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6話




ログインしました。時刻は午後8時。夕食を食べてから軽くシャワーを浴びてすぐにログインしたので、そこまで時間は経っていない。


ログインした場所は噴水広場。どうやらレストの街の中ならどこでログアウトしてもログインする場所は噴水広場になるみたい。私は早速斑点を召喚した。夜の予定はログアウトしている間に決めてある。もう一度東の方に行ってみることにした。恐らく夜になれば何か変わるかもしれないからです。なのですぐに私は東の門まで向かい、夜の狩りに向かいました。



夜の草原はとても静かだった。戦闘音もないし魔物の鳴き声も聞こえなかった。私と斑点は周囲を警戒しながら進んでいた。しかし、地面にある穴には気が付けなかった。


「っ!?」


私は咄嗟に刀で受けれたけど、完全に不意打ちだった。

そう、ちょくちょく地面にある穴からホーンラビットが勢い良く飛び出してきたのだ。これにはかなり驚かされた。さらに穴も見えづらい位置に作られていて、足元に注意して進む必要がある。

飛び出してきたホーンラビットはそこまで強くはなかったためすぐに始末した。


うん。この緊張感良いね!目の前に敵がいるようなものとは違うけどこれはこれで良い感じに楽しめそう。

私は奇襲されたのに、上機嫌で草原を進み始めた。ちゃんと警戒はしてるよ?




《種族レベルが上がりました!》

《夜目のレベルが上がりました!》

《刀のレベルが上がりました!》

《水魔法のレベルが上がりました!》

《風魔法のレベルが上がりました!》

《身体強化のレベルが上がりました!》

《銀種召喚のレベルが上がりました!》

《『斑点』がレベルアップしました!》



色々とレベルが上がったようです。とりあえずボーナスポイントは筋力値と敏捷値に振りました。斑点もレベルアップしたみたいだけどステータスの割り振りは自動みたいだ。残念。

それと今私は暫く進んで昼間に来た森の前にいます。ここに来るまでに何回かワイルドドッグに襲われたけど、昼間と大して差はなかった。少し違いがあったとしたらワイルドドッグボスが2匹で現れたことだけど、思わずボスが2匹ってどういうことなのよ?ってツッコミを入れてしまった。でも戦闘ではかなり楽しめた。次は3匹でもいいのよ?


それはともかく私は今から森に入るつもりだ。昼間は蟻を相手して終わっちゃったので、違いはあんまりわかんないとは思うけど多分草原の魔物よりも強いのが出てくるはず。実際蟻も強かったしね。

あ、それと斑点なんですが、基本私は接近戦で前に出ちゃうので確認できなかったけど、私が魔法を使って斑点の戦い方を見てみると、随分面白い戦い方をしているようです。【妖術】で幻影を見せてその隙に【火魔法】で攻撃、このやり方で私がワイルドドッグ達を屠る間にワイルドドッグ1匹を倒しているのだから十分な戦果でしょう。

HPもほとんど削れてないし、このまま戦闘を続けても大丈夫でしょう。それに森の中だと私よりも敵を見つけ易いだろうから私の肩にでも乗っかっていてもらおう。レーダーみたいですけど。


森の中は昼間とはかなり違っていた。真っ暗で障害物がそこらかしこにあって視界が悪いので気配に結構頼るんだけど、色々と生き物の気配があってかなりわかりずらい。

そして森に入ってすぐに魔物に襲われた。外見は犬のようだけど二本足で立っている。コボルトとかいうやつだろう。


コボルトソルジャー レベル1

魔物


うん。やっぱりコボルトみたいだ。でもちょっと強そう。レベルは1~4ほど。楽しめる相手だといいな。


コボルトソルジャーはワイルドドッグボスよりは速くない。でもその爪を使った攻撃はかなり鋭い。強さで言ったらコボルトソルジャーの方が強いだろう。しかも気づかなかったがどうやらこのコボルトソルジャーは20匹ほどの群れで行動しているようです。よし!これなら1匹仕留めるのに躊躇いはないね!なので私は次々とコボルトソルジャー達を倒していった。

ところで斑点はどこだろう?戦う直前までは私の肩にいたんだけど……。あ、いた。どうやら木の上で《幻影》を使って隠れながら色々とやってるみたいです。《催眠》使ったり【火魔法】を頭上から撃ち込んだり。卑怯です。でも戦場では勝った方が正義なのです。結論から言ってどんな方法を使ってでも勝てばいいのです。いいぞ斑点!もっとやってしまいなさい!あ、でも性格は歪まないでね?


初めに会ったコボルトソルジャーの群れを壊滅させた後、さらに4つほど群れを壊滅させました。その他にも音もなく奇襲してくるフォレストオウルとか、3本の角で突撃してくるトライホーンビートルだとか居たけど、正直言って戦闘はつまらなかった。

奇襲してきてもすぐ近くまで近寄られる前に斑点が気づくしトライホーンビートルは突撃してくるだけ。確かに木ごとなぎ倒してくるのは凄いけど、ほんと真っ直ぐにしかこないからそのまま両断できた。これじゃあすぐに戦闘が終わってしまう。

これならコボルトソルジャーと戦っていた方が楽しい。

そして合計5つめの群れを壊滅させた後にそいつは現れた。コボルトソルジャーよりも二回りほども大きな体格で、ゴツゴツとした筋肉。明らかにコボルトソルジャーよりも格上です。逆三角形の赤いマーカーの上にはこう表示されていた。


《エリアボス》

キングコボルト・ソルジャー レベル8

魔物 


エリアボス?それにレベルも高い。こいつは絶対強い。ふふ……。私は今どんな表情をしているだろう?多分、笑っていると思う。

こいつだ!こういう奴を待ってたんだよ私は!


キングコボルト・ソルジャーは身を少し屈めると一気に突っ込んできた。今までの魔物よりも遥かに速い!

襲い掛かってくる爪を刀で受け流す。決してまともに打ち合ってはいけない。多分刀が折れる。そしてその隙を突いて斬る!……駄目だ。筋肉の壁で阻まれて浅く斬りつけることしかできなかった。それでもHPは少し減っている。もう少し業物の刀ならもっと深く斬れたと思うが……。

面白い。技を磨くのに良い機会です。私がピンチになるまで手を出してはいけませんよ斑点。



どれくらい時間が経っただろうか。私の目の前にあるキングコボルト・ソルジャーの死体が徐々に消えていく。なんとか勝った。私のHPも残り2割ほどです。でも楽しかった!あれほどの強敵は祖父以外だと初めてだ。また再戦したい。でもエリアボスってことは恐らくここら辺の頂点と言うことだろう。そうなるともう無理か。残念。また新しい強敵を探すことにしましょう。キングコボルト・ソルジャーからはアイテムが取れなかった。かわりにインフォが流れた。


《暗きの森のエリアボスがプレイヤー名『清華』さんによって討伐されました!》


どうやらこれは全プレイヤーに向かって流されているようです。まあ別にいいけど。まだインフォに続きがあるようです。


《種族レベルが上がりました!》

《夜目のレベルが上がりました!》

《妖術のレベルが上がりました!》

《刀のレベルが上がりました!》

《武技《瞬歩》を取得しました!》

《水魔法のレベルが上がりました!》

《新たな水魔法を取得しました!》

《風魔法のレベルが上がりました!》

《新たな風魔法を取得しました!》

《身体強化のレベルが上がりました!》

《銀種召喚のレベルが上がりました!》

《斑点のレベルが上がりました!》

《最速エリアボス撃破報酬があります!》

《単独エリアボス撃破報酬があります!》


ちょっと凄い量だけど、ちょっとゆっくりしてから見ようか。時間も既に午後11時だし。もうレストの街に帰ろう。今の戦闘でポーションも使い果たしちゃったし、これ以上は危険でしょう。

うーん。それにしても今日は久々に良い強敵と戦えて満足です。斑点は暇だったかもしれませんが、なでなですることで許してもらいましょう。大丈夫。斑点は優しいからきっと許してくれるはず。


その後肩に乗ってきた斑点にほっぺに猫(?)パンチされたけどそれで許してくれました。

でもね、やっぱり強敵との戦闘は譲れないのです。強敵との戦闘がないと私、死んじゃいますから。

でも今度斑点には美味しい物を食べさせてあげよう。いや、餌で釣ってるわけじゃありませんからね!?








次は清華ちゃんのステータス。その次に掲示板回と連続になる予定です。

そして、改めて言っておきます。この作品にクオリティを求めてはいけない。もし求められたら作者は死にます。もしくは投稿ペースがものすごく遅くなります。それが私は嫌なので気楽に書いてます。

それと誤字などの報告してくださっている方には感謝を。作者はまともに見直しをせずに投稿してるのでかなりあると思います。その時は感想で作者に報告してくださると助かります。

ではまた次もよろしくお願いします。

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