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日本は異世界で平和に過ごしたいようです  作者: 一般的なミリオタ
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第47話

週一本となりましたね。週2~3とか言っていた自分は何処へ。

北青原駐屯地

「おお!つながったぞ」

隊員たちがスマホやタブレット片手に喜びの声を上げる。


ほぼすべての施設がきちんと新設された北青原駐屯地や、特域の一部施設に日本本土からの回線が引かれたのである。そしてその回線が北青原駐屯地で隊員たちに解放されたのだ。

しかも、駐屯地のIT担当トップがWi-Fi化を熱望したため、駐屯地全域にWi-Fiが設置された。というか携帯キャリアの基地局設置は特域がまだ一般開放されていないためにキャリア側が難色を示したので、どちらにせよWi-Fiを飛ばすしかなかったのだが。

ちなみに駐屯地司令は、

「使用はきちんと節度を守ろうな!!!」

と笑顔で言っていた。ちなみに検閲があったりなかったりする。


非番の隊員たちはイヤホンを付けて音楽に合わせてスマホをたたいたり、動画を見たり、ネットサーフィンなどをしていた。



スマホやパソコンを本土に置いてきた隊員たちは後悔しながら過ごしていた。一部は表面に防衛省と書かれたパソコンであんなことやこんなことをしていたが...



そんな北青原駐屯地の隣に外務省特域分室が設置された。

ここで、新たな国家との接触を一元的に行うこととなった。そのため、外観も1年で完成させたものとは思えないものとなっている。

なお、バナスタシア帝国担当部署もこちら側で管理することとなった。また、経済産業省の特域経済産業局の設置もなされた。実質的には輸入の調整に関わっていたりする。


また、どこからともなくヘリのローター音が聞こえてくる。それはUH-60Jであった。UH-60Jは北青原基地のヘリポートへと着陸をする。

UH-60J/JAはその航続距離の長さを買われ、北青原駐屯地に配備された。陸自が6機と空自が4機である。空自は救難隊のものを引き抜いてきたが、オルスター王国やバナスタシア帝国への輸送に用いられる。


しかし、あくまでヘリコプターであるため、オルスター王国との国境付近に新たな駐屯地(分屯基地)の整備が進められている。それに伴う燃料のパイプラインの整備は...検討されていない。

現在整備中の国道にて燃料の輸送を行うつもりである。UH-60JAは国道整備後、南青原駐屯地(仮称)に駐屯予定となっている。UH-60Jは北青原駐屯地に残る。もともと救難用のため日本国土で災害が発生した場合は救助活動にも優先的に従事しなければならない。


話を戻して、UH-60Jから3名の男が出てきた。バナスタシア帝国の礼服を着用している。

「本日はお越しいただきありがとうございます。ではどうぞこちらへ」


横に着けていた黒塗りの高級車に乗車したバナスタシア帝国の担当者はそのまま外務省の特域分室まで移動してゆく。いくらとなりに施設があるとはいえ、一番端っこにある滑走路の一角にヘリポートがあるため、基地・駐屯地内の道路で6Kmほどあった。


外務省特域分室

「改めまして。ようこそ日本へ。私は外務省の天野と申します。どうぞよろしくお願いいたします」

「クルシア共和国のベネジストと申します。所属は共和国政府国務部外関課です。よろしくお願いします」

会議室で担当者同士が握手を交わす。

「では本日はどのようなご用件で」

「まずは日本国との友好関係を結びにまいりました。もともと我々はバナスタシア帝国の付属国でしたが、バナスタシア帝国の敗戦を受け参った次第であります」

「つまり、付属国の状態から脱出したいと」

「その通りでございます」

「我が国は貴国の意思を尊重いたします。バナスタシア帝国に対しては強くその意志を尊重するように通達いたします」

「ありがとうございます」

「一つ質問なのですが、クルシア共和国の主な産出品をお教えいただけませんか?」

「はい。我が国は銅を主に産出しています。あと、少量の魔石も産出をし、輸出をしております。輸出先としてそのほとんどがバナスタシア帝国でありますが、バナスタシア帝国の敗戦に伴って買い付けが鈍っている状態です」

「なるほど。我が国としてはそれらの物品の輸入を致したいのですが」

「それは大変うれしいことなのですが、我が国は内陸国家ゆえに輸出に相当な難があると思いますので」

「なるほど...我が国でもその銅の産出場所の視察に参りたいのですが、いかがでしょう」

「歓迎いたします。詳しい日程等はいつわかりますでしょうか」

「詳しいことにつきましては明日までお待ちいただけますでしょうか」

「分かりました。移動手段につきましては飛竜でよろしいでしょうか」

「いえ、こちらから移動手段を用意させていただきます。なお、現地に関しては着陸をする際に周囲に近づかないように留意いただきたい」

「ありがとうございます」

「ではよろしいでしょうか。よろしければ宿にご案内いたしましょう」

「お願いいたします」


その後、宿...ではなく陸上自衛隊北青原駐屯地で一行は一泊することになった。一応駐屯地内にVIP用の宿舎が用意されていたのでまぁよかったのだろう。



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新作の小説です。恋愛物ですが、よろしければぜひ。

通り魔から助けた美少女が隣の席になった話。
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― 新着の感想 ―
[一言] 自衛隊は、今ならローカル5Gだろうね。 と言っても、海外から資材が輸入できないから、WiFiすら怪しいと思うけどね。
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