慰者
「そろそろいい時間ですね」
「もうそんな時間か」
リーファをゴブリン達に任せて別室でのんびりしていた俺とアイリス。
3時間近く経ったので様子を見に戻ることにした。
「私がダンジョンマスターだと思わせるために口調を変えるのは少し疲れます」
「慣れない?」
「ご主人様に対して失礼な態度を取らなければいけなくなるので苦手です」
「その分、夜にお仕置きするからいいよ」
「…それは少し楽しみです」
部屋に入るとリーファはまだゴブリンに犯されていた。
服は破られ、体はゴブリンの白濁液で汚れ、目から光は完全に消えていた。
もう十分に絶望していることだろう。
俺が近づくとゴブリン達はリーファから離れた。
「リーファ聞こえるかい?僕はアイリスと一緒に生きていくことにしたよ」
声をかけられたリーファは、わずかに反応を示した。
「そん…な…」
「リーファには選択肢がある。このままゴブリンの苗床になるか、僕のものになるか」
「…嫌…」
「アイリスが僕を気に入ってくれてね、リーファを僕にあげてもいいって言うんだ。ゴブリンに孕まされる君を見たくないから僕の奴隷になってくれないかな?それで君を助けられる」
「…」
まだ考える心の余裕があるのか。
「残念だよリーファ」
そう言って俺はリーファから離れる。
その直後、ゴブリン達はリーファに近づき股を開かせる。
「もう…嫌」
「最後のチャンスだよリーファ、僕のものになれ」
リーファは力のない声で呟いた。
「わかり…ました…」
ようやくリーファから出た服従の誓い。
「アイリス」
「畏まりました」
リーファの前でも普段のアイリスになっている。
もう大丈夫だろうという判断をしたみたいだ。
「これを飲みなさい」
アイリスは生成したブラッドエキスをリーファの口の中に入れた。
喉がゴクッと音を立てた瞬間、リーファの髪の色が紫色からピンク色に変化した。
「成功です、彼女は貴方の所有物になりました」
「気を失っているのか?」
「責苦を受けていて緊張が解けたのでしょう、彼女は私が洗っておきます」
「わかった、よろしく頼む」
アイリスは魔法でリーファを浮かし連れて行った。
「お前達、よくやった」
「アリガトウ、ゴザイマス」
「褒美は何が欲しい」
「アイリスサマ、ハラマセタイ」
所有欲はあっても独占欲はない。
一度くらい許可してもいいだろう。
「孕ませるのはダメだ、一日お前達に貸してやってもいい、その時が来たら言うことにしよう」
「カンシャ」
そう言ってゴブリン達は部屋を出て行った。
…この部屋誰が掃除するんだ?