EP1 召喚
前々から考えていたものがやっと形になりました。
超初心者なの至らない点しかないと思いますがよろしくお願いします。
唐突だが、俺、相良 真は今、非常に困惑している。
理由は単純。何があったかわからないからだ。
さて。まずは現状を整理しよう。
前 巫女装束のようなものを着た美女とその後ろにざっと2~30人ほどの兵士。
右 幼馴染みの超能力者、火水 月子が不安そうな目をしてこっちを見ている。
左 同じく幼馴染みの帰国子女、ミーシャ・レイフォンスはどこから出したのかナイフと拳銃を構えている。
下 魔方陣が刻まれている床。
上 魔法陣が刻まれた天井。
俺 この場合にとるべき行動を考えている。
さぁどうしよう。
「あ、あの・・・勇者様・・・?」
・・・え?なに言ってんだ?この巫女もどき?勇者?
・・・おk把握。思考開始・・・・・・。
行動決定ッッ!!まずは事情を聞くことにしよう。ついでにここがどこだかも。
「すいません」
「ひゃい!?」
いきなり喋ったので驚かれた模様。ひゃいって何だひゃいって。
「ここは一体どこですか?あと落ち着いてください。何も取って食ったりするわけじゃないんですし」
「は・・・はい。」
そういうと深呼吸を開始する巫女服(?)。
スー・・・ハー・・・スー・・・ハー・・・。
「ふぅ・・・。落ち着きました・・・」
「じゃ、改めて。ここはどこですか?それと勇者って一体どういう事情ですか?」
「はい。ここはあなたがたの住む世界とは別の世界です」
それはなんとなくわかってました。
「そしてここはリーブラという国の王城にある”召喚の間”です。我々が貴方がたを呼んだ理由は魔王を倒し、世界を救って欲しいからです」
おk。王道。だが勇者はやりたくない。帰りたい。
「もちろんこちらからもいくらか支援はします」
「支援といいますと?」
「まず、武器の支給、それからメンバーです」
「わかりました」
二人だけじゃないなら安心だ。
「よかったな月子、ミーシャ。最低限のバックアップは受けられるそうだ。頑張れよ」
勇者は月子とミーシャに擦り付けてやる。誰が勇者なんて面倒なことをするか。
その時、月子が
「え?じゃあ私たちが勇者やるの!?」
と、言いミーシャは
「じゃあ、お前はどうするんだ?女二人戦場に駆り出して何もしないで待ってるのか?」
「うん!!」
「「!?」」
「待ってよ!じゃあせめて私たちがその魔王っていうのを倒して帰ってくるまでに帰る方法見つけてよ!!」
「月子の意見に賛成だ。お前だけ何もしないとかおかしいだろうが」
「…あの~」
「はい?」
「それなら、あなたも旅に出ては?道中で、帰る手段も見つかると思いますし」
「私はそこの巫女装束の人に賛成」
「私もだ」
しまった。逃げ道がなくなった。これ確実に旅に出るな。俺。
TO BE CONTINUED ⇒
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