オタク人生のやり直し
まさか、こんなことになるなんて。自分がアニメやマンガの主人公のような状況におちいるとは思ってもみなかった。もちろん、想像や妄想はいくらでもしてきたのだが実際に起きてみると、少し戸惑ってしまう。だって人間だもの、しょうがないしょうがない。ジンジャーない。
『ニトー』という言葉が生まれて、何年も過ぎている。ようは働いていない若者を示す言葉である。これが問題なのは、簡単だからわかる。働いていないと、様々な事ができないからである。まぁ、例外はなんにでもあるが。ようは、普通は働かないと日々の生活の糧が得られないから問題なのである。
もしも、働かなくても生活の糧が得られるのならば働く意味は薄くなっていくだろう。働くということは日々の糧を得るだけではなく、様々なことも得ている。私は、そんなに頭はよくないが、一つは社会的信用ではないだろうか。
よくいったもので、社会的信用も色々ある。人の欲望に金と女と権力みたいな言葉があるが、権力は社会的に信用されないと効力を持たないのかもしれない。その前に、金と女と権力って、男性目線の言葉だと今感じた。女性の場合は金と男と権力になるのだろうか。意味もだいぶんニュアンスが違うようになるような気がする。
話を戻して、たとえば絶大な権力をもった人でも違う社会に入ればそれは意味をなさなくなることもある。都会で絶大な権力をもっている人が、秘境にいったとして秘境にいる人に権力がどれくらい通用するだろうか。もちろん、都会からでは、秘境に大きな影響力をもっていたとしても、秘境で身一つでいた場合に、いくら自分が絶大な権力をもっていたとしても、それを信用してもらえなければ、その人の扱いは権力をもった人とみなされないかもしれない。
というような小難しく考えてしまうのは、良い事なのだろうか、悪い事のだろうか。そんな風変わりな私がニトーの年齢制限である34歳から、ニトーではなくなる35歳になった瞬間に0歳にタイムルリップしてしまった。
もう、本当に今日から頑張ろうと思ってたのに、しょうがないよね。はからずとも35歳になるはずだったこの日、新年号が発表されていた。前世ではできなかったことに挑戦したり、オタクロードを再び走ってみようと思う。オタクロード リターンズである。こればっかりは、生まれ変わってもやめられないね。