EP16 氷漬けだよサイボーグ
今度は真は氷漬けに。
「で?こんな山の中で何をしてるのかな?真」
襲撃してきたモンスターを容赦なくハチの巣にしたり三枚おろしにしたあと、縄で縛られ、タコ殴りにされた。それも鈍器とか剣の鞘で。
「ハンターでございますお嬢様」
「どこに向かおうとしてたのかな?ん?」
「山頂の神殿です。ごめんなさい許してくださいこれ以上は死んでしまいます」
「やだ。ぶっ殺します」
「助けてくださいミーシャ様殺されてしまいます」
「判決、凍らせながら焼却。執行猶予なし」
「OH MY GOD HELP ME」
その後、山の中に女性二名の怒号と男性の悲鳴と爆発音が響いたのは言うまでもない・・・。
1時間後・・・
そこには焼かれながら氷漬けにされた哀れな男がいた。
が、すぐに復活させられた。そしてそのあとまた凍らされた。
「本当にごめんなさい何でもしますから許してください」
「何でもするって言うならこの山頂にある神殿までガイドしてくれない?このあたりのモンスターって何故か強いし」
「はい謹んでお受けいたします所存でございますはい」
「はいは一回」
「Yes Boss」
「何がボスだ。全く」
「そんなことよりその後ろの人たち誰だ?」
月子たちの後ろで俺の氷像状態(顔だけは出してもらえた)を見てちょっとビクついている三人に目をやる。
「一緒に旅してる人たちだよ。左からアリア、クルト、ノイン」
「アリアです。見ての通り戦士です。・・・大丈夫ですか?」
装備からしてリーブラの女兵士か。いい刀持ってんな。
「クルトだ。このお二人と専属で契約した傭兵だ。・・・お前本当に大丈夫なのか?」
ご心配どうも。同業者か。こっちの傭兵って確かなんでも屋に近いって話だよな・・・。
「ノイン。魔術師」
・・・背が低い。
「今私のことみて背が低いって思った?」
・・・そして読心術・・・?ポーカーフェイスには自信があるんだがなぁ・・・。ま、いいや。
「よろしく。こいつらの友達の真だ。職業はハンター。いまはここの近所の村と専属契約を結んでる」
「あぁ、あの時の」
「あの時というと?」
「あなた方が召喚されたときですよ。勇者様は混乱してましたけどあなたは服の裾に隠してた何かを使おうとしてましたよね?」
「これのことか?アサシンブレードを見破るとはやるな」
真がそう言って手首を外側にそらすとダガ―くらいの大きさの刃が手首から飛び出した。
「これはアサシンブレードと言って暗殺用の装備だ。毒を塗ったり、そのまま刺したりして使う」
「暗殺・・・暗器というやつですか」
「その通り」
「そういえばさっき戦っていたときに使っていたのはいったい何ですか?」
「あれは俺たちの世界の武器だ。銃火器といって火薬を爆発させて鉛の弾を飛ばして攻撃する武器だ」
「大砲みたいなものですか?」
「違うな。正しくはボウガンに発火機能をつけてボルトを火薬で飛ばすものにしたやつに連射機能をつけたような感じの物だな」
「すいませんよくわからないのでもうちょっと簡単にお願いします」
「連射のレートは?一分間で何発撃てる?」
「クルトさんあの説明でわかるんですか?さすがは傭兵なだけありますね」
「この武器のレート計算は一分間計算じゃなく一秒間計算だ。ちなみに一秒で八十発は弾を吐き出す」
「一秒間で八十発?んな馬鹿な、ありえん・・・
と言いたいところだがさっきお前がそれでブラックベアをあっという間にハチの巣にしてるのを見たからには信用するしかないな」
そしてしばらくの談笑ののち、出発。
「で、だ。ミーシャ、月子。俺をガイドにつけるにあたって一つ前提条件がある」
「・・・何をすればいいの?」
「こっから出してくれ。寒くてそろそろ霜焼け起こしそうだ」
「お前なら自力で出れるだろ?」
「それもそうだな。むぅん!!」
そして、それがさも当たり前かのように自らを包んでいた氷を内側から粉々に砕いた。
「「・・・えっ?」」
「・・・魔力でできた氷に内側から魔力を送り込んで破壊した・・・?」
無表情系魔法使いの口ぶりから察するにこれはどうやら常人には行えないことのようだ。
また人間から遠ざかる・・・(;ω; )
≪ご主人もう戻れないとこまで人間やめてますけどね~≫
それを言っちゃあおしまいだ。
TO BE CONTINUED ⇒
真を氷漬けにしていた氷は魔法によってできたもので内部から一定以上の魔力を流し込めば砕けます。(ただしその一定以上というのがとんでもなく高い数値です)




