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日本は異世界で平和に過ごしたいようです  作者: 一般的なミリオタ
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第28話

週2更新になるかなぁ。

「はぁ~なんでまた俺が外交しなきゃいけないんだ」

「仕方がないんじゃないですかね?大臣補佐官までなってしまったんですし」

護衛艦てるづきの艦内で雑談をしていたのは、棚里大臣補佐官と2人の外交官であった。

「いやまだ35もいっていない若輩に大臣補佐官と、もろもろの外交を任せるなんておかしいですよ」

「だから私たちが同行することとなったんじゃないですか」

「確かに50のベテランを同行っていうのは理解できますが、ベテランより身分が上って」

「私たちよりも位が上なので、長となるのは仕方がありませんね。まぁ私の同僚からは若干ねたまれている傾向にあるようですが」

「仕方がないですね。まぁ功績として最高ですからね」

「まぁ、確かにあの時はめっさ頑張りましたけど。でもなぁ」

棚里はそういって悩む。同僚より偶然当たった仕事で大躍進を遂げたのであったから、同僚からは妬みの対象にされるのは必然であったのだ。

当時こなした仕事で半ば自分の判断で行った交渉もあり、それで上司からコッテリ絞られた棚里であったが、総理から功績を誉められたこともあり、厳しく叱責される事態には至らなかったようだ。



一方そのころ、護衛艦隊はこちらに向かってくる5隻の船団を確認した。

「本船左舷およそ20Km、船舶確認、本船と同規模の軍船と推測」

CICで哨戒担当員が報告する。

「魔導交信機に反応は無いか?」

「はい。一切反応ありません」

「了解。引き続き警戒続行、敵対行動に注意しろ」

艦長が指示を出す。

現在の海域は、オルスター王国よりの公海で周囲には漁船などの民間船は存在していなかった。

この世界では魚介類はあまり食されていないため、漁船もほとんど存在していなかった。さらに、現在の海域は荒波で有名であり、民間船が安易に操業できないのであった。


「該船、本船左舷前方6Km付近まで接近」

「視認できたか。魔導交信機で交信を試みてくれ」

「了解」

「対艦戦闘準備もしてくれ」

そういいながら、艦長は双眼鏡で偵察する。

「う~ん、あのでかいやつは装甲艦か?初めて見るな」

「艦長、交信できました。あの船団はバナスタシア帝国海軍であると」

「了解」

「艦長、偵察の結果、あの艦艇の武装は150~160㎜クラスの前装式の砲が片側18門、合計で36門ほどです」

「駆動方式は帆走と汽走かね?」

「はい、おそらくは。ほかの4隻は戦列艦とみられます」

「武装は?」

「地球であったら射程は200m程度です。魔法があるこの世界ではこの常識が通用するかどうかはわかりませんので、注意が必要です」

「わかった。対艦戦闘準備解除」

艦長は、攻撃の意思がないことを確認したため、通常の配置に戻す。

「しかし、地球だったら博物館とかに飾られているやつだろこれ」

「そうですね」

「とりあえず、外交官の皆さんに報告だけしてくれ」

「了解」


その後、バナスタシア帝国海軍艦艇の誘導のもと、バナスタシア帝国の主要港であるマミア港に3隻の護衛艦が到着した。


「日本国の皆さん、ようこそお越しいただきました。私はバナスタシア帝国国務庁のクストフと申します。どうぞよろしく」

官僚と思わしき人物が挨拶を述べる。それと同時に、儀仗兵と思わしき後方の軍団が儀礼をする。

「私は日本国外務省 棚里と申します。どうぞよろしくお願いします」

「ではまいりましょうか。会談場まで少し距離がございますので移動いたしましょうか」

ということで会談場まで移動する一行であったが、棚里たちの目の前には見慣れたものがあった。

そう。黒塗りの高級ミニバンである。(とオリーブドラブ色の車両)

「あっそうか。自衛隊と警察が護送するのか」

「移動は日本の方でしていただけるとのことですので、さっそく向かいましょう」

「ああ。奥の馬車に乗れるのかと一瞬思ったのに...」


なお、これらの護衛の人員は昨日に現地に到着している。北青原分屯基地より、海上自衛隊の輸送艇1号・2号が人員及び車両の陸揚げを行った。

ちょうど、ビーチングする際に輸送艇1号型が運用できる海岸を確保したため、LCACよりも外見的にも良いとされ輸送艇1号型が任務を行った。(つまりLCAC使うより旧式の奴使った方が良くねということである。)

「しかし、怖いですね。前に攻撃された国と交渉するなんて」

「仕方がないですよ。今回は一応正式な客人ですので丁重に扱っていただけると信じてますが」

「最悪、ヘリコプターで救出してくれる手筈ですから、まぁ。うん。」

車内が微妙な空気に包まれる。

「しかし、乗り心地は車種の違いもあるでしょうが、いいですね」

「まぁオルスター王国よりは道が良さげですからね」

「まぁあの馬車も4,50Km/hぐらい出てますから技術力の高さはこの国の方が上でしょうな」

そこに、バナスタシア帝国から貸与された専用の通信機から通信が入る。

「そろそろ着くそうですよ」

「わかりました。万全を期しましょう」

「『総員、装備確認』」

自衛隊と警察の警護担当者も準備を整え、いよいよバナスタシア帝国との会談が始まった。

いまとあるゲームにハマってしまっている筆者であった。(WTで分かる人はわかる)

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新作の小説です。恋愛物ですが、よろしければぜひ。

通り魔から助けた美少女が隣の席になった話。
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