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4/11

4話

21時前ですが、書き終わったので投稿します。

そしてこのファンタジーワールドオンラインがなんとジャンル別ランキングで9位にランクインしました。皆さんのおかげです。これからもファンタジーワールドオンラインをよろしくお願いします。作者も頑張って更新しますので(;^ω^)


途中途中襲ってくる魔物を返り討ちにして、漸くレストの街にたどり着いたのが17時頃だった。帰りは仲間を呼ぶ魔物は仲間を呼ぶ前に速攻で倒したから問題はない。ただ、空中にも魔物がいるのは予想外だった。



ハンターホーク レベル1

魔物



こいつ。こいつがいたせいで予定よりもレストに着くのが遅くなってしまった。攻撃してくる所をカウンターで仕留めればいいし、刀の一撃で死ぬんだけどこいつら10羽ほどの群れで波状攻撃してくるから厄介だ。おかげでかなり時間を使ってしまった。ああもう!なんで帰りになって襲ってくるのよ!


レストの街の様子は私がいなかった数時間でかなり変わっていた。目に見えてわかるのは、プレイヤーなどがログインしてくる所などで行われているパーティーへの勧誘、それとNPCの店しかなかった通りにプレイヤーが経営していると思われるお店が少なからず増えていた。覗いてみたくなる衝動に駆られるがここは我慢しよう。とりあえずインフォの確認がしたいしね。一旦噴水広場の端で休もう。

それでインフォの内容は……ええと、どんなんだっけ?


《種族レベルが上がりました!》

《刀のレベルが上がりました!》

《風魔法のレベルが上がりました!》

《水魔法のレベルが上がりました!》

《身体強化のレベルが上がりました!》


そうそう、確かハンターホークとの戦闘でも色々レベルが上げっていたみたいだったね。とりあえずボーナスポイントを振ろうか。


清華 レベル7

種族:銀狐

HP210 MP240

生命力 4

魔力値 4

筋力値 4

防御値 4

精神値 4

器用値 4

敏捷値 4


綺麗に4で揃いましたね。さて、次は【銀種召喚】もそうだけど、【妖術】とか他の魔法も確認しておこう。というか今まで私まともにスキルすら確認してませんでした……。これからは気をつけましょう。現実じゃ出来ない闘いを求めてこのゲームをやっているんですからね。魔法というのも有効利用しましょう。


【風魔法】 レベル3

風を操る魔法。

使用可能魔法

《エンチャント・ウィンド》《ウィンドカッター》


【水魔法】 レベル3

水を操る魔法。

使用可能魔法

《エンチャント・アクア》《ウォーターショット》


これが通常魔法ですね。そして次が【妖術】。


【妖術】 レベル1

狐の種族が使う呪文。

使用可能呪文

《陽炎》《催眠》


これは一回も使ってないからレベル1のままだ。ちょっと名前だけじゃわかりずらいけど、《陽炎》は敵に幻を見せる呪文。《催眠》は魔物を一匹だけだが裏切らせて、同士討ちにさせることができる呪文。どうやら【妖術】は特殊なスキルのようです。


そして次が恐らく銀狐の種族専用のスキル。【銀種召喚】です。


【銀種召喚】(New) レベル1

銀狐専用の召喚魔法。銀種と呼ばれる魔物を召喚する魔法で、消費MPは呼び出される魔物によって異なる。召喚した後はMPは消費されない。召喚モンスターは戦闘などでレベルが上がります。

※召喚したいモンスターを選択して『サモン・モンスター』の詠唱で召喚されます。

召喚可能モンスター

・銀狐


うん。私の種族と同じだね!恐らくこっちは狐の姿なんだろう。それとどうでもいいことなんだけど魔物とモンスターは別扱いなのかな?多分使役されてるのがモンスターってことでいいと思うんだけど。

ってああ。話しが脱線しちゃった。とりあえず召喚してみよう。どれくらいMP消費するかわからないしね。継続してMPは消費されないし。


「『サモンモンスター』」


すると銀色の毛並みの狐が現れた。大きさは、小型犬ほどです。よく見ると尻尾の先と右耳の先だけ黒くなっている。そして何より、とても可愛い。


《銀狐を召喚しました。名前を決めて下さい》


名前、かぁ。名前決めるなんてやったことないけど。……これでいいかな?


斑点 レベル1 コスト1

種族:銀種

HP130 MP280

生命力 1

魔力値 6

筋力値 2

防御値 3

精神値 6

器用値 4

敏捷値 6


【妖術】【未来視】【火魔法】


名前は斑点にしました。なんとなくです。そしてなんかコストってのが出てるんですけど、どうやら同時に召喚できる総コストがあるらしく、今の私の【銀種召喚】だと最高2みたいです。まあ今は斑点しかいないからいいんですけどね。その斑点は今私の膝の上で甘えてきている。毛並みが気持ちいい。…もふもふ…もふもふ……、ハッ!いけないいけないまだやること終わらせてないのについ斑点の毛並みに魅了されてしまった。


次は入手したアイテムを売ることだ。色々アイテムを手に入れたけど私じゃどうしようもない。ついでに生産職のプレイヤーがいたら依頼するのもいいかもしれない。

そうやって通りを歩いているとふと目に留まるものがあった。

そこは色々売っていた。武器や防具、日常品や冒険用具まで揃っていた。しかもプレイヤーが経営している店だ。少し興味が出たので覗いてみることにした。


「いらっしゃいませ!何をお求めですか?」


お店に入ってまず挨拶してくれたのは、優しそうな雰囲気の女性だった。ここの店員さんなのかな?


「特に何か買いたいわけじゃないんですけど、随分他のお店よりも商品が揃ってるなぁと思って」

「ああ、そういうことだったのね。私と他にもここを経営しているプレイヤーがいるんだけど、その全員がβテスターだからなのよ。βテスターで私たちはアイテムの一部引き継ぎを選択したの。だからこれだけの種類のアイテムを揃えられてるの。あ、私の名前はカナよ。」

「あー、なるほど。そういうことだったんですね。あ、私は清華といいます。」

「ところで一つ聞いてもいいかしら?いえ、嫌なら別に答えなくてもいいんだけどね?」

「なんですか?」

「あなたの種族ってなんなのかしら?本来これを聞くのはあんまりマナー的に良くないんだけどね?でもあなたの種族って見たことなかったから。」


ああ、そっか。そういえばまだ一回も私と同じ種族って見たことがないな。結構レアなのかな?まあ別に教えてもいいけど。


「別に教えても問題ないですよ。『銀狐』という種族です。そしてこの子は召喚モンスターの銀狐の斑点です。」

「キュッ!」


斑点を紹介すると斑点はそれに応えるように鳴いた。


「へぇー。銀狐なんて種族があったのね~。βテストでは見れなかった種族だからかなりレアなんじゃないかしら?」

「そうみたいですね。実際まだ同じ種族の人を見てませんし。」


とそこで私は当初の目的を思い出した。そう、モンスターのドロップアイテムを売る事だ。恐らくこのお店なら売れるんじゃないだろうか?他にも生産職の人もいるみたいだし、もしかしたら装備の依頼も出来るかもしれない。

ちなみにこのゲームで職業はない。ではなぜ生産職と呼ばれたりするのかというと、このゲームではスキルさえ取得すれば生産職と同じ意味になれるからだ。ただ、戦闘職を目指す人が生産職向けのスキルを取っても意味がないし、その逆もある。だから戦闘職と生産職に別れるのだ。


「ところで魔物のドロップアイテムの買い取りとかしてますか?」

「ええ、してるわよ。それにうちには『鍛冶師』もいるし『皮職人』とかもいるから装備の依頼も受けれるわよ?」


おお!なんと都合のいい!


「ではこのアイテムの買い取りをお願いします。それとこのアイテムで防具の製作できますか?」

「うわっ!随分な量だね~。」


カナさんがアイテムを凝視している。恐らく【鑑定】のスキルとか【精算】のスキルを使っているのだろう。店番をしてるのだし持っていて当然だと思う。


「!?うっそ……序盤からこのレア度のアイテムなんて……」


しばらくすると何やらカナさんが驚いた表情でとあるアイテムを見ていた。気になったのでちょっと聞いてみた。


「どうかしたんですか?」

「いや、どうもこうもこんなレア度のアイテムどこで見つけたのよ?」

「え?どれですか?」


カナさんにそのアイテムを見せてもらった。



【ビッグワイルドドッグボスの鋭爪】 品質B+

レア度3

ワイルドドッグボスのさらに上位の魔物の爪。とても鋭利で並の防具では簡単に裂かれてしまう。



【ビッグワイルドドッグボスの皮】 品質B+

レア度3

ワイルドドッグボスのさらに上位の魔物の皮。とても丈夫で通常のワイルドドッグボスよりも大きい。鈍らな武器では簡単には傷をつけられない。



あれ?こんな奴と遭遇したっけかな?あ、もしかして一回だけちょっと他のワイルドドッグボスよりも強そうな奴がいたけど、喉元切り裂いて眼球から脳まで突き刺したらすぐ死んじゃったし気にしなかったけど、強めな個体だったんだね。ごめんよ大きなわんちゃん。でも反省はしてない。


「じゃあ今持ってるアイテム全部渡すのでそれで防具を作ってもらえますか?余ったアイテムは売りますので。」

「え、ええ、わかったわ。ってまだあるの!?」

「はい。どこに出せばいいですか?」

「ちょ、ちょっと待ってね!ここじゃ狭いから!」


カナさんに奥に案内されたところは作業場のような場所だった。なんでもここで色々色々作ったりするんだとか。でも今はカナさんを除いて皆レベル上げとアイテム確保に向かっているから会えなかった。とりあえず指定された所にアイテムを全部出すと小さな山が出来上がった。これを見るとこんなに倒したのかぁと実感できた。カナさんは絶句してたけど。

お金は防具が完成した後精算することになった。後ついでにビッグワイルドドッグボスの鋭爪で刀を、ワイルドドッグボスの爪でナイフを作ってもらうことにした。

別れ際にカナさんが


「あ、フレンド登録してもいいかしら?完成したら連絡したいから。」


フレンド登録はお互いに許可があればフレンドに登録することが出来て、フレンドになるとどこにいてもログインしていれば音声会話ができるようになり、メッセージも送る事ができるようになる。


「では防具が完成したら連絡をください。」


最後に追加のポーションを買ってカナさんの店を後にした。

現在時刻は18時30分、まだログアウトには早い。これからどうしようか迷っていると斑点が先ほどかまってもらえなかったのが寂しかったのか私の肩に乗り甘えてきた。斑点の相手をしつつこれからの予定を考えているとふと、声をかけられた。


「ねえ、そこの狐の女の子。俺たちをパーティーを組まないかい?」


それは他のプレイヤーよりも少し良さそうな装備を身に着けた3人の男達だった。






次は明日の夜かな?

それと、清華ちゃんですが、口調はかなり柔らかいです。でも黙っているととてもクールで綺麗な女性です。

斑点の姿は読者のご想像におまかせします。ただもふもふが好きな人にはたまらない姿を作者は想像しています。

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