天佑神助を待つ者よ─10
毎週金曜日に間に合うようにエッホエッホと書いています。
えっ?もうエッホエッホは時代遅れだって…?
えっ?
「君たち、外への移動が始まった。感動の再会はそこまでにして君たちも避難してくれ」
私たちの様子を見ていた知らない騎士さんが、私とフォルマの肩に手を伸ばす。フォルマが私に強く抱きつき、騎士さんの手から逃げようとした。
小さな悲鳴が上がり、身体が震えている。
──フォルマが怖がっている。
──何を?
──この人間を。
「フォルマに触るな!!」
私はフォルマを自分で覆い隠す。手を伸ばして来た騎士は動きを止めた。
睨みを効かし、もう一度言う。
「触るな!近づくな!」
「おーけー、おーけー。わかった、下がらせるよ。怖がらせてごめんなぁ」
私をここまで連れて来てくれた騎士が他の騎士2目配りをし、後ろに下がらせる。私たちから一定の距離離れたことを確認し、自分は私たちから距離を取ってしゃがむ。
目線が合う。
「いきなり大男に触られそうになったら、そりゃ怖いよな。次から気をつけるように言っておくよ。でもあいつも怖がらせようと思ってやった訳けじゃないんだ」
理解してくれ、と両手を上げ無害なことをアピールされた。
顔を私の肩に埋めていたフォルマ。その言葉に警戒しながらも顔を上げた。
「おじさんたちはお嬢ちゃんたちの味方だ」
「本当に…アルナイル王国の騎士ですか…?」
フォルマが恐る恐る聞く。
「あぁそうだ。お嬢ちゃんたちが知っているかはわからないが、これは騎士団のマーク。……あっ、これなら知ってるんじゃないか!?アルナイル王国の国旗!」
確かに騎士さん身につけている鎧のようなものには、アルナイルの国旗に描かれているマーク。
そして洋服の右襟にはアストラさんの上着と同じ花のようなマークがある。これは騎士団のマークだったんだ。
目が悪いフォルマも確認できたみたいで小さく頷き、私の服から手を離す。
この洋服、元々綺麗じゃなかったけどさらにぐしゃぐしゃに早変わり。
「ごめんなさい。叫んじゃって…」
冷静になって、自分のしてしまったことに気づく。
睨んでしまったし、口も悪かった。
親切にしてくれた人になんてことをしたんだろう。
「いやぁ、いいんだよ。状況が状況。混乱するのは仕方のないことだ。それよりも、だ。外への避難が始まった、お嬢ちゃんたちも」
周りの人たちは確かに外に出始めていて、今の出来事をみていた人は少なそうだった。恥ずかしいことをしてしまったので目撃者が少ないことに少し安心する。
頭がクリアになってきて、周りを観察してみる。
…………どこかで見たことがある?
いや、ここに来るのは初めてだし、どこか他の教会と間違えているのかも。
騎士さんに着いて行きながら私は周りを観察を続ける。
うーん。もう少しでわかりそうなんだけどなぁ。
「ねぇねぇ!外だよ!」
出入り口が近づき、久しぶり外に出られる、とフォルマが嬉しそうな声をあげる。
それよりもこの建物の方が気になるけど、また落ち着いてから考えればちいよね。
そうだね、と相槌を打ちながら眩しさに備えて目を薄めておく。
身体が新鮮な空気に包まれる。暖かく、そして優しい光が心地よい。お昼寝をしたくなってしまいそう。
またお日様を見ることができるなんて。
あの日、最後に見たお日様とはまた雰囲気が違う。私の気持ちが関係しているのかも。
外への感動も少しづつ薄れて来た。
周りには子どもから大人まで、性別もバラバラの人たちが沢山。中には怪我をしている人もいる。騎士さんが手当をしたり捕まえた人を連行したりしている。
それで私たちはここで1ヶ月生活してたのね。
外観もまさに教会。跡地を活用したんだ。
そして外観を見て気づいた。
やっぱりこの教会を知っている。
いや、そんなはずは。教会には数回しか行ったことがない。それにその数回全てがお父さんが働く街の中にある教会で、もう少し新しい建物だった。
………じゃあどこで見たの??
一瞬チラリと頭の中を何かがよぎった。
目を閉じ、頭を抱えて考える。
思い出さなきゃいけないんだ。
「お嬢ちゃん??」
騎士さんの声が聞こえる。フォルマが肩に触れてた。
あと少しで思い出せそう。もうここまで出てきている。
ここは、ここは!?
騎士にたくさんの人にそれに教会─。
─白と黒。
──あぁ、そうか。思い出した。
「崩れるんだ。夢でみたんだ…!」
最近はオリンピックを見ています。
スポーツ観るのは好きなんですよね、やれはしないですけど。
国境と言う垣根を越えて、選手たちが互いを称えあったり励ましあったりしているが好きです。
全然関係ないですが銀魂面白かったです。




