。
この警告音は今の状況を予測した捕らわれる前の僕が仕掛けていたものだ。
僕は闇の世界に留まらせようと体に絡みついた魔物を必死に引きはがし
音の方へと手を伸ばした。
闇の世界は光に包まれ僕は目を覚ました。
僕は轟音の発信源である目覚まし時計を止め、ベッドから起き上がる。
そしてある言葉が頭に浮かぶ。
『学校行きたくねぇ・・・』
平日の朝はいつも同じことを思う。あのまま睡魔に捕らわれ続けていればどんなに幸せであろうかと。
僕は南郷秋喜。マンガ・映画に影響されがちな普通の中学二年生だ。
マンガのような楽しい毎日を期待しているが、毎日は退屈に過ぎるばかりで心躍ることはそうそう起こらない。
今日もいつも通りの日常を過ごすために学校へ行く準備を始める。
支度を終え朝食に向かおうと部屋を出ようとして僕は思い出す。
「今日燃えるゴミの日だ」
机の横に置かれたゴミ箱はほぼ満杯になっていた。
ゴミ箱を拾い上げようとした時、ゴミ箱の奥底で何かが光った。
僕はその小さな光がどうしようもなく気になり、ゴミ箱をひっくり返した。
部屋に散らばる紙屑、消しゴム片。気のせいであったかと思いつつもゴミをかき分けていると見慣れぬものが目に入った。
小さな旗だ。捨てた覚えどころか見た覚えすらないその旗を僕はつまみ上げた。
その瞬間、旗はまばゆい七色の光を発し僕は目をくらませた。
僕が目を開けると手には光を失った旗、そしてすぐそばを浮かんでいる小さな少女!?
「おめでとうございます!厳正なる審査の結果、あなたにフラグが贈られることが決定しました!」
10cm程度の小さな少女は部屋を浮かびながら丁寧に僕を祝福した。
何が起きたのかさっぱりだ。マンガのような出来事を期待していたとはいえ、まさかファンタジーの世界が目の前に広がるとは思いもしなかった。
「いきなり現れて誰ですか?審査って?僕何も申し込んだ覚えないんだけど。それにフラグってこの旗のおもちゃのこと?」
僕の疑問に少女は顔を少し曇らせる。
「一度に聞かれましても回答に困ってしまいます。順番に説明させていただきます。私は神の使いです。この世界に刺激を与えるために審査に合格した方に賞品をお渡ししています」
神の使い。ということはこの少女は天使か妖精といったところか。
「じゃあその厳正なる審査ってなんのこと?」
足早に次の疑問を投げる僕に対し少女は困ったように微笑む。
「う~ん、ほんとは審査内容は秘密なんですが、合格者なら構わないでしょう。今回の選考基準は
【ゴミ箱から光が見えただけで何か期待してゴミ漁りを行うようなイタイ人】
です」
確かに部屋にゴミをばらまいて僕は一体何をしていたんだ。今更ながらとても恥ずかしいことをしていたことに気が付き顔が熱くなる。そんな赤面した僕には目もくれず少女は説明を続ける。
「最後に今回の賞品"フラグ"についてお話します。ええっと、これは実際に体験していただいた方がわかりやすいですね。フラグを胸ポケットに入れてください」
僕は言われたままに手に持っていた旗を制服の胸ポケットに入れる。
「さて、ところで今何時でしょう?」
少女が微笑みながら尋ねる。僕は部屋の壁に掛けてある時計を確認する。
8時05分
「え!?もうこんな時間!遅刻寸前じゃん!」
数分話しているつもりがいつの間にかこんなにも時間がたっていたのか。
僕はあわてて部屋を出てリビングに向かう。
「母さん、時間無いから朝ご飯いらない!もう行くわ」
そう言ってリビングを素通りしようとしたところを母親に呼び止められる。
「あら、何も食べないなんてお昼まで持たないわよ。これなら食べながら行けるでしょ」
母親から差し出されたのは焼きたてのトースト。
トーストをかじりながら登校?どこかで見聞きしたような・・・
その時僕の頭の中に言葉が現れた。
『フラグその1 遅刻しそうな時の朝食は食パン』
なんだ今のは。急に頭に浮かんできた。もしかしてこれがフラグの能力?
「その通りです。このフラグを持っているとあなたをセオリー通りの物語へと導いてくれるのです。効果は10回、自動的に発動します」
なるほど、これがあれば夢のような謎ハーレム学園生活が送れたり侵略者から世界の平和を一人で守ることも可能ということか。しかし10回しか使えないのにこんなどうでもいいベタベタ展開に使ってしまったな。気を付けないととあっという間に使いきってしまいそうだ。
僕はトーストを受け取り家を出た。
どうでもいいとは言ったが少しわくわくしている。トーストをかじりながら登校するなんて小学生のころから密かに憧れていたシチュエーションだ。僕はトーストを一かじりして非日常へと駆け出した。
-2分後-
「これダメなやつだ・・・」
声にならない声をようやく絞り出す。口の中の水分はトーストにすべて奪い去られた。パッサパサの口をあけながら全力疾走をするこの状況。例えるならば砂漠のど真ん中で黄な粉をほおばっているかのようだ。憧れとは程遠く、寝坊した罰を受けている気分だ。僕は必死に唾液を分泌しトーストの最後の一切れを口に放り込んだ。
給水ポイントはもちろんなく、口の中の渇きを気にしながらも走り続ける。向こうの角を曲がれば学校までは一本道。すぐに蛇口をひねり水をがぶ飲みしたい。そのことで頭がいっぱいだった。そのせいで気が付くのが一瞬遅れた。
曲がり角・・・!!
気が付いたときにはもう遅かった。目の前には全速力でこちらに向かってくる少女。ブレーキは間に合わない。
僕は少女と正面からぶつかりお互い吹き飛ばされた。
『フラグその2 登校中の曲がり角で美少女と大激突』
いてて。体が吹き飛ばされるなんて初めての体験だ。僕はゆっくりと体を起こした。少女はすでに立ち上がっており僕の方を見下ろしている。
「ごめんなさい、私急いでるんでこれで」
それだけ言い残して彼女は走り去ってしまった。よかった、もしかしたらすごい罵詈雑言を用いてぶつかったことを責められるのかと思った。
しかし彼女はなぜ学校の方から走ってきて向こうに走って行ったのだろう。相当遠回りになるだろうに。
いや、そんなことを気にしている場合ではない。まだ頑張れば遅刻を免れるはず。
僕は全力で走った。途中目を潤ませたかわいい捨て猫や憤慨した様子で誰かを探しているクラスの不良を視界の端に捉えつつもすべて無視した。
学校には何とか間に合った。とりあえず水をがぶ飲みしてから教室に入るが、酷使された心臓が大暴れしている。
上下に揺れている肩の後ろから聞きなれた声が投げかけられた。
「よぉ、おはよう。今日は随分と遅かったな」
声をかけてきたのは、日高伸明。僕の数少ない友人の一人だ。僕のどうでもいい話に毎回付き合ってくれるいい奴だが、僕よりも容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、であることが若干妬ましい。
「おはよ、朝からいろいろとありすぎてね」
「ふぅん、そっか。あ、それよりも今日うちのクラスに転校生が来るらしいぞ。男か女かジュース一本かけy…」
「女だな、それもかなりかわいい」
僕は即答した。登校中のフラグ発動からここまでの流れは想定内だ。
「ん、なんだか自信満々だな。そうそう願望通りにはいかねぇだろ。じゃあ俺は男にかけることにするよ」
伸明は笑いながらそう言い残して自席へと戻っていった。担任がクラスに入ってきたのだ。
「みなさん、今日は転校生を紹介します。大山さん入って」
扉が開くと教室から「おぉ~」という歓声が小さく上がった。現れたのは予想通りに今朝ぶつかったあの子だ。
「大山奈津です。みなさん、よろしくおねがいします」
『フラグその3 出会った美少女は転校生』
恥ずかしそうに短めの挨拶済ませると彼女は担任に促されて席に着いた。途中僕と目が合いお互いに会釈した。
最高の物を手に入れた!これからフラグの力で清楚系ヒロインのあの子とラブラブな学園生活が待っている!
-昼休み-
おかしい。フラグが全く発動しない。それどころかあの子と一言も話していないぞ。
朝のHRが終わった後から彼女の周りにはクラス中の女子が群がりずっと喋っている。トイレに行くにも数人の女子が周りを囲み海外の要人でも護衛してるんじゃないかと思うほどだ。あれを押しのけて彼女に話しかける勇気を僕は持ち合わせていない。
『フラグその4 女子の異常な団結力』
こんなことで発動してんじゃねぇ!しかもこれ別にフラグじゃないだろ。
せめて何か彼女と仲良くなれるきっかけでも作ってくれればいいのに。やっぱり学園モノの主人公はある程度かっこよくて積極性があるからストーリーが生まれるのだろうか。フラグが立つのを待ってるだけじゃ、何も起こらないのか。
伸明からおごってもらったジュースを飲み終えたところで予鈴が鳴った。本日最後の授業、体育だ。本来ならいろんなフラグが立つ絶好の科目ではあるが。
予想は悪い方向に限って当たるものである。
うちの学校の体育は男女別。男子がグラウンドでサッカーの間女子は体育館でバスケだ、関われるはずもない。フラグの力は世の中のルールを捻じ曲げてまで発動はしないらしい。僕は伸明と話しながら適当に時間を潰す。
「なぁ秋喜、3組の太田明子って子知ってるか?」
もちろん知っている。うちの学校全体を見渡しても美人ランキングTOP5には入ろうかというくらいにかわいい子だ。
「実は俺あの子のこと好きなんだよね」
やはりそうきたか。男子しかいない体育の時間ではコイバナにも花が咲くってもんだ。ここは友人として伸明の恋を全力で応援してやるとするか。
伸明はさわやかな笑顔であの言葉を口にした。
「俺、この体育でゴール決めたらあの子に告白するんだ」
「やめろ!」
一番立ってはいけないフラグが立とうとしている。恋が成就どころか伸明の命が危ない。
「やめろってなんだよ!秋喜なら応援してくれると思ったのに」
違う、応援はしたい。ただこのままだと告白失敗どころの話じゃなくなってくる。
しかしフラグの話をしても鼻で笑われるだけだろうし、僕にはかける言葉が見つからない。
「もういいよ!お前に話した俺がバカだったよ!」
そう言って伸明は走っていってしまった。その後、伸明がゴールを決めた後にも僕に話しかけてくることはなかった。
『フラグその5 優しさのすれ違いで友情崩壊』
フラグを手に入れてからろくなことが起こっていない。かわいい子と知り合えたと思ってもその後に何も進展がなければただの痛い衝突事故でしかないし。友達にも誤解され嫌われてしまった。
「マンガの世界ってのも実際にはつらいものが多いんだな」
帰りのHRも終わり帰り支度をすませる。いつもなら伸明と一緒に帰るがすでに姿が見えない。太田さんに告白しに行ったのだろう。もっとも残っていたとしても一緒に帰ってくれるかどうか。どうせこれから一緒に帰れないなら告白にOKをもらって明日からは恋人同士で登下校している様を僕に見せつけてほしい。
僕はカバンを取り教室を出た。ふと階段に目をやると大山さんがいた。朝からずっといた取り巻きはもういない。ついにチャンス到来か?自分から動かなければ何も始まらない。もう一度フラグの力を信じて話しかけようと僕は彼女に近づいた。
あれ?一人じゃない。一緒にいるのは魚住?
同じクラスの魚住圭。体が大きく乱暴な不良であるため僕は苦手な奴だ。なんで美少女転校生と不良が一緒にいるんだろう。僕は気になり二人の後を気づかれないようについて行った。
案の定二人は人気のない校舎裏へと向かった。単に不良が美少女に告白する程度であればかわいいものだが…。
「おい大山、お前今朝はよくも俺を突き飛ばしてくれたな」
やっぱり絡むのが目的だったのか。告白じゃなくて安心したような非常事態で怖いような。
「あ、あなたが捨て猫をいじめてたからでしょ!」
そういえば登校途中に子猫がいたような。彼女は猫をいじめてた魚住を止めるために突き飛ばして逃げてきた先で僕とぶつかったのか。目的地が同じなのに正面衝突なんて事故が起きたのはそのせいか。
いや、しかしこれはチャンスではないか。ここでかっこよく飛び出せばフラグは必ず発動する。こんなクライマックスな舞台で負ける主人公を僕は見たことがない。最初の一歩さえ踏み出せば助けられるはずだ。
僕は二人のもとに走り魚住と大山さんの間に割り込んだ。
「ぁあ!?てめぇ何の用だ?」
「おおおおお大山ひゃんに、ち近づくにゃ!」
ここで負ける主人公は見たことないと言ったが、ここまで噛み噛みで登場した主人公も見たことがないな。
「ほおぉ、大したヒーローっぷりだな南郷。じゃあそのへっぴり腰を寝かせてからゆっくりと近づかせてもらうとするぜ」
魚住がこぶしを振り上げる。さぁこいフラグ、ラッキーパンチでも上から上木鉢が落ちてくるでも構わない。俺に勝利を!
魚住のこぶしが僕のみぞおちにめり込んだ。一瞬息が止まる、と同時に激痛と吐き気により体が勝手に前かがみになる。間髪入れずに前に突き出された頭にアッパーが飛んでくる。今度は体がのけぞる。その後も一方的に殴られ続ける。勝つどころか一発も殴り返すことさえできない。フラグは発動しないのか?
『フラグその6 主人公がどんなに強くても殺されない程度には痛めつけられる』
確かに!無傷で圧倒的勝利の主人公の方が圧倒的に少ない。てことは僕はしばらく殴られ放題になるってこと?
いやそれどころじゃない。僕は非力なんだ。チャンス到来の前に力尽きてバッドエンドなんてことにだってなりうる。
顔を殴られ続けて意識が遠のいていく。たまらず僕はその場に座り込む。見上げると気持ちの悪い笑みを浮かべた魚住がこちらを見下ろしている。あぁあと一発殴られたら気絶して終わりだな。飛び出してきたはいいけどこんな無様な格好見せてバカみたいだ。
魚住が最後の一発のために力を込めて振り上げる。
終わった。僕はとっさに目を閉じた。
「南郷、お前こんなに弱いくせによくでしゃばってこれたもんだよなぁ。そもそも俺は前からお前のことも気に食わなかったんだよ。そう、あれは…」
魚住が突然語りだした。最後の一撃がなかなか振り下ろされない。
『フラグその7 とどめを刺す前に無駄なおしゃべりを始める敵』
早く殴ってくれ。体中が痛いんだ、気絶してしまって楽になりたい。
僕はもうほとんど動けない。今から僕が勝つなんてありえないんだから。
「…そういうわけでお前には一切の遠慮はしねぇ。これでおしまいにしてやるぜ!」
ようやく最後の一撃が僕に向かって飛んでくる。僕は改めて気絶する心構えを行う。
こぶしが当たる音が校舎裏に鈍く響いた。
・・・あれ?気絶してない。痛くもない。
僕は恐る恐る目を開いた。
「よぅ、秋喜。大丈夫だったか?」
目の前には魚住のこぶしを受け止める伸明の姿があった。
「伸明、お前…どうしてここに」
「実は放課後、太田に告白しようかと思ったんだけどその時見ちゃったんだよ。太田が3年の先輩と仲良さげに歩いてるのを。秋喜は太田に彼氏がいること知ってたんだな、それで俺が傷つかないようにあんな態度を」
それは知らない。むしろ太田さんに彼氏がいたとか軽くショックだ。しかし理由はどうあれ伸明が戻ってきてくれたことには心から喜ばしい。
『フラグその8 ケンカ別れした仲間が最後のピンチにぎりぎり駆けつける』
「お前ボロボロじゃねぇか。こいつは俺に任せて逃げろ。転校生、あんたも当事者なんだろ?秋喜つれて逃げてくれ」
そう言うと伸明は魚住に向かっていった。大山さんが僕を起こして肩を貸してくれた。これではどちらが助けに来たのか。
痛い体を引きずりながらも学校を抜けようやく一息つくことができた。傷だらけで走ったせいか耳鳴りのような轟音が響いている。
「はぁ、はぁ、ここまでくればひとまず大丈夫かしら」
大山さんも息が切れている。これ以上遠くに行くのは無理そうだ。
「大山さん、ごめん。ご大層に登場したのに助けるどころかボコボコにされて逆に逃げるの助けてもらっちゃって」
僕はうなだれながら謝る。
「ううん、そんなことない!あの時南郷君が助けに来てくれなかったら何されてたかわからなかったもん」
「あれ?僕の名前もう覚えてくれてたの!?」
「もちろん、今朝あんだけドラマチックに出会ってクラスまで一緒だったんだもん。気になるよ」
大山さんは照れながら笑みを浮かべた。
「大山さん、あの…」
「奈津って呼んで?友達からはそう呼ばれてるし、もっと南郷君と仲良くなりたいから」
「う、うんわかった。……奈津。ぅわぁ何か恥ずかしいようなむず痒いような」
僕と奈津は二人で笑った。
「南郷君、まだお礼言ってなかったね。助けに来てくれてありがとう。すごく、かっこよかったよ。これはお礼」
そういうと奈津は目を閉じて唇を軽く前に突き出した。
『フラグその9 相手の気持ちはとりあえず気にしないヒロインのキスお礼』
ついに来た、この時が!フラグを持ち続けて9回目。最後の最後で僕の学園生活にバラ色のイベントが訪れた!
これで最後に恋人同士になるフラグが立ってめでたくハッピーエンド到達!
僕は遠慮せずキスのプレゼントを受け取ることにした。耳鳴りが邪魔だ。
僕は奈津の顎先に手を伸ばした。
世界は光に包まれた。
僕は轟音の発信源である目覚まし時計を止め、ベッドから起き上がる。
そしてある言葉が頭に浮かぶ。
『フラグその10 夢オチ』
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もっと多くのフラグを登場させたかったですが展開を広げきれずにこんなものになってしまいました。
機会があれば他のフラグを使ってもう一本書いてみたいです。
よろしければ感想をお聞かせください。
悪い点や改善点も受け入れて次に繋げたいです。