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意識…

9月12日

宣告を受けてから3日が経った。

みさとの意識は戻らないままだった。


健也は信じると決めた……だがだんだんと不安になってきていた…

健(みさとが死ぬなんてあり得ない…そんな事考えたらだめだ…)

健也は不吉な考えを頭から飛ばすように頭を振った。

その時…健也は驚くものを目にした…みさとの目から泪が流れていたのだ……!

健「…み…みさとっ!?俺が考えてたことがわかったの?大丈夫だよ…俺もうそんなこと考えないから…だから…戻って来てよっみさとっ!」

健也は必死だった。

みさとが戻って来る…そう考えるだけで嬉しかった。

健(障害があったっていい…俺が支えてあげればいい…幸せにすればいい…だから…だから…こっちにおいで……!)

その強い想いが届いたのかみさとの目が開いた!

健「おかえり…おかえりみさと!よく帰って来たね!よく…頑張ったね…。」

健也はそう言ってみさとの頭を優しく撫でた。

まもなく医師がやってきて検査を行なった。

その間みさとは一言も喋らずぼーっとしていた。

医「今のところ異常はありませんが、また明日細かく調べてみないことには何とも言えませんね。しかし意識が戻ったのは奇跡です!早く回復できるように全力を尽くします!」

健「よかった……ありがとうございます。」

健也は嬉しくて堪らなかった。

最愛の人が戻って来てくれたのだから…


**********

話を終え、みさとの元へ戻った健也はみさとに話しかけた。

健「みさと…この間は1年の記念日だったのに会えなくなってごめんね。でもみさとが入院してる間は毎日来るからね…!」

健也は笑顔でそう言った。

みさとも笑顔で答えてくれる…そう健也は思っていた。

だがみさとは笑っていなかった。

健「まだ怒ってるの…?」

健也は恐る恐る聞いてみた。

しかし…

みさとは不思議そうに健也を見つめていた…

そして初めて口を開いた。

み「私はみさとっていう名前なんですか?あなたは誰?私のこと知ってるん?ここってどこ?」

健也は目の前が真っ暗になった…

健(みさとは自分のことすら憶えていない…もちろん彼氏である俺のことも…)

いわゆる記憶喪失…つまり『ここはどこ?私はだれ?』状態だった…

健也は急いで医師に伝え、検査をしてもらった…

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