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地下シェルターで互いに抱き合いながら暖をとっている私とレイちゃん。熱源探知で周りを確認しながらもうとうとする私……そうしてどれ位経った時だろうか…来た!
この場所には狼やら鷹やら蛇やらの血の臭いか充満してるからね。本能に従って来るわよね。今夜のお客さんは………熊っすか!?
おお~おお~いるいる♪20頭ほどこっちを警戒しながらやって来るね。一匹だけ体の大きさが他のと比べて倍以上なのがいる。コイツがボスか?
「レイちゃんはここでじっとしてるんだよ?身に危険が及んだら必ず声を上げる事…いいわね♪」(ヨウコ)
そっと小さな体から離れ地上へと上がる私。離れる前に小刻みに震えながら涙目で何度も頷くレイちゃん。
そんなレイちゃんを見て再度地下シェルターに入った私は頭を優しく撫でてニコッと笑顔を作ってから再び飛び出した。
ヨダレをダラダラ垂らしながら駈けて来る熊に私は右手を指を銃の形にして水玉を放つ…
「ば~ん♪…いけるね♪…」(ヨウコ)
圧縮した水弾をイメージして指先から飛ばして熊の眉間に風穴を開ける。威力が有りすぎて後ろにあった木々まで貫き穴を開けてしまった。
眉間を貫かれてつんのめって転げ回る仲間を見ても熊達は駆けるのを止めない。
「ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪ば~ん♪あはははははははははははははは♪」(ヨウコ)
「GUAAAAAAAAAAAAAAA」(熊)
仲間を一方的に殺されて怒り狂う熊のボス…
「あんたからケンカを吹っ掛けて来たくせに逆切れすんな!ば~ん♪…………隠れているのは分かっているのよ!みんな死にな!」(ヨウコ)
他にもまた狼やフクロウのような野鳥に巨大な蜘蛛みたいのまでいた。だか、私に指先1つ付けられず命を枯らしていく様に野生の本能が理解したのか、逃げ始めた頃には山のように積み上げた死骸が出来て静寂が訪れていた。




