第四十九話 剣聖登場
新プロジェクト始動中・・・
「剣聖かぁ・・・」
蓮夜達勇者パーティは刃の行方を知るためにこの国の懐刀と呼ばれるほどの腕前を持つ二つ名冒険者「剣聖」に試験を挑むべく王城へと向かっている。
「噂だと龍を一人で討伐したとか」
「他の噂だと切れないものはないとか・・・」
「どんな人なんでしょう。怖くなければいいですけど・・・」
「なんでもいいわ。さっさと試験を達成して刃の行方聞きましょ」
蓮夜は「剣聖」の腕前がどれほどのものか想像している。剛は噂の真実かどうか、霞はその人の性格を思い浮かべる。
「着いた。王城だ」
「街に負けず劣らず大きいですねぇ」
「早く入ろうぜ」
そして正門を潜る。
「しかし王城が一般公開されてるって中々大胆だよな」
「そうですね。王城を開放してるってことですから王様を暗殺しようとする輩も絶対出てくるんですけど堂々としてますね」
蓮夜は王の懐の広さに、霞は王の豪胆さに肝を抜かれる。そして4人はそのまま歩を進め謁見の間の前の兵士に呼び止められる。
「ここは王が謁見される間だ。誰かからの紹介か王直々のお呼び出しがなければ通すことは不可能だ。何用かな?」
「あの、ロックさんの紹介できたんですけど・・・」
「ロック殿の?」
兵士は少し考える素振りを見せる。
「失礼、連絡は入っていないのだが何か紹介状のような物はあるかな?」
「ああ、これですか?」
蓮夜は先程ロックが書き上げた紙を渡す。
「拝見させてもらう」
そして兵士は紙の紐を解き読み進めていく。
「!!」
そして兵士は目を見張り、姿勢を正す。
「し、失礼しました!勇者様方とは露知らず、とんだご無礼を!!」
「あ、いえ、そんなにかしこまらないでください。勝手に来た俺達が悪いんですから・・・」
「では王に伝えてまいります、少々お待ちを」
「はい」
兵士は急いで王へアクレスタの勇者達が来たことを伝えに行く。
「王がお会いになるそうです。どうぞこちらへ」
蓮夜達が王城へ案内される。
「いよいよだな」
「粗相のないように気を付けないと、ですね」
「そうだな」
そうして四人は謁見の間へ歩いていく。
「よくぞ参った。アクレスタ国が呼び出した勇者達よ」
「お会いでき光栄です、ロヴァナ国王」
「して、お主らの目的はこの手紙によると「剣聖」との手合わせのようじゃな」
「はい。ロック殿には試験、と言われていますが恐らく手合わせして自分たちの力を示せ、ということかと」
「ふむ」
王は少し考え込む。本当に「剣聖」と戦わせていいものかどうか。
「「剣聖」を呼んでくれ。奴と話し合ってから決める」
「かしこまりました」
王が近くの兵士に「剣聖」を呼びに行かせる。
「少々待ってもらうぞ。奴は自由な性格をしておってな、珠にフラっといなくなるのだ」
「だ、大丈夫なんですか?そんな人で・・・」
懐刀と言うからには恐らく護衛も担っているのだろうが・・・、そう不安に思う蓮夜だった。
「呼んできました」
「おお、近くにいたか?」
「中庭で昼寝しておられました」
「ひ、昼寝?」
やはり相当自由な人のようだ。だが見つかったのなら試験開始だろう。そう思い気を引き締める。
「はいはいはい、呼ばれて来ましたよ。なんですか?王様」
そうして現れたのはだらしなく服はよれよれ目は眠たげに垂れている、簡単に言えばダメ人間っぽかった。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
そ、想像以上に勇者サイドの話を書くのが難しい・・・そしてこれから四人組は彼と接触するのか!どうなるかはこれからのお楽しみですね。
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