新しい階に行ったはいいものの…
投稿するのが遅れてしまい申し訳ありません!
やむをえない事情があり、投稿が遅れました!
「これ…やっぱりおかしいな。…体力の消費が激しすぎる。」
ここの空間に入ってきた時から少し感じていたが…全身が倦怠感に襲われているような気がする。
その倦怠感が奥に進むにつれて激しくなっているような…そんな気がする。
「ルゼルもきつそうだけど…俺よりかは大丈夫そうだな。」
・それについては一つ助言。ダンジョンの階層には適正レベルっていうのが存在していて、その適正レベル未満の場合激しい倦怠感を感じたりするらしい。だからレベルをあげることを推奨するわ。
・ほへぇ〜そんな情報があるのか
・まぁあまりレベルが高いとは思えないしな。
「…そうなんだ。でもさ、俺高校生の時にもダンジョンで戦っていたんだけど…」
・個人個人、レベルの上がり方には差があるからなぁ…
・レベルの上がり方に差がある以上、スレ主はレベルをあげるのに必要な経験値が大きいのかもな。
「となると下手に奥に進むのはやめておくべきか…ってアブねぇ!」
俺は殺気を感じ、さっきまで感じていた倦怠感を振り切るかのように、その場で勢いよくバックステップした。
俺が先程までいた場所には大きな穴があいており、その穴を開けた正体は巨大な蜂だった。
「うへぇ…かっこよさと気持ち悪さが混じってるわ…」
・かっこいいか?
・虫嫌!嫌!
・ワァ…アッ
「やめろ!こっちにくるな!そんな眼で俺を見るな!気持ち悪い!」
蜂は俺におしりを向けて突っ込んできた。眼はギンギンに決まっていて、正直気持ち悪い。
お尻の先には巨大な針がついており、その針の先には毒々しい粘性の液体が溢れ出ていた。
俺が後ろに後ずさっているのを見て、ルゼルが俺の前に出た。そしてその幼さにはありえないほどの速度で大地を駆けて巨大な針に向けてその爪を叩きつけた。
針は爪の影響を受けて「パキン」という音を立てて折れてしまった。
「って簡単に折れるんか〜い」
・ありゃま
・草
・簡単に折れすぎワロタ
「まぁ良いや。これはこんな簡単に折れてるけど、一応武器にはなるしね。集めておくだけ得だよ。まぁ買取価格が良いかと言われるとそこまでだけど…」
一応こんな針でも加工されると、そこそこ強靭な武器になる。
投げナイフの刀身を強化するために利用されたり、アイスピックとして一部の人が利用していると聞くこともある。
とはいえ耐久性がこんななため、正直良いものかと言われると疑問を覚える。
「ふぅ…いきなり襲われて焦ったよ。あれは1人だったら無理だったわ。ルゼルに感謝だな。」
・なな1つ疑問に思うんだけど、ルゼルちゃんて性別男の子なの?それとも女の子なの?
・…流石に男の子だろ。女の子でそれはなんだか…
・セッ…センスは人それぞれだから!
「あ〜そういえばそれは確かめてなかったな。」
正直安易につけてしまった名前なので、少し申し訳ないと思うところはある。でもこの名前だって俺はいい名前だと思ってる。
確かに女の子だったらちょっと申し訳ないけど…
「女の子だったら…その時はこの子に誠心誠意謝ろうかな。俺、正直名前をつけたりするのすごく苦手でさ、子どものときとかゲームの主人公の名前を決めるのに1時間かかってたらしいよ。そんなんだから、名付けとか難しくて…」
・…ならさ。女の子だった時の名前とかも決めとけば?今はルゼルでもいいけど、もし仮にルゼルちゃんが女の子なら、呼び方が嫌で時々反応を見せるはずだからさ。まぁ持論だけど。
・すべての責任から逃れられる魔法の言葉を発するんじゃない!
・じゃあいい名前を俺等と一緒に考えよ〜ぜ!ルゼルはもちろん第1候補で、もし女の子だった時の保険で!
「う〜ん…それなら良いか。ちょうど今ルゼルは遊んでるみたいだし、考えるか。ルゼルは疲れたろうから、少し休憩する時間がいるだろうしな。」
とはいえ俺は名前を思いつくまでに時間がかかる…先に意見を聞くとするか。
「お前らはどんな感じの名前がいい?できれば名前の由来も教えてほしいんだが…」
・そうだなぁ…名前の由来とまで言われるとすぐには出てこないな
・無難に可愛い感じの名前で良いんじゃない?俺等がつける名前よりも確実にイッチがつけた名前の方が良いでしょ
・⇡最善はそうだな。だがこのイッチ…名前を考えるほどの思考力もないのである!
「名前を考えるくらいの思考力はあるわ!俺のこと馬鹿にしてんのかぁ!」
そんな風にやり取りをしているとふいに名前を思いついた。
「1つ名前思いついたわ。ユキなんてどうかな?」
・う〜ん…毛並みが白だからか?そこから雪を連想したのか?
・良いと思うよ!ユキちゃんかわいい名前だね!
「よし。もしあの子が女の子だとして、今の名前よりもユキのほうが良いんだったらそっちで呼ぶことにするよ。」




