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日本は異世界で平和に過ごしたいようです  作者: 一般的なミリオタ
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第60話

最近の情勢は厳しい状況ですね。

追記)文章を修正しました。ご指摘してくださり、ありがとうございました。

シナリウス八世の救出作戦として、バナスタシア帝国の王城周辺の偵察が開始された。

しかし、自衛隊の装備する偵察機のうち、RF-4E/EJは機体の老朽化によってこれ以上の活動は危険と判断され、RF-4を装備する第501飛行隊は2021年度9月末に解散となった。


よって、RQ-4を使用せざるを得ないのだが、RQ-4運用のためのシステム構築が終了していない状態での転移であったため、運用可能という状態ではない。

これは、横田基地に配備してある米軍のRQ-4も同じであり、こちらはアメリカ本土の米軍基地とのリンクが出来ないため、運用ができない。


つまり、今の日本には運用可能な偵察機が存在しないのである。


それで、自衛隊幹部らが決めたのは、OP-3Cによる偵察であった。写真撮影などで、チヌークなどの着陸地点などの調査を行うことになった。



護衛艦いずも 会議室


護衛艦いずもを筆頭に第1護衛隊群はバナスタシア帝国付近の公海に展開を完了した。とはいっても、極力戦闘を避けるために、帝国の領海から200Kmほど離れた位置にて帝国海軍の眼に触れないようにしている。


「先ほど、自衛艦隊司令部より王城周辺の地図と作戦の概要を受理した。作戦は明日の0600より開始となる。早朝の作戦となる。十分に注意すること。

今回の作戦では、まず初めにUH-60を用いて先遣隊をヘリボーンにて投入。王城内で目標を保護するとともに、チヌークの着陸誘導を行え。また、上空にはUH-60かSH-60を投入。こちらはドアガンにて王城周辺の制圧を担当せよ。

チヌークによっての回収が終わり次第、現場からは撤収。以上」


会議室には、護衛艦いずもの艦長と、飛行科の整備長や砲雷長と、陸上自衛隊の第1空挺団長と空挺団隷下の各普通科大隊員、第1輸送ヘリコプター団の各飛行隊員が集っていた。

今回の作戦の総指揮を執るのは、第1空挺団長となる。


会議室のプロジェクターには、王城周辺の地図が映し出されていた。


「えー今回の作戦でのロクマル(UH-60の部隊内名称)のヘリボーン地点は、1、3、4番機が王城正面、2番機はそれぞれ王城の通用門となる。2番機の隊員は、通用門の制圧を行え。絶対に王城内に人を入れるなよ?一応皇帝側は完全に封鎖していると言っているが、鵜呑みにするな。

1,3番機は王城内に侵入して、皇帝と側近らを誘導してもらう。だが、反乱の注意はしっかりと行え。小隊単位の行動とするように。

4番機の隊員は、チヌークの着陸地点の制圧。チヌークの前方に人を入らせるなよ。


チヌークには皇帝らと、1、3、4番機の隊員が乗車せよ。機内でもしっかりと警戒するように。2番機の隊員はチヌークの離陸を確認した後、チヌークの着陸地点に向かえ。ロクマルが回収に向かう。


あと、武器の使用は許可する。皇帝は現在、籠城しているとのことで、反乱軍がいつ城門を開け放って襲撃してくるかわからない状況であるらしい。反乱軍に対しての発砲は制限をしないこととする。」



翌日


日本では丑三つ時となり、皆が布団に突っ伏している頃。チヌークやUH-60の防錆のカバーを取り外す作業が始まった。それと同時に、公海上に停泊していた第1護衛隊群はバナスタシア帝国領海に向けて前進を開始した。


各護衛艦は上空からの敵機襲来に備えて、臨戦態勢を取っていた。飛竜が戦闘機などと比べて、レーダーによって探知しにくいことや、魔法による未知なる兵器に備えるためであった。



日が明けてきた頃になると、飛行甲板にはCH-47JAや、UH-60JAなどが並べられた。各機は飛行前の点検作業に入った。今回の作戦は陸自ヘリの代替機がないため、念入りな点検が行われた。


「中隊長、時間です」


LEDがまぶしく光るいずもの下甲板にて、今回の作戦に従事する第1空挺団員が集結していた。


「隊員諸君、決行の時間が来た。今回の作戦は今後の日本国民の顛末を左右することになるであろう、重要な作戦である。我々は日本に対して友好的に努力する皇帝陛下一行を救出し、新たなる活路を求めて行動する手助けを行うことになる。諸君らには、己の持つ空挺徽章に恥じない行動を取ってもらいたい。以上を訓示とする」


掛け声と共に隊員全体が敬礼をし、飛行甲板へと向かっていく。各々の表情は硬く引き締まっていた。



朝日が照らすいずもの飛行甲板では、エンジンを始動した各機がプロペラを回しながら飛び立つ時を待っていた。

背嚢を担ぎ、迷彩服に身を包んだ隊員たちが、ヘリに搭乗していく。


全員の搭乗が完了したため、1、2、3番機のUH-60JAと、上空待機用のドアガンのM2ブローニングとMINIMIを装備したUH-60JAの2機が順番にいずもから飛び立っていく。騒々しい音をあげながら、UH-60JAは赤く染まる日の出の空に消えていく。

いずもで待機する海上自衛官は、敬礼をヘリに向けて行った。


続いて、4、5番機のCH-47JAと、皇帝救出機であるCH-47JAが飛行甲板にエレベーターで上げられ、エンジンの起動を行うとともに、隊員らが搭乗した。

エンジンの始動が完了出来次第、この3機も往復500Km超の作戦へと飛び立っていくのであった。

投稿遅れて申し訳ありません。まぁ別のゲームにハマってしまって。

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新作の小説です。恋愛物ですが、よろしければぜひ。

通り魔から助けた美少女が隣の席になった話。
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― 新着の感想 ―
[一言] 文章がタブっているため、校正する必要があると思われます。
[気になる点] なんか同じことが二回繰り返してると思われるのですが [一言] いつも楽しく読んでいます頑張ってください!!
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