第4話「そして異世界へ」
その他
転生場所、仲間、ペット、奴隷、人格固定、種族、家族構成、容姿固定、汎用世界言語、汎用竜言語。
その他設定
転生場所 ランダム
仲間 ランダム
ペット ランダム
奴隷 ランダム
人格固定 あり
種族 人類
家族構成 天涯孤独
容姿固定 あり
汎用世界言語 読み書き可能
汎用竜言語 読み書き可能
転生場所から奴隷までは初期設定がランダムだ。
いじれば逆にポイントを失う。
種族の初期設定は「人類」になっている。
これをランダムへ。
ポイントが50増加した。
いいぞ。
この調子だ。
人格固定のチェックを外す。
100%の表示が現れた。
減らしていくと50にまで落ちる。
これ以上減らせない。
なんだか危険な気がするが、それは理性による警告だ。
勘はそうは言っていない。
むしろ外せと言っている。
他にも、
家族構成、容姿固定、汎用世界言語、汎用竜言語、
といった項目をいじっていく。
家族構成は「天涯孤独」から「ランダム」にする。
容姿固定は「あり」から「なし」へ。
汎用世界言語は「読み書き可能」から「会話のみ」へ。
汎用竜言語は「読み書き可能」から「なし」へと変更する。
ようやくプラスになった。
初期ポイント86。
全体を見渡して気になる箇所を探す。
光っているスキルが見つかる。
妖精の恋人。
これを取れと心が叫んでいる。
しかし、妖精の恋人?
さっき見た時は光っていなかったスキルだ。
このスキルは一覧の中でも一番上にある。
見落としは考えにくい。
なぜ今になって光る?
輝きが強い。
今日見た中でもダントツだ。
これを外すことはありえないので、迷わずにチェックを入れる。
残存ポイントはまだある。
初期ポイント56。
寿命換算で28年。
ここで設定を終えるべきではないか?
しかし、勘はそう言っていない。
財力の値が気になる。
これを伸ばせと声がする。
ポイントを振れるだけ振って173にしておく。
残存ポイント3
いいのか?
3でいいのか?
本当に?
2年で死ぬってことだぞ?
少し数値をいじってみる。
ゼロはやばい。
動かした瞬間に悪寒がした。
設定勘の警告を信じるなら、スタートと同時に即死まである値だ。
では、いくらあれば安全か?
50は欲しい。
それが常識的な考えだ。
ポイント2で寿命1年分。
ポイント50で寿命25年。
あとあと増えることを考えても25年ぐらいは欲しい。
しかし設定勘の考えは違う。
1でいい。
1だけあればいい。
1で問題ないらしい。
本当に?
それを信じていいのか?
強くそう問いかけると、安全のために3残してもいいと言われた。
3で安全になる?
ありえない。
僕はそう思った。
だって意味が分からない。
1年で2ポイントずつ減るのなら、3でも2年以内に死ぬってことじゃないか。
でも、僕にはそれを信じるしか。
崖から身投げをするような気持ちで画面一番下へと移動する。
設定終了の文字にマウスポインタを合わせる。
手が震える。
心も。
僕はわずかに葛藤し、そして「設定終了」をクリックした。
設定を終了します
よろしいですね
→はい
設定中
幸運系スキルによるランダム補正
スキル『天運』発動
ふさわしい転生場所を探しています……
設定完了
エニウェア侯爵子息 ウォーレン・エニウェアに憑依転生
人格継承率50%
知識継承率83%
転生しますか?
僕は「はい」を選んだ。
残り時間、6:51。
やるべきことは終わった。
世界が暗転した。
名前 ウォーレン・エニウェア
パラメーター
年齢15歳
体力80
魔力50
魅力70
権力180
知力100
財力173
スキル
日本語、公用語、算術 一般常識、死への忌避、怒る、恥じる、怖がる、鑑定、天運、転速剣、地聖の体捌き、視神経強化、血管強化、内功、基礎体力、話術、再生、内臓強化、金雁軽身功、人心掌握50、魔力耐性、妖精の恋人
その他
転生場所 ランダム→エニウェア侯爵領
仲間 ランダム→エニウェア侯爵家家臣団、プライベートピクシー(香山美咲)
ペット ランダム→番犬、精霊獣、飼い馬
奴隷 ランダム→エニウェア侯爵家召使い
種族 ランダム→紅眼族純血
人格固定 50%
家族構成 ランダム→エニウェア侯爵家一族
容姿固定 なし
汎用世界言語 会話のみ
汎用竜言語 なし