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剣とチートと魔砲とサイボーグ  作者: 犬朗。
ACT,1 異世界×サイボーグ=波乱の幕開け
2/30

EP2 来る前のお話

これは、彼らがこの世界へ来る前のちょっと前のお話。

時は西暦2040年7月10日。

未来といえども2013年とはほとんど何も変わらなかった。

電話はスマホのままだし車が空を飛ぶなんてありえない。アスファルトの道路、鉄筋ビル、日中関係未だにちょっと悪い。普通の電車も存在。何も変化なし。

変わった所といえばリニアモーターカーが日本全国を繋ぎ、移動がもっと早くなったり、米軍がビーム兵器などの電子工学兵器の実用化に成功したことぐらいの、いたって平和な世界。そんな中日本はすでに電子兵器どころか、自律兵器とか人型兵器まで開発していた。というトンデモ(?)世界に彼らは暮らしている。

そんな中、彼らが異世界へやって来た日のお話。

さて。今日も授業が終わった。あとは部活やって帰るだけだ。


「ぅお~い」


友人の柿崎 ケンが俺を呼ぶ。


「なんだ?女誑し」


「女誑しは余計だ。それはそうと喜べ。出会いの少なそうなお前にカラオケ合コンのお誘いをしてやる。ありがたく思え」


なんだと畜生。と心の中てつぶやいた。


「ほう。で?いつだ?」


「日曜日を予定している」


「日曜か。で?面子は?」


「男は俺、お前、鹿島、三島の四人。女は有澤さん、マリアさん」


女性が足りない気がするが・・・。まぁいいか。


「OK.行こう」


「うむ。その回答を期待していた」


「ただし、お前が来るに当たり一つ条件がある」


「なんだ?」


「火水さんとアルフォンスさん連れて来い」


そういうことか。だが・・・


「なぜ俺を経由する必要がある?お前が直接誘えばいいだろう」


「俺が誘ったら二人とも口を揃えて『行かない』だそうだ」


「ふ~ん」


「なんだその返事は」


「だってお前が誘おうとしても来ないからって俺使うのはなぁ・・・」


「だってお前が誘わんと来そうにないぞ?」


「何故だ」


「わからん」


そんなこんなでしばらくして部活も終わった。さぁ。帰ろう。


「さて。帰るか・・・ん?なんだこれ。手紙・・・?」


「え~と何々・・・?」


手紙にはこう書いてあった。


『隣のクラスの有澤です。単刀直入に言います。好きです。付き合ってください』


・・・オイオイ。カメラはどこだ?誰がどこからニヤニヤしながら見てるんだ?


そう思いながらも自立兵器を射出。索敵開始。カメラらしきものを発見と同時に破壊。


~五分後~


おかしい・・・。どこにもないだと・・・?


「ま、いいか」


と一言つぶやき靴を履き替えようとすると、声をかけられた。


「よう相良。一緒に帰ろうぜ」


コイツは鹿島 誠司。馬鹿だ。ただの馬鹿じゃない。果てしなくお人よしで馬鹿だ。そして良い奴だ。


「相良君、途中まで一緒に帰ろう」


おっと。月子もか。


「サガラ。ツキコ。私も途中まで同じだからいいか?」


ミーシャもか。っていうかどこから出てきたんだこいつ。忍者かよ。ま、いいや。いちいち誘いに行く手間が省けた。


さて、カラオケに誘うか。


「今度の日曜、カラオケに行くんだけど、二人もどう?」


ナイス鹿島。手間が省けた。


「サガラが行くならいいけど」


「なんでだ?別にお前らだけでも楽しんでくればいいのに」


「なんていうか、その・・・「やぁ。相良くんに鹿島くん。それに君たちもいるのですか」ボソボソ」


今、話に割り込んできたこいつは三島 源一郎。金持ちのお坊ちゃんで友達思いの良い奴だ。


ミーシャがなにかボソボソ言っていたような気がするがそっとしておこう。


その後そんなこんながありまして


帰り道にて真正面にブラックホール状の何かとエンカウント。


しばらく凝視しているとその中からなんと触手が二本伸びてきた。


「っ!!」


すかさずハンドブラスターを取り出し触手に向け発射。


しかしよけられた。


だがそれは罠だ。


―レーザーブレード、起動―


腕はどう見ても機械のようなものに。


そのまま直進してきた触手を二本ともぶった切った。


「やったか・・・?」


凝視していると再びうねうねと動き出し切り口から触手が四本追加。


「・・・」「増えた・・・?」


「三島、鹿島。逃げろ」


「え?何言ってん「分かりました・・・!」おい!?三島!?」


「逃げますよ!!鹿島くん!」


「・・・クソッ!!無事でいろよ!相良ァ!!」


そいつァ無理な相談だな。だって、


―アラームメッセージ。ジャミングにより出力低下―


出力落ちてるもん。


結局謎のジャミングのせいで捕まった。


その頃・・・


「下がってろ。ツキコ。私がなんとかする」


そう言うと私はコンバットナイフを懐から取り出した。


「う、うん。気をつけてね・・・。なんだかすごく嫌な予感がする・・・」


だが、奮戦虚しく捕まる月子とミーシャであった。


そして・・・、現在に至る。


―インフォメーション。付近よりジャミング発生源検出―


そして、相良はあの時のジャミング発生源が近くにあるのを察知していた。



TO BE CONTINUED ⇒

”何か”については、待て次回。

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