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幸福と不満

作者: 森下しあ

リビングに響くテレビの声、そしてパソコンのキーボードを打つ音。私は二十年前建設会社を設立し、今では日本有数の大企業になっている。今日は家で一日中パソコンと格闘中だ。私は昔の人間なのでこういった機械類はあまり好きではない。


「ねー、パパ。明日はお買い物連れてってくれるんでしょう?新しいバッグ買っていいかしら?すごく可愛いのがあるの。」と妻が話しかけてきた。妻はとても美人な上、性格もそこまでキツくはなく、家事などもそこそこやったりする。それに“お金目当て”でもなさそうだ。そんな訳で十五年前結婚した。買い物がとにかく好きでお金がかかるのだが、お金などいくらでもある。それにきちんと許可を取ってくれている。信頼できる自慢の妻だ。


「ああ、いいぞ。」と返事をして置いた。そうすると小学生の娘も「パパ、私も洋服買っていい?」とおねだりしてきた。全く、誰に似たのだか同じようなことを聞いてくる。妻も愛しているが、娘はそれとは別に可愛いもので「もちろんだ。」と言ってしまう。甘やかしすぎかな、とも思うが服を買うぐらいいいだろう。


このところずっと忙しかったので、家族で出かけるのは久しぶりだ。わたしも楽しみだ。…しかしなぜだろう。何かが足りない。感情がひとつ欠けているな、そんな気がする。…まあ、いいか。今が幸せならそれで。

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― 新着の感想 ―
[一言] >ではなく、機械でなにかするより、取引先と直接話すほうが好きなタイプということです。 ですから好きでないことをやっているんですよね? 好きではないという事は嫌いなことをやっている。 嫌いで…
2011/01/14 22:13 退会済み
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[一言] 主人公は不満という感情を持っていなかったということでしょうか? だとすれば不自然な部分が多々あります。 機械類が好きではないという主人公はこれに対して明らかに不満を抱いていますし、「家事など…
2011/01/14 15:55 退会済み
管理
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