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犬の駅長  作者: cassisband
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プロローグ

プロローグ


 やべぇ、遅刻だ。何でこんな日に限って旅行なんか行ってんだよ。

日曜日に帰って来いよな。つうか、子供置いて旅行なんか行ってんなよ。日帰りにしろっての。はとバスツアーで充分だろ。本当にお気楽でいいよ。

 月曜日一限、今日も遅刻したら、五回目だぞ。欠席は認められないし、遅刻五回で即刻試験を受ける権利無くなるんだったよな。必修なのに単位落とす可能性大だ。まぁ今年落として、来年またやればいいか。いや、後輩の手前、下の学年に混ざってまた受けるっていうのはやっぱりちょっとな。これから本格的に就職活動もしなくちゃいけないし。

 痛ってえ!のろのろ歩いてんじゃねぇよ!危ねぇな。階段二、三段転がったからって平気だろ。若そうだし。大袈裟だな。どうせ、ヒールの高い靴でも履いてたんだろ。

 あれ?この人、妊婦?やべぇ。もしかして、押さえてるのって、足とかじゃなくって、腹?

 俺のせい?違うだろ。駅で走ってる奴なんて、俺だけじゃないだろ。みんな一本でも早い電車乗ろうって躍起じゃないか。俺よりマナー悪い奴だっていっぱいいるしさ。

 何だよ。今、チラッと見えた赤いの。血じゃないよな。やめてくれよ。そもそも俺のせいじゃないよな。勝手に転んだんだろ。知らないぞ。俺じゃないぞ・・・・・・。


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