第二話 「裏 前編」
どうも、執筆者蔵ハムです。
こんな小説を見てくださっている方が居るとは・・・・嬉しい限りです。
どうか、このお話も最後まで見に頂ければ幸いです。
後、自由に感想なども残して頂けると、執筆の参考にもなりますのでどしどし書いてください。
それでは、始まります。
「どうも、私立探偵のキドです。 依頼を確認し、その依頼を受けに来ました」
「おお、貴方が名高い百逢君か。 では、こちらへ」
今回依頼を出してくれた政治家の元へ、来た。
「先に私から自己紹介を。 私は吉田則之。自分で言うのもあれだが、命を狙われている政治家だ。 そして、こちらは私の秘書、桜井良太だ」
「はじめまして、桜井です。 あの有名な探偵に出会えるとは光栄です」
ペコリと桜井は礼をする。
「私は百逢キド。 こちらは部下のチェイサーでございます。 チェイサー、挨拶を」
「・・・よろしく頼む」
「早速ですが、命を狙われている、とは?」
「ええ、実は・・・・」
現在、吉田則之は、この度行われる選挙で、町民から大きな支持を受け、非常に有利な立場である。
だが、以前演説会を行った際に、なんと狙撃手から命を狙われたのである。
その時は護衛団によって無事回避できたが、いつ自分の命が狙われてもおかしくないという状況だと思い、キド達に依頼をした、との事である。
「ですが、気がかりな事が一つ。 本来私の部下が、護衛の依頼は受けますが、何故私も同行を?」
「その説明は私がさせていただきます」 桜井が前に出る。
「私は、以前の狙撃手の襲撃事件の時に、こう思ったのです。 狙撃手の位置さえ解ればこちらも対応が出来る、と。その為に、キド様。 貴方の確実なる頭脳をお借りしたかったからです」
「つまり私には、策士をやって頂く、という事ですね?」 「はい。 ご察しが早くて嬉しいです」
少しでも、行われた狙撃計画を立てた者と、狙撃手を捕まえたい所だが、こちらの動きが読まれてしまえば意味がない、という事である。
「解りました。その大役、お受け致しましょう」
キドは喜んで引き受けた。 そして、その晩
「こちら一班。北地区に異常は無し。 人影も見当たりません」 「そうか。こちら二班。南地区にも異常は見当たらない」
キドはこうした。 各地域に四班の護衛団を向かわせ、すべての建物を探索。そして、怪しい人影が居た場合、何をしているのかと聞く、という戦法だった。
そして、吉田の直属の護衛はチェイサーが行っていた。
「これで、何事も無く行けばいいんですがねぇ・・・」 「こちら三班!!狙撃手と思われる者に接触!!逃走しました!!」 「追ってください!!」
が、すぐに捕まった。
「ま、待ってくれ!!俺は雇われただけなんだ!!」 「嘘を吐け!!お前があの演説会で襲った狙撃手だろう!?」 「ち、違う!!俺はある男に雇われただけなんだ!!」
三班のメンバーが問い詰める。
「落ち着いてください。 そもそも、狙撃手ならばもっと早く三班の存在に気づけるでしょう?」
「た、確かに・・・・失礼しました。 お前、もう帰っていいぞ」 「お、俺は悪く無いんだからな!!」
男は立ち去った。
(・・・・やはり、手の込んだ事をしますね。 まぁ、こういう事は最初から予定として入っていましたがね)
ゆっくりとコーヒーを飲みながら、待っていた。
雨の音が、淋しく響き渡る。
そんな中、吉田は。 「・・私は、この世を変えたいのだよ」
「この世を、変える?」 「うむ。私は、政治家という憧れの職に入った。 しかし、やってみればどうだ? 金で成り上がった癖に、やたらと実力の無い大臣。 口先だけで本当は有言実行をしない議員。私は思ったのだよ。 これが政治の馴れの果て、だという事を」
雨が降っている外を眺めて言う。
「だからこそ、私はこの選挙で闘い、そして勝つ。 そして。
この国を、この世を変えたいのだよ」
直後。 吉田の胸を、銃弾が貫いた。
「吉田さん!!」
続く。
執筆者「ここで切るのが執筆者としての楽しみです」
キド「というより、吉田さんの死に方があまりにも典型的じゃないですか?」
執筆者「・・・・・気にしない方向で」 キド「本当はそれ以外思いつかなかったとか」
執筆者「ごめんなさい反省します。 なので次回をお楽しみにしてください」
キド「それでは、またお会いしましょう」