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プロローグ
ボウ、ボウと炎は散る。
走っても走っても先には暗闇しかない、少年少女は走る。
「忌み子だ、消えろ…居なくなってしまえ」
罵倒の言葉が飛び交う、少年少女は耐えて走る、光のない闇を走り走った。
「死んでしまえ、お前らなんか死んでしまえ、今すぐに……お前らは厄介者だ、忌み子なんだよ!」
嫌だ、死にたくない……どうしていつも俺らだけッ!!
どうしてどうして、どうしてッ!!!
「お前らは俺に呪われた、だから死ぬのだ、忌み子たちよ、せいぜいあがけよ」
忌み子ってなんだよ、呪われたって!俺たちがなにしたってんだよ!!!
もう嫌だ、嫌だあ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ッ!!