Ⅰ985年 オタク人生リターンズ
0歳児ヤバイな、なんもできん。いきなり精神年齢35歳は、笑えるけどね。なんといっても、生まれた瞬間に親よりも精神年齢が高いわけだからね。それでも0歳児生活をしていて驚いたことがある。ただのタイムスリップというわけではないみたいである。いわゆる一つのパラレルワールド的なのかもしれない。
私には前世では姉がいたわけであるが、その姿が見えないのである。0歳児だから目が見えないというわけではなく、見かけないのである。もちろん、病院にいるわけではなく、姉が他に預けられているというわけでもない。この世界には、前の世界での姉が存在しないのである。それを決定づけることに様々な変化があった。
まず、名前が変っていた。今正の私の名前は『四月一日 萌』である。ちなみに『ワタヌキ ハジメ』という。けっして「シガツツイタチ モエ」ではない。ちなみに、男の子である。股間にNewサンがついている。Newブラザーともいうかな。
大きくなることを切に願うが、大きくなり過ぎても困るという。前世では未使用で終わってしまったので、今世では大活躍させてあげたい。ちなみに前世では平均以上だったと思う。それだけに残念である。しかし、生まれ変わったことでやりたいことは『朝立ち』である。ちなみに前世はEDではなかったが、朝立ちをしていた記憶があまりない、なので今世では体験してみたい。
ちなみに両親も前世と違っている。名前がではなく、外見も中身もまるっと違っていた。ちなみにここは、陽本であるが、父は陽本と内国のハーフであり、母は麦国と菩国のハーフであり、私はクオーターとなる。なんか、いきなり属性ついちゃった感じだな。まぁ、前世から外国語に憧れはもっていたので、バイリンガルにトライリンガルにクァドリンガルに、それ以上。だって、外国のオタク知識も手に入れたいからね。
というか、まずは本当に普通にというか正常に生まれたことに感謝だね。生まれてきたことも、すごいが今のところ障害らしきものがないことに、今世の両親に感謝したい。前世は結構病弱だったので、今世では健康優良児ならば、ありがたいかな。前世の最後には透析生活になっていたから、今世では健康にも気をつけたい。それにしてもやりたいことが、多すぎる。ぱっと思いつくだけでも、スケボーをしたことがない。スキーはしたことがあるのにね。
前世は未婚というか独身生活だったが、実は子育てはしたことがる。まぁ、そういってしまえば誤解はあるので、子育ての手伝いはしたことはあるというのが正確だろう。姉の双子の子育てを0というかマイナスというか、そんな時期から手伝っていたのである。もちろん相手は私じゃないよ、そんな特殊なエロ同人みたいな展開はない。
というか姉に欲情などは、姉をもっていない男の幻想であろう。まぁ、対みたいな存在で妹がいない人が、妹がいる人に妹に欲情するかといわれるのと同じである。まぁ、ここで言っておきたいのが、姉か妹がいたとして、その名前が好きなキャラの名前とかぶっていたら地獄だよね。まぁ、これは母親にもいえるんだろうけどね。母はまだいいよね、世代が違っているのでかぶる可能性が低いけど、姉妹はかぶる可能性が高そうである。まぁ、幸い私はお気に入りのキャラが姉と同じ名前のことはなかった。無意識で避けていたか、読みが同じで漢字違いとかもなかったけれど。
人間ってすごいよなって思う。無駄にスケールが大きくなっちゃうけどね。たとえば野生生物なんかは生まれた瞬間から、歩行ができる動物なんてのがいる。野生の世界では移動できないことは、死に直結することもあるからである。たとえば、生まれたばかりでも様々な痕跡があれば敵に襲われてしまうかもしれないが、移動できればそれを回避できる。食料という餌がなければ、移動して食料があるところまで移動しなくてはいけない。
あとは妊娠期間が長いと思う。野生の環境では妊娠期間は短い方がいいと思う。なぜならば、天敵から狙われる期間は短い方がいいと思うからである。身重の体では、なにかと野生環境では不利なことが多い。人間は十月十日の妊娠期間というが、それよりも短い生物は多い。もちろん、人間よりも妊娠期間が多い動物もいるが。
妊娠期間が長い、生まれてすぐに移動できずに、野生生物のような強靭な毛もなければ爪や牙もない。なのに地球上の覇者になっているのである。
私も双子の甥の世話をしたけど、もの凄く大変だった。姉は私の両親+弟の私が育児を手伝ったのだが、双子ということもあり大変だった。しかし、世の中には三つ子や四つ子なんてご家庭もあるわけで。しかし、両親のサポートがないお母さんは大変だと思う。なので、よの中には不幸なできごとなんてこともおきるのだろう。
しかし、0歳児は体力がない。特撮ヒーローの『スパヤロー』みたいに6分の時間制限はないが、3時間が限度である。しかし、この3時間の活動限界になるのにも苦労があったわけである。3時間ごとに母親から母乳をもらうわけだが、一日24時間つまり3時間で割ると8回分である。しかも、正確に8回ではないし、その間にも泣いたりしてお世話をかけてしまう。8回もミルクを飲めば、その分出すことになるのでオムツも替えてもらわなくてはいけない。
若くて新しいお母さんのおっぱい飲めてラッキーなんて、展開ではないのである。しかも、身体能力が低いのに、おっぱいが出にくい母親なら大変である。おっぱい飲めない=死であるし、体の発達もしない。まぁ、おっぱいがでなければ粉ミルクなどの手もあるが、母乳には免疫力がつく成分などがあるらしいので、できれが母乳がいいだろう。
なのでなんども挑戦して、吸う力をレベルUPさせなくてはいけないし。母親の母性を刺激して母乳が出るように調教しなくてはいけない。0歳児からはじめる調教なんて、大変な字面になってしまった。しかし、吸ったり揉んだりして母乳を出さないと母親が、おっぱいマッサージなる激痛マッサージを受けることになる。そう、まさにゴットハンドによって。
しかし、赤ちゃん関係ほど最新医療を取り入れるものってないなと思う。まぁ、そりゃそうだよね。人口って結局国力になっちゃうしね。それに赤ちゃんほど大切な存在に不幸があったら、それをなくそうと思うのが普通だと思う。
赤ちゃんは蜂蜜の菌で死んでしまうことがあるとか、首が据わる前に下手に動かしたらそれによって死んでしまうとか、妊娠中のタバコや薬、特定の病気によって多大なる悪影響を受けてしまうとかね。ドラマでも女優さんに会いにきたファンの女の子が病気で、そのせいで妊娠をしていたのを知らずに病気になってしまって不幸なことなった話なんてのもあったな。
後は犬猫などが好きな人は、場合によっては一時期の間離れ離れにならなくてはいけないこともある。
まぁ、女性だけではなく、男性も気をつけなくてはいけないしね。不妊は女性だけの問題ではない。当然なことなのに、当然じゃない時代とかもあったしね。結婚して3年で生まれなければ石女とかね。女性は問題ないのに、男に問題があってもそうよばれていた時代もあったようだ。
こんなことを考えていると、子供をつくらなくてはいけないような気もしてくる人もいるだろうが、別に人生子どもをつくらない人生でもよいと思う。まぁ、人類が生まれて最初の頃ならばともかく、現代では人口増加が問題になるほど人が多いのである。食料生産技術が地球の人口を大きく上回っているのならばともかく、そうでないのならば子どもをつくらないというのも一つの手である。考えの多様性は多いほうがよいと思おう。
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新米ママ達の寄り合い
『母乳を上手く飲ませられている。』
『大丈夫。それよりも赤ちゃんの方が、うちの旦那よりもテクニシャンなの。』
『なにそれ。私が飲ませてみてもいい・・・。あ、やばい本当にテクニシャン、うちの旦那なんてめじゃない。』
テクニシャンベイビーとして、一部で有名になったとかならなかったとか。