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嘘つきの友情

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

自分に都合が良すぎると、疑ってしまうんですよ。

私とお友達の関係は割と真反対である。私からは誘わないけど、お友達からは誘う。私は散々しないけど、お友達は散財する。私は肉の方が好きで、お友達は魚の方が好き。私は言わない事で友情を示すが、お友達は話す事で友情を示す。

本日も、彼女だけしか知らない世界にお供した。全く知らないストアにに行って、全く知らないキャラ達を見て、全く分からないままに一日を終えた。

お友達は口癖の様に『自分の趣味ばかり付き合わせてごめんね』と言った。その度に私は『結構楽しいよ。何も分からないけど』と言ってお供した。

実際、何も知らなかったけれど、それなりに楽しかった。この気持ちは嘘じゃない。

家に帰ってきて、彼に今日あった事を聞かれた。だから逐一説明をした。何処で何をして、どれだけの物を注ぎ込んで、何を話したのか。

「誕生のプレゼント、買おうと手を伸ばしたら、『それ持ってるから』って言われちった」

「で、お前は何を思った?」

「『うん?』って思ったね」

そうしたら疑問符を沢山浮かべていた。

「なんで仲良くやれてんの? 気が会うようには思えないんだけど」

「お互いの許容範囲だからじゃない? 確かにあの子に対して、今日の様に『うん?』って思っ事はあるけれど、全然受け入れられる範囲だよ。笑って許せる範囲って事ね。まぁ、互いが互いに地雷ぶち抜かないってだけ」

例えば立場が逆になったとしよう。私が好きな物を見る為に相手を連れ回せば、お友達は絶対に途中で意見を述べるだろう。『もっと自分も見たいところがある』と。

私はそう言われるのが、ぶっちゃけ嫌。物凄く嫌。相手の意見に従順に従う反面、相手にも従順さを求めるから、此処で亀裂が生まれる。これを何度か繰り返したら、恐らく決別するだろう。

我儘なのだ。相手の全てを受け入れる代わりに、自分の全てを受け入れてくれないと不機嫌になる。だったら私は最初から受け入れる側に回る。

「お前、誕生日に貰ったものが被ったらどうする」

「欲しかったの〜!! って言って褒め称える。自分が前に買ったことを話す事は決してない。粋じゃないから」

「……まぁ、俺の時もそうだったしな」

彼は何かを感ずいた様に私を見た。私は素知らぬ顔で笑顔を浮かべる。あの時は油断したのだ。彼の鎌にまんまと引っかかったのだ。

「私、凄い嘘つきなんだ。言わなくていい事言うくらいなら、嘘をつくよ。そのせいかな? 誰の事も信用出来ないんだよね。何時も裏の裏まで憶測を立てるの」

今の言葉は嘘じゃないか。本心から出た言葉か。私を気遣った甘い甘い言葉ではないか。だから……。

「例え、私を傷付ける言葉でも、本音で話せる人が好きよ。下手に勘ぐらなくて済むから」

「それが友情の証ってか?」

「恋人の証でもあるよ」

ちょっと分かりにくいので、考察してみましょう〜。


『うん?』と返したのは、単純にその行動が気に入らなかったからかと。

『余計なことは言わないで』という事かと。

自分の思い通りにならないと我儘になる。と本人直々に言ってます。それがこのシーン。


根拠ですか? 最後にありますよ。

『自分が前に買ったことを言うのは粋じゃない』

だからやっぱり、何処までも真反対です。


でも誰に対しても平気で嘘を吐く子なので、基本的に相手の事は信用してません。

違和感感じた途端、疑いにかかります。

だから勘ぐる必要が無い。というのは、この子にとって、とても気楽な事なんですよ。

余計な事しなくて良い〜。最高〜。って。


これ、私の意見なんですけど、今の友情関係が壊れるくらいなら、嘘だってなんだって吐きますし、隠し事だってしますよ。

信用してない、と言われれればそれまでですが、それが偽りであっても壊れる事の方がずっと怖いんです。

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