叫び…
更新遅れて本当にすみませんι
翌日
健也は病室に急いだ。
コンコンッ
「どうぞ……」
健「失礼します。」
扉の向こうには昨日までしていた機械音がなくなっていた。
沢山の機械の代わりに健也の目に映ったのは白い布を被せられ、静かに眠る愛しい人。
あぁ……もう居ないんだ…あの笑顔はもう見られないんだね……
健也は目の前の光景をすぐに理解できず、わかった途端体の力が抜けてその場に崩れた。
その目からはゆっくりと涙が流れていた。
み母「健也くん、いつも来てくれてありがとう。それだけでみさとの力になったと思う。ほんまにありがとうね。」
その母に続くように父、姉、親戚達も頭を下げた。
父「今日の朝にな……静かに亡くなってん。夜中から朝にかけて安定しててな、最期は苦しまずに逝けたんちゃうかな?」
父が静かに言った。
母「亡くなる直前にな、『ありがとう』って…あの子が言ったんよ。その後にな…『健也、幸せになってな』…そう言ってたよ。」
健「…!」
母にそう伝えられ、健也は抑えきれなくなり、声を出して泣いた。
健「……ぅっ…みさと……ぅわぁぁぁあ!!」
静かな病室に健也の悲痛な叫びだけが切なく響き渡った。