景色…
更新遅れてすみません
それからみさとは前よりも笑うことが増えた。
健也は嬉しかった。
自分に対して笑いかけてくれることもそうだが、なによりみさとが本来の自分を取り戻してくれたことが嬉しかった。
でもみさとの余命は気付けばもう1ヶ月を切っている…
半月しか…
健也はハッとした。
余命なんて関係ない…みさとが1日でも長く生きててくれればいいんだと自分に言い聞かせた。
み「………んっ……健也……?」
健「あっ起きた?おはよう。」
み「おはよう。」
みさとはそう言うと枕の近くにあったタオルを取って健也の頬に優しく当てた。
健也の目からは泪が流れていた。
み「どうしたん?」
健「えっ?」
健也は自分の頬に手を当て、なんでもないよと笑った。
みさとはなにもないわけないだろうと思ったが、健也が泣いていた理由がわかっていたのでなにも言わなかった。
み(私のせいやな……)
そう思ってもみさとは表情ひとつ変えなかった。
これ以上健也を悲しませたくはなかったし心配もかけたくなかった。
み「あっ健也、しばらく待ってて……行く場所あるからさ。」
健「行く場所?」
み「大丈夫、病院の中やから(笑)」
不安そうな健也にそう笑いながら言って、みさとは車椅子に乗ってどこかへ行った。
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み(健也に怪しまれてないよね…?)
みさとは屋上へ向かっていた。数日前、自分が死のうとした場所……
でも今は違う…自殺なんて考えていない…今日ここに来たのはもっと違う理由だった。
みさとはカメラを取り出した。
周りの景色を撮った。
大好きな空をたくさん撮った。
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み「ただいま。」
健「おかえり。どこ行ってたの?」
み「…それより健也、外行こ!外!」
健「えっ外?まだ暑いよ?」
み「いいやん、せっかくの晴れなんやしさ。こんな気持ちのいい日なんてもうないよ!行こ行こ!」
健「晴れなんてまだまだ……」
健也は途中で口を止めた。
もう晴れはないかもしれない…みさとはわかっているのだ……もうこれが最後のデートになるかもしれないことを……