僕達の青春物語
時には嘘を真実として許せるような
そんな愛すべき君達へ
この物語を捧げます…。
〜追想〜
君達はもう大人になってしまったのだろうか。
そしてあの頃を忘れてしまったのだろうか。
僕らがまだ心の底から本気でぶつかり合い、笑い、泣いて、傷つけ合い、本当に自由と呼べたあの頃のことを…。
規則や常識や全世界が全て自分自身であり、どんな夢だって叶えることが出来ると信じきっていたあの頃。
台風の様に一瞬で過ぎ去って行った、いつもギラギラと輝き暑苦しい程にまぶしくみんな生きていたあの日々。
僕はまだあの頃の一つ一つの出来事を鮮明に覚えている。そして君達一人一人の笑顔を僕はまだ忘れてはいない。
今、君達に会いたい…。
1.One for All,All for One
1994年11月、僕達はこの街にいた…
今僕達は、大阪から和歌山へ向かう車の中にいる。
僕は今年の4月から大阪の外語専門学校に通うため、新大阪にある学生寮に住んでいた。
けれど2日後その寮から僕は旅立つ。
自分が夢描いていた留学を諦め故郷に戻るのだ。
半年間の大阪生活で世間知らずだった僕は、さまざまな現実に対応しきれず、徐々にやる気を失くし夢破れ、故郷へ戻る決断を選択したのだ。
しかし、僕の心の中は何とも言えない寂しさでいっぱいだった。それはこの寮で半年間同じ屋根の下で共に助け合いながら暮らして来た4人の仲間と別れなければならないからだ。そして今僕はその4人の仲間と一緒に和歌山県の白浜海岸へ行くため車を走らせている。
何故白浜海岸へ向かっているのか?
それは、ハッキリ言ってその頃に流行っていたTVドラマのパクリである。皆んなで白浜海岸へ行き、白いTシャツを着て、互いにTシャツの後ろにカラーマジックで落書きをして海を背景に記念写真を撮るためだ。
他の誰かからすればきっと馬鹿げた連中と思うかもしれないが、その頃の僕達にとってはそれが唯一の最初で最後の思い出を作る方法であった。少なくとも僕達はそう思っていた。
ここでメンバー5人を紹介しておこう。
先ずは、僕の紹介から。僕は学生寮の1号室に住んでいる月島直人、通称つっきーだ。父親の影響を受けて幼い頃から海外に憧れ外国語学部のある大学を受験するも失敗し留学目的で外語専門学校へ入学。ど田舎の鳥取から大阪へとやって来たがそれも上手く行かず半年が過ぎた11月で故郷に戻る事を決断。地元に戻って浪人するつもりだ。
次に、今白浜海岸へ向けて運転手をしているのが、3号室に住んでいる神崎久幸、通称ひーちゃん。ひーちゃんはいつも突拍子も無い事を言い出し皆んなを混乱させたりイタズラ好きでヤンチャな奴だ。けれど、高校時代にレスリングで鍛えた身体と、どんな時でも前向きな心で皆んなにパワーをくれるとても良い奴だ。
ひーちゃんは今、経済と法律の学校に通っていて、将来は警視庁で働きたいそうだ。
次に、助手席に座ってナビゲーターをしているのが、6号室に住んでいる筧隆史、通称カケイ。カケイは、鹿児島県の奄美大島から来た南国男だ。とても顔が濃いので「こゆ男」とも言われている。また、とても早口の南国訛り故に時々何を言ってるのか理解不能な時がある。けれどカケイは5人の中で一番頭が良く、一番大人ぽかったので、よく皆んなのまとめ役になっていた。将来は政治家やリゾートホテルのオーナーになるとよく言っていた。
次に5人の中で一番背が高く、お腹の出ている2号室に住んでいる福山正志、通称福ちゃん。ひーちゃんからは金ちゃんラーメンとか眉毛ボンとかってあだ名つけられていた。福ちゃんは短気で直ぐに怒る奴だ。また、超めんどぐさかりな奴である。けれど福ちゃんは、毎日皆んなの面倒をよく見てくれていた。朝早く起きては皆んなの目覚まし時計になってくれていた。けれど、若干2名(僕とニッシー)ほど全く起きない奴等がいて、また福ちゃんは怒っていたらしい。
福ちゃんはパソコンと会計の学校に通い、寮に帰ってからも毎日2時間くらい夜遅くまで勉強をしていた。
福ちゃんは本当に努力の人だ。
最後に5人の中で一番問題児な滋賀の田舎からやって来た7号室の西田治、通称ニッシー。ニッシーはいつも落ち着きがない。そして訳が分からない行動ばかりする。急にテンションが上がったかと思ったら、急に寂しそうにしたり、いつの間にか皆んなの前から居なくなったり…と、誰も対処出来る人はいなかった。
そしてニッシーは秘密主義者であり、泥棒であり、女性にだらしがない変態人間であった。だからよく皆んなでニッシーの将来の事を心配していた。まあ、それでもニッシーは人懐っこい性格で芸人並みの面白さがあり、皆に好かれていた。
5人共に同じ階の同じ列に並んだ部屋に住んでいた。そして僕達の部屋は同じベランダで一つに繋がっていて、そのベランダからよく行き来していた。夜はとても夜景が綺麗な場所であったが、明るくなれば皆んなの洗濯物とひーちゃんやニッシーが捨てたゴミが溢れた汚い場所だった。
本当にこの寮には沢山の想い出が詰まっている。たった半年間だったけれど、毎日が大切な心深い経験ばかりだったから、僕はこの場所に2〜3年は居たような気がする。皆んなでスポーツをしたり、酒を飲んだり、踊ったり、カラオケに行ったり…馬鹿みたいなことばかりしていたけど、今はそれらが心の中で一番大切な宝物になっている。そんな事を思い出している内に車は白浜温泉に到着した。大阪を夜に出発し、もう時間は深夜3時を過ぎていた。そしてここでナビゲーターをカケイと僕は交代した。
2. Shi・Ra・Ha・Ma・94'
白浜温泉到着後、まだ暗く時間があったので白浜近郊をドライブしていたが明け方になり明るくなり始めた頃、ひーちゃんが眠そうな顔をしていたので、僕達は白浜駅で休憩することにした。
そして駅に着いた時にはもう福ちゃん、カケイ、ニッシーは眠りについていた。3人を起こそうと声をかけたが反応がなかったので、僕とひーちゃんは駅の無人の待合室で休憩することにした。そして僕達はコーヒーを飲みながら少し語り合った。
ひ: なあーつっきー!
僕: 何?
ひ: つっきーが鳥取に戻る前に皆んなで白浜に来れ
て良かったな。皆んなさ、平気な顔してるけど
本当は寂しくてたまんなかったからさ。
僕: ありがとうひーちゃん。
けど僕も寂しくてたまらないよ。
何かさ、今まで沢山の友人に巡り合って来たけ
ど、皆んなみたいな仲間が出来たの初めてだよ。
何って言うのかな?
家族みたいな…
心の国境を越えた友達っていうみたいな。
ひ: そうだな!
俺たちは5人共に国境線を越えた仲間だよ!
いつも心で繋がっているんだよ!
だからこれからもずっと心は一緒だ!
one for all, all for one だよ俺たち!
5年後も10年後もずっとだ!
僕: うん!(涙)
そううなずきながら涙ぐむ僕にひーちゃんは優しく肩を叩いてニッコリした。
そして僕達は3人の眠る車の中へと戻った。
車の中に戻るとまだ3人は眠っていた。そのまま起こさずに車を走らせ白浜周辺をドライブした。
午前10時頃になってやっと3人が起き出し、その後は皆んなで食事をしたり、観光名所へ出かけたりと白浜を満喫していた。
正午を過ぎた頃に僕達はやっと白浜海岸へ辿り着いた。白浜海岸はとても真っ白な砂で出来た綺麗な海岸で僕達はしばらくその景色を堪能した。そしてさっそく互いのTシャツにカラーマジックでペイントし始めた。皆んなTシャツを着たままでペイントしていたので身体にマジックの色が染み付いていたが、そんな事はどうでも良かった。ただ今が楽しかった…。
突然、カケイのTシャツ姿を見たニッシーは、
「ハニー!愛してる!!」と言いながらカケイの背中に抱きついた。カケイはビックリした様子でニッシーを振り払おうとしたが、ニッシーはカケイから離れようとせずイチャつきまくっていた。(笑)
ひーちゃんはひーちゃんで、福ちゃんのTシャツ
に金ちゃんラーメンの絵を書き、福ちゃんから
「何しとんねんひーちゃん!ちゃんと書いてくれんと困るっちゃ!」と叱られていた。(笑)
僕は皆んなのそんな姿を写真におさめていた。
結局、悪ガキ2人のために、皆んなのTシャツが滅茶苦茶になってしまい、後で僕とカケイでペイント修正するハメになった。悪ガキ2人は福ちゃんからキツイお説教をくらっていた。(笑)
Tシャツが完成した後は、ちょうど近くを歩いていたおじさんに声をかけて5人の写真を撮ってもらうことにした。皆んなで考えた末、5人が並んで海の方向を見ているバック写真を撮ってもらった。おじさんはニコニコ愛想良くしてくれていたけど、心内ではきっと、
「こいつら11月の海でTシャツ姿で何しとんねん」と思っていたに違いない…。
その後すぐ僕達は白浜を後にした。
3. 別れ、そして旅立ち…
僕達は大阪に戻るため車を走らせていた。
車が白浜から和歌山市付近にさしかかる頃までは、僕達は車の中で騒いでいた。ニッシーが馬鹿な事を言って僕や福ちゃんがそれにツッコミを入れる感じで…。
ニ: はい、西田治子です。
今、テレクラに勤めてます。(裏声)w
僕: 治子さん、来月に筧さんと結婚されるとか?
ニ: はい、そうです!
治子もやっと落ち着きたいと思ってます!
ハニーの事はとても心から愛しております!
福: 気しょいわ!ニッシーやめろや!
ニ: やめません!
私は治子です。
ニッシーって誰ですか?
わたくしニッシーなんて方は知りません。
福山さん、そんな事言わないで下さい!
福: もー誰やねんお前は!
ニ: はい、治子です。
福: きっつー!
つっきーどうにかしろやこのオカマ!
僕: いつもの病気だから許してあげて(笑)
ニ: あら正志!
治子のこと嫌いになったの?
治子は正志のこと好きだったのに…
僕: あれ?
治子さんは筧のことが好きだったんじゃ?
ニ: はい、あたくし…
二股かけておりました!
…て言う感じで僕と福ちゃんはニッシーのお守りをしていた。ひーちゃんとカケイは笑いながら運転とナビに集中していた。そんなふざけたやり取りで騒いでいたが…、カーステレオからユーミンの曲が流れ始めると皆んな静かになった。そしてユーミンがその1番の歌詞を歌い始めると、ニッシー、ひーちゃん、福ちゃん、カケイ、僕と皆んなでその曲を歌い出して行った。
僕達皆んなユーミンの曲を聴きながら、表には出さなかったけど、心の中で泣いていた。何とも言えない寂しさがあった。とにかく、皆んな悲しかった。車の窓から差し込む夕日が憎らしく思えた…。
2時間後、車は新大阪に到着した。
僕達は寮へ帰り寮の食堂で夕食を食べて風呂に入った後、5人で集まる最後の飲み会を僕の部屋で始めた。乾杯の音頭はひーちゃんがとり、僕の地元での再出発に向けて激励してくれた。
ひ: それでは、つっきー!
地元に帰っても俺たちの事を忘れずに
新しい道で頑張ってくれ!
それでは乾杯!
僕達は何もかもを忘れて飲みまくった…。
酒に強いのは僕とカケイくらいなのに、この日の夜は皆んなもの凄く飲んでいた。1番酒に弱いひーちゃんは眠りについた。福ちゃんとニッシーは訳の分からない話で盛り上がり笑い合っていた。僕はベランダでカケイと2人で語り合った。
僕: なあカケイ
また皆んなでこうして酒を飲める日は
来るのかな?
カ: 来るさつっきー
だって俺たち仲間だろ!
俺や皆んなもこの5人と出会えて
最高に良かったと思っているからさ
僕: そうだよな
僕達はForever friends だよな
ひーちゃんも白浜で言ってたけど
僕達は心の国境線を越えた仲間なんだと…
カ: そうだよ
俺たちの絆は国境を超えた遥か先さ…
俺さあ
奄美大島から出る時、親父に言われたんだ
大阪に出たら大切な仲間を作れって…
その仲間と助け合い生きろと…
そう言いながらカケイは大阪の夜景を見つめ、いっきに酒を飲み干した。
そして午前0時頃になると皆んなそれぞれの部屋へと戻って行った。ひーちゃんがまだ僕の部屋で眠っていたので起こしてやった。その後しばらく2人で語り合っていたが、突然僕は悲しくなりその場で泣き出してしまった…。
僕: ひーちゃん、僕嫌だよ
皆んなと一緒にまだまだ居たいよ
ひーちゃんは僕の肩を握りしめて言った。
ひ: つっきー
One for All, All for On だろ!
俺たちはいつだって
つっきーの心の中に居るからな!
それでも僕は長い間泣き続けた。
ひーちゃんは僕が泣き止むまでずっと一緒に居てくれた。落ち着いた頃ひーちゃんは自分の部屋へ戻って行き、僕は眠りについた。
夜も明け、朝日が窓に差し込む心に僕は目覚め帰郷への荷支度をはじめた。そして全ての作業が終わり最後に皆んなへの挨拶をしようと部屋を回ったけど、皆んな部屋には既に居なかった。もうそれぞれの学校へと行ってしまったのか?と諦め、僕は荷物をまとめ最後に寮長さん寮母さんに挨拶をし、学生寮を出た。
僕は新大阪駅から御堂筋線の地下鉄に乗り梅田駅の3番街にあるバスターミナルまで向かった。
バスターミナルまで着き鳥取行きの搭乗場所まで行くと、僕の目には涙が滲んだ。
そこには居ないはずのひーちゃん、福ちゃん、カケイ、ニッシーの姿があった…。
僕: 皆んな…
二: つっきーのこと待ってたんや!
ニッシーが微笑みながらそう言った。
4人が僕の周りを囲み皆んなで肩を組み合った。そして、ひーちゃんが皆んなからの手紙と色紙を渡してくれた。
ひ: つっきー!
これ、皆んなからの気持ちだ
受け取れ!
僕: うん、ありがとう!
そして次にニッシーが大事にしていたギターのピックを渡してくれた。
二: 俺の事だと思って大事にしてな
僕: ありがとう!
大事にするよ!
このピックでギター弾くな!
カ: つっきー!
たまには大阪に戻って来いよ!
また皆んなで飲もうな!
僕: おう!
必ずまた戻るからね!
カケイ、ありがとう!
福: つっきー!
白浜良かったよな!
福ちゃんはそう言って思い切りハグしてくれた。
あまりの馬鹿力に息ができなくなりそうなほど…。
突然のサプライズに僕はただただ嬉しかった。そして同じくらい寂しさが溢れて涙がこぼれた。そしてその後は皆んなと握手やハグをし合い僕はバスの中へと足を運んだ。
席に着き窓を開けて皆んなと最後まで声かけ合った。そしてバスの搭乗口が閉まりバスは動き出した。
僕は4人に手を振り続けた。皆んなは動き出したバスに駆け寄り手を振りながら声をかけてくれた。バスが梅田駅を離れても4人はバスを追いかけ走りながら手を振り続けていた。僕も窓から顔を出し「皆んな元気でねー!ありがとう!」と叫びながら手を振り続けた…。
そしてとうとう4人の姿が見えなくなるくらいバスは鳥取に向けて走り出した。僕は窓を閉めて4人がくれた手紙や色紙を読み出していた。だんだんと大粒の涙が僕の頬をつたった。バスの中に居る乗客たちは心配そうな目で僕の方を見ていたが、僕はなりふり構わず泣き続けた。
ひーちゃん、福ちゃん、カケイ、ニッシー
皆んなありがとうな…
本当に今までありがとう…
4. Hello, my forever friends
涙の別れから数年間、僕達は大阪と鳥取を行き来しながら定期的に集まっていた。しかし4年、5年と時が経ち、皆んな社会人になり忙しく働く様になると次第に集まる回数も減って行った。5人共住む場所もバラバラになり、家庭を持ち始める頃には年に数回の電話やメールやSNSでのやり取りだけになって行った。今では、僕は地元で医療関係の仕事につき、ひーちゃんは大阪でガソリンスタンドのオーナーに、福ちゃんは奈良で商社の管理職、カケイは沖縄で海上保安官、ニッシーは滋賀でフリーター生活と、あの頃描いていた夢とは違う現実でそれぞれの道を歩んでいる。
あれから30年近くが経ち、僕達はお互いの存在さえもう忘れがちになって行った…。そんな今年の夏にある訃報が届いた。カケイが勤務中に不慮の事故で亡くなったのだ。その知らせが届き僕の脳裏にはあの頃の記憶が鮮明によみがえった。居ても立っても居られず僕は直ぐに飛行機で沖縄へ飛び立った…。
沖縄に着くと、もう葬儀は終わっておりカケイは遺骨となって自宅の祭壇に納められていた。不思議と涙は出ず、ただただ祈るばかりだった。
カケイの自宅から出ると僕はある場所へと向かった。そしてその場所にひーちゃん、福ちゃん、ニッシーを呼び出した。…そうあの白浜海岸に。
集まった僕達は大人気もなく海に向かって叫んだ。
カケイ、僕達はいつまでもあの時の仲間のままだからな!One for All, All for One カケイの心にも僕達の心にも国境線はあるけど、僕達はいつでもそれを越えて互いのことをこれからも思っているからな!
これからも見守っていてくれよ…と。
そして僕達は海に向かってしばらくたたずみカケイのことを思った。それはまるで94年の11月に皆んなでこの海岸で記念写真を撮った時のように。そこに居ないはずのカケイも僕達も5人で海を見つめてる様に思えた。僕は人生で1番最高な時を、この5人で過ごす事ができた事を今あらためて誇りに思う。たった半年間の出来事だったけど、もうこれ以上の友と言える存在にはこの先も出会えないだろう。国境線を越えて…。
〜あとがき〜
君達はもう大人になってしまったのだろうか。
そしてあの頃を忘れてしまったのだろうか。
僕らがまだ心の底から本気でぶつかり合い、笑い、泣いて、傷つけ合い、本当に自由と呼べたあの頃のことを…。
規則や常識や全世界が全て自分自身であり、どんな夢だって叶えることが出来ると信じきってたあの頃。
台風のように一瞬で過ぎ去って行った、いつもギラギラと輝き、暑苦しいほどに眩しく皆んな生きていたあの日々。
僕はまだあの頃の一つ一つの出来事を鮮明に覚えている。そして、君達の一人一人の笑顔を僕はまだ忘れてはいない。
今、君達に会いたい…。
国境線を越えて…。