外の世界へ
僕はこの世界、いろんな世界を夢見ながら楽しんでいた。眠りながらだけど楽しい記憶、笑い合う記憶なんかたくさんあるほかに、空気も自然もとても豊かでまさに天国だった。でも楽しいことばかりじゃない。僕が見ている世界は獣人たちが住む幻獣界の出来事、まさに戦争だ。悲しみに暮れる声、怒りに任せ自分を見失う獣人が聞こえてくるよ。 僕はまだ幼い人で言うところの14歳である。わからない。 どうして争いを求めるの? 暇つぶしなのか憂さ晴らしなのか暗い部分はよくわからないけど、ほっとけないように見えてきた。
僕の世界には神様がいない。神様は世界樹、僕は神様の子供。お母さんも世界樹だけどすでに枯れちゃったけど、僕を守ってくれる大事な人なの。今も枯れた世界樹の中で僕は夢を見ている。もちろんお母さんが体験した記憶もたまに見てるけど、おかしな記憶が1つだけある。それはマナの乱れた日に緑や人が次々と死んでいく様を僕は何回も見た。僕がおかしいと思ったところは、なんてこともない日の突然に自然や町が消えていくことに疑いを持った。どうしてだろう。世界は簡単に消えることはないのに、僕の生きてる世界もまた同じように消えるのかな? ううん、真実がわからないまま消えるのは嫌だ。もっといろんな世界を見て歩きたいし、なぜ世界が突然消滅する原因を探らないと僕の気が済まないから。日の出が出る前に僕はこの世界から旅立つ準備をする、その前に何人かを仲間にしたい。旅をするにあたって必要なものは食料、水に頼れる仲間 これだけなら平気だと僕は思う。 お母さん 行ってくるよ外の世界に。