表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本は異世界で平和に過ごしたいようです  作者: 一般的なミリオタ
19/62

第19話

若干駆け足で作ってしまいましたがお許しを。

王城

「今回の訪問は非常に有意義ものとなりました。また訪問をさせていただきたく思います」

「こちらこそありがとうございました。次回の訪問時も歓迎いたしますぞ」

「では日本に帰国いたします。ありがとうございました。」

一通りの王都での会談を含める日程を終えた一行は日本への帰路に就くことになった。

『行動開始。アトラン港までの護衛出動発動』

『派遣艦隊司令了解』

無線の交信の音に、一行を乗せた馬車及び軽装甲機動車はアトラン港にむけて動き出した。


バナスタシア帝国 国家情報局 第三工作部本部

「日本国の使者一行は王都カスティアからアトラン港までの移動を開始したとのことです」

「了解した。工作部隊に通達。"作戦開始。対象の生死は問わない。なお襲撃対象は各車の中央に乗車している"」

「通達します。」

「しかし、なんで未知の国に出撃令を出すのかなぁ?まずは情報集めが先決だろうがよ」

「下手に上申すれば最悪国家叛逆罪になりますよ」

「はーい」

幹部たちは命令に不満を持ちながら出撃を命じたのであった。


『作戦開始、対象の生死は問わない。任務を確実に遂行せよ。対象は各馬車の中央に乗車している』

「よし、襲撃予定場所まで移動するぞ。変装も忘れずにな」

一見するとただの農夫にしか見えない男たちはとある場所まで移動を開始したのであった。



馬車 車内

「今回の会談で割と良い条件を引き出すことができましたよ」

「そうですか。よかったです。我々も陸軍の方と話していましたが、我々の知らない知識をたくさん知ることが出来ましたよ」

「何せ常識が違いますからね。そういえば多分我々を帰国した後会見を開くそうです」

「あ~頑張ってくださいね」

「とりあえず無事に帰国できるよう願うばかりですね」


「ふわぁ~眠くなってきましたね」

「仕方ないですね。ちょうどお昼時ですし」

「そういえば、向こうからやってくる馬車、多くないか?」

「どこかの貴族が移動しているんじゃないですかね。我々もこんな車列を組んでいるのですし」

「それもそうか。ははh...」

笑顔で話していた副大臣の体から突如血が噴き出した。

「おい!攻撃されているぞ」

「副大臣を座席の下にかがませろ!『護衛対象が攻撃を受けた。これより緊急避難を実施する。繰り返すこれより緊急避難を実施。なお護衛対象は負傷している』」

「軽装甲機動車に副大臣を乗せ換えましょう。この馬車は防弾性が期待できません」

「わかった。『護衛対象をLAVに移乗させる。援護を頼む』」

無線で非常事態の宣言をした後、車列を守るようにLAV(軽装甲機動車)が前に出てきた。なお馬車は全車襲撃によって停止している。

『LAVが被弾している!9時の方向より射撃を受けているとみられる。威嚇射撃および正当防衛射撃の実施許可を』

『正当防衛射撃を即時実行せよ。なお連射にて射撃、また護衛対象を現場から離脱させよ』

「正当防衛射撃の許可が出ました。私はこれより正当防衛射撃を実施します。副大臣をよろしくお願いします」

そういって、護衛のうちの一人の自衛官は89式にマガジンを装填した後馬車から飛び出して近くの岩場に身を隠して射撃を開始した。


一台のLAVと4名ほどの自衛官、および陸軍の軍人たちはは攻撃された方への制圧射撃を実施していた。残りの自衛官たちは周辺を警戒していた。しかし陸軍は遠距離への攻撃手段をほとんど持っていなかった。

そのため、自衛官たちの89式小銃とMINIMIから発砲される5.56mmの弾丸しか効果は期待できなかった。しかも、自衛官の携行するマガジンは6本。つまり180発分しかないのである。なのですぐにマガジンは空になっていってしまった。一応今回の任務は薬莢などの管理はしなくてよいことになっているがいつもの癖で薬莢に目を配ってしまうこともあった。


「阿須副大臣!大丈夫ですか?」

「あっああ。とりあえずはな。しかし長くは持たなそうだ」

「ヘリでの空輸を要請しましたので、しばしお待ちください」

「失礼します!軽装甲機動車への移乗をお願いいたします」

身をかがめながらやってきたLAVの乗員は阿須や補佐官に移乗をお願いしに来た。

「わかりました」

身をかがめながら移動しようとする阿須や補佐官のところにまたもや災難が降りかかった。

「「うらぁぁぁぁ」」

阿須や補佐官に向けて剣を構えて突撃してくる男たちがいた。

「くそ!」

自衛官はその男らに発砲する。周辺にいくつもの薬莢が転がり落ちる。

「はぁ、はぁ、はぁ」

発砲した自衛官は目の前で噴き出す血を見て狂乱しようとしていたが、上司の自衛官が抑えようとした。「お前は正しい。これは正当防衛だ。何も罪に問われない。安心しろ」

「は、ははは」

「おい!こいつも空輸してくれ。さすがに光景がショッキングすぎる」

「了解しました」

「代わりに俺が警戒する。こいつのマガジンだけ置いてってくれ。そして出来る限り早くここから脱出してくれ」

「了解!避難対象の乗車を確認。準備出来次第発車します」

LAVの中は助手席と後部座席に護衛対象が乗車。運転席とサンルーフに自衛官が乗車していた。なお、今回の攻撃で副大臣が腹部にけがを負った。補佐官らは肩や腕を負傷していた。ほかに自衛官2名も腕などに負傷していたが、ひとまず任務を続行した。

『総員に通達。対象の離脱を確認後は現場に3名残留、その他は護衛対象に付随する形で離脱せよ』


その後、護衛対象を乗せたLAVと自衛官を乗せたLAVが現場から離脱した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

新作の小説です。恋愛物ですが、よろしければぜひ。

通り魔から助けた美少女が隣の席になった話。
cont_access.php?citi_cont_id=506310637&s
― 新着の感想 ―
[気になる点] 友好国内での会談の帰路にいきなり野蛮国の襲撃を受けた上に護衛対象者が真っ先に負傷するって……設定に無理が有りすぎる感じがします(^^;ヒットマン全員がゴルゴ13に匹敵するほどのモンスタ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ