3話「学校」
一方その頃、零のところでは
「よし、学校についたよ。ほらここが君たちの学校だよ」
「ここが俺らの学校」
「椿!、遅かったじゃね~か!」
白髪に左目に包帯を巻いている青年が目の前に現れる。
「は、白真兄さ…じゃない、師匠!?」
「「白真兄さん??師匠??どいうこと!??」」
椿に白真兄さん、師匠と言われた青年に零と澪奈は驚く。
「白真兄さんで良いんだよ?椿、それで随分遅かったがどうした?」
「いや、敵に襲撃を喰らってその…」
「ふーん、まぁいいか…この子たちが例の?」
「うん!弥生零と弥生澪奈だよ!兄さん」
「ふむ、はじめまして椿の師匠で兄である、白真だ。よろしくな」
「「あ、えっとよろしくお願いします!」」
二人は声を合わせて言った。
「にしても椿が兄さんか、ふははっ」
弥生兄妹は恐る恐るとしながら挨拶をする、すると気の抜けたように白真は笑いだすので零たちは腰抜けする。
「なっ、俺は兄だよ!」
「ごめんわりぃわりぃ、そりゃまぁ兄なのは知ってるけどな?俺からしたらまだまだ弟なんだよ、椿」
「むぅ…」
むぅと拗ねる椿に白真は頭を撫でながら「すまんすまん」と謝りだす。
「ぷっ、ぷぷ…あははは」
「ぷはははっ」
「零に澪奈まで!兄さんのせいだ!、せっかく威厳ある兄さん演じてたのに!」
「お前がか?無理だろww」
「いや、兄さんでもそんな反応するんだなって人間なんだなって…」
零がそういうと澪奈もコクコクとうなずく、それに対し白真はにっこにこになる。
「椿、いい奴らだな。守れよ?」
「うん、当たり前だよ!兄さん」
二人は弥生兄妹に聞こえないように小言で話し始めた。
「あいつらが動き出したよ、兄さん」
「そうか…」
すると白真が険しい顔をして、椿は寂しそうな顔をし話を続ける。
「ねぇ、兄さん…コスモス何処に居るのかな?」
「それは俺も探してる」
「そっか、あ!そろそろ行かなきゃ!じゃぁね!」
「ああ!」
そう言うと小声でそう独り言を呟く。
「なあ、別にお前は無理に大人になろうとしなくたっていいんだよ?出来れば椿には幸せであって欲しいだからこそ、椿にはもう俺みたいにはなって欲しくないからな、そう"最強という化け物"は俺だけでいい、いいんだから…だから一人で背負い込むなよ、お前には俺が居るんだから…」