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7.旅の準備

 ギルドを後にしたユヅキは、武器屋を探して歩いていた。アルマ王に貰った資金で、武器と食糧を少し買い揃えるつもりだ。



 少し街中を歩いていると、一軒の武器屋を発見する。日本で暮らしていたユヅキに武器の善し悪しなんてわからない。差し当たっての武器は、特に拘るつもりもなかったユヅキは、適当にその見つけた武器屋に入る。



「すんませーん。初心者にも扱い易い武器って、どんな感じですかね?」



「おう、らっしゃい! ボウズ、駆け出しの冒険者かい? そうだな……やっぱり人気はロングソードだろうな。クセがなくて扱い易さは一番だ。あとは、魔法主体ならダガー系も人気だな! 魔法使いでも、近接用のダガーは必須だぞ」



「ふぅーん。んじゃ、ロンソでいいや、それ下さい」



「いいやって……。初めての武器だろ?! もっとこう、拘りと言うか、愛着を持つためにあれもこれもと悩むとかだな……。わかった! わかったよ! おっさんも武器屋の端くれとして、心を決めた!! 良し、この剣にしろ。これはな、俺が最近造ったなかでも一番の……」



「いや、いいです。そこの棚のロンソ、一本下さい。いくら?」



 いいモノが欲しくなった時に、改めて買えばいいと思っているユヅキは、武器屋の熱なんてそっちのけだ。



「お前な、駆け出し冒険者ってのはもっと武器に憧れとかをだな……。はぁ、もういい。そんかわりあれだ、このコートとパンツも安くしてやるから買っていけ。そのよくわからん格好じゃ、魔物の爪で即破れちまうぞ」



「ん? あぁ、いいのか? 丁度このあと何か探しに行かないといけないと思っていたところだ。それは助かる」



 黒いコートにズボン、ロングソードを腰に下げたユヅキは、内心ご機嫌で武器屋を後にした。拘りはないとは言っても、冒険者ルックに身を包むことで、より一層ファンタジーの世界を堪能しているのだ。浮かれてはいないユヅキだが、少し顔がニヤけるくらいはいいだろう。



「よし、あとは近辺の地図と食糧を少し揃えたら、出発だな! 目指すは二の国ってとこか」



 街を周り、店主から時折情報を入手しながらユヅキは、必要なものをあらかた買い揃えた。これでもらったお金も殆ど使い切ったため、あとは自分の力で生きていくことになる。先ずは二の国へ。途中の洞窟を抜けて行けばそう遠くないと聞いたユヅキは、期待と緊張を胸に歩みを進める。






 ーーユヅキ異世界一人旅 RESTARTーー

暫くは毎日更新できるようにがんばります。

次回、ユヅキのスキル解禁です!

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