第八話 巻き込まれた文房具使いが最強になった瞬間
2話連続投稿になります。
「やぁ!来たね!」
俺が北の山を登っていくとテルがいた。
「ああ。約束通り来てやったぞ。」
「唯一神の前なのに態度大きいな~」
「自分より年下みたいなやつに敬語なんて使えるかよ。それよりさっさと力か加護か知らんがよこせ。」
こちとら皆にこっそりと出てきたんだ。もう空が白み始めてる。下手したら見つかる。
「そういう唯我独尊みたいなとこ、嫌いじゃないな!」
唯我独尊・・・?そんな性格してるかな。俺
「ま、確かに余の現界時間もあと僅かだしね。ちゃっちゃと済ませようか。」
「そうしてくれ。」
そしてしばらく唯一神が何をするのか眺めていると・・・
「この魔法陣の中央に立ってくれるかな?加護と力を与えるから。」
「ああ分かった。」
そう言われて中央に立ってみる。すると魔法陣がいきなり光った!眩しっ!
「我この世界の唯一神なり・・・
我の使徒たる帯刀刃に我の力と加護、帯刀刃の武器の強化、神格化を求む。」
おいおい、いきなりなんか唱え始めたぞ。それになんだ、俺の武器の強化と神格化って・・・俺の武器文房具だぞ・・・そう思ってさらに黙っていると魔法陣の光が一瞬強すぎるくらいに光った後反射的に閉じた瞼を開けると・・・
なんか脳内で声がし始めた・・・
(<<唯一神の加護>>を入手しました)
(<<唯一神の力>>を入手しました)
(武器の神格化を確認。これより武器の構造を神器化。ならびにすべての武器に破壊不能属性を付与。ならびに武器のすべてに唯一神の力を付与します)
(武器が最終段階に到達しました。新たな技術が追加されます。)
おいおい、なんか武器がすごい強くなってそうなんだけど・・・
(唯一神の力をパラメーターに変化させます。技術に新たな技術が追加されました。)
(パラメーターが人間の許容値を超えました。よって、「二つ名」を付与します。」
「二つ名」だって!?あれって人間卒業した奴がなるもんじゃなかったの!?ていうか「二つ名」手に入れたからこれ俺も人間卒業したんだな・・・
「終わったよ。」
「なんかいろいろ大変なことになってそうだな・・・」
「死んで欲しくなかったし、魔人や魔王、獣人やもしかしたら獣王や悪魔も仲間にするかもしれないからね。これくらいないとだめだろう。」
魔王どれだけ強いんだよ・・・
とにかく終わったみたいなのでステータスを確認することにしてみた。
(ステータス) そう念じると。
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「使徒」
名前 帯刀刃
職業 無職
技術 創造神、剣神Lv100(限界突破)、魔導王Lv100(限界突破)、守護神Lv100(限界突破)、斬神Lv100(限界突破)、付与魔法(創造属性、火、水、氷、風、雷、闇、光)、回復魔法Lv5、偽装Lv100(限界突破)、超解析Lv100(限界突破)、気配遮断Lv100(限界突破)、気配察知Lv100、威圧Lv100(限界突破)
加護 唯一神の加護
POW 500
INT 500
VIT 500
SPD 500
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な・・・・
「なんだこりゃあああああああああああああああああああああああ!?」
そうあまりに規格外すぎて叫んでしまった。
「ごめんねぇ。これだけしか強くできなかったんだ・・・」
は?何を言ってやがりますかこの唯一神様達は。もう今だけで蓮夜達より300はパラメータ上だよ!?もう選ばれた勇者達超えたよ?
「あ、大丈夫!まだまだ上がるよ!!」
「そっちじゃねぇよ!」
そう、そっちじゃないんだ。
「ていうかなんでまだ上がるんだよ。」
普通に考えればもうここまで来るとカンストに近いはずだ。なんでまだまだ上がるんだ。
「簡単に言うと君はレベル1だからだよ。」
レベル1?
「おいおい、ステータスにレベルなんて表記ないだろう。」
もう一度見たがやはりステータスにはレベルなんて表記はない。
「超解析を使ってみてくれるかな?」
「あ、ああ・・・」
そう言われて使ってみようとすると。
「なぁ、技術ってどうやって使えばいいんだ?」
「あ、そうか。君は最初技術を持ってなかったんだったね。」
「悪いかよ。」
少し拗ねてそう言うと。
「いやいや、知らないのは悪いことじゃないさ。心の中で使いたい技術を念じればできるよ。魔法や剣技なども口に出してもいいし心の中で念じてみてもいい。ただ、心の中で念じるのは僕の加護の効果でもあるから気を付けてね。」
「そうか。」
それじゃあ早速・・・ 超解析。
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「使徒」
名前 帯刀刃
Lv1
職業 無職
技術 創造神、剣神Lv100(限界突破)、魔導王Lv100(限界突破)、守護神Lv100(限界突破)、斬神Lv100(限界突破)、付与魔法(創造属性、火、水、氷、風、雷、闇、光)、回復魔法Lv5、偽装Lv100(限界突破)、超解析Lv100(限界突破)、気配遮断Lv100(限界突破)、気配察知Lv100、威圧Lv100(限界突破)
加護 唯一神の加護
POW 500
INT 500
VIT 500
SPD 500
次のレベルアップまで 0/100
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おお!本当に出た!これは便利だな。
「どう?」
「ああ。レベルと必要経験値まで出てくれたよ。これは助かるな。これからステータスはこれで表示しよう。」
「そう!それはよかった。」
「さて、そろそろ本当にまずいな。完全に朝だ。」
多分もう日が出てきてるから6時半くらいだろう。もう皆起き出してる。渚もな。これはメイドさんや執事の従者さん達はもう起きて仕事してるころだな。
「そうだね。さすがにあたしも限界だよ。」
「それでどうすればいいんだ?」
ここから移動するには走ったり歩いたりするのじゃ時間がかかりすぎる。
「そうだね。じゃあまたこの魔法陣の上に立ってくれるかな。」
「分かった。」
そう言ってさっきとは違う魔法陣の上に立つと。あ、この感覚は一回経験した事がある。しかも1ヶ月前だ・・・
「これは、転移魔法か。」
「お察しの通り!転移用魔法陣さ!」
「それで?俺はこの魔法陣でどこに転移するんだ?」
「いい質問だね!君には最初に獣人の国に行ってもらう!」
「獣人ねぇ・・・」
「それじゃあ、刃。我が使徒であり友人よ。」
「勝手に友人扱いか・・・」
「君には君の世界の言葉を送ろう。」
俺の世界の言葉?頑張れとか七転八起とかでも言う気か?
「Good Luck!!」
そう来たか。 そう思いながらも俺は自分の口角が上に上がるのを感じていた。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
前話が少ないと思ったので連続投稿させていただきます。やっと刃君をチートにできました。文房具もこれから大活躍していきますよ!まだまだチートになる予定なので主人公最強が苦手な方は切った方がいいかもしれませんね。
次回、遂にヒロイン登場!
誤字脱字がありましたらお手数ですが報告よろしくお願いします。
え?渚もいるって? いるけどあれはヒロインとしては力薄いんじゃないですかね。そこんとこどうでしょうか?