EP3 謎のポッドに誘われて
さて、第三話です。
今回、お姫様の名前が出てきます。
―メインシステムの一部にエラー発生、原因は不明―
そんな表示が視界の隅のデータログに記入されている。
それを無視してふたりを見る。
ふたりは巫女もどきに既に自己紹介を済ませているのかお互いをさん付けではあるが名前で呼んでいる。
どうやら巫女もどきの名前はメル・ウィル・アンダーソンというそうだ。
そして、ついでに俺のことまで紹介したのか
「サガラさん・・・であってるんですよね?」
と、言われた。
「はい」
俺はそう返答した。
そしてこの女・・・メル・ウィル・アンダーソンは俺たちに一つづつ、武器を提供するというので同行した。
すると
―メインシステムに深刻なエラー発生。システムに不明なデータがインストールされています。インストール中止不可能―
「ぐっ・・・!!うぐぐぐぐぐぐぐぐぐ・・・!!」
何だコレは。頭が割れそうだ。痛いとかそういう次元じゃないぞこれ。
「どうした!?大丈夫か!?」
ミーシャが気づいた。
「ハァ・・・ハァ・・・。誰かが・・呼んでいる・・・!」
「は?」
「誰かが・・・俺を呼んでいる・・・!!」
―インストールされたデータの中に当エリアのマップを確認。ロケーターを起動します―
こっちか・・・!!
視界にこの城のマップが現れ、城の一室に赤い点が。
ロケーターの光が示す方へ進もうとするとメルさんのお付きの兵士が、
「どちらへ行かれるのです?」
と、行く手を塞ぎ訪ねてきた。
「あ・・・あっちの部屋へ・・・。行きたいんです・・・」
「それなら同行させていただきます」
「い・・・いいん、ですか・・・?仕事放棄しても・・・」
「一人でうろつかれて迷子になられるよりはマシです。
それに姫はその辺の兵士より少なくとも50倍位は強いので別に一人抜けても大丈夫でしょう。姫、よろしいですか?」
「ええ。別に構いません」」
「そうですか・・・なら、お願いします・・・。うう、頭が・・・」
そして
―目的地到着―
「ここ・・・ただのガラクタ置き場ですよ?」
「ここです・・・。確実にここです・・・」
そう言って兵士Aさんにガラクタ置き場の鍵を開けてもらった。
すると、
この世界ではガラクタ扱いされているものが真が入るのと同時に一斉に動き始めた。
そして、その部屋の真ん中に置かれた円柱状のポッドに立体映像が映し出された。
突然のことにもちろん兵士Aさんは驚いた。
「おお・・・!」
「これは一体なんなんですか・・・!?」
すると、立体映像に映し出された人影が俺を見ながら喋りだした。
―AR-9・・・ARシリーズの最後の生き残りよ・・・。ポッドへ入れ・・・―
(なんだコイツ・・・ARシリーズを知っている・・・?)
―ジャミング発生。本体コントロール不能―
すると、俺の体が勝手にポッドへ向かい始めた。コントロールが掌握されたのだ。口すら動かない。
(動け・・・!動けよ・・・!)
だが気持ち虚しく俺はそのポッドへ入っていった。
TO BE CONTINUED ⇒
一般人の10倍強いのがメル姫さんお付きの兵士。
そして、その50倍強いのがメル姫さんです。
次回はキャラ紹介です。
お楽しみに~