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電話…

今日は8月8日、みさとはいつもと変わらぬ朝をむかえた。

だが彼女は少し気持ちが沈んでいた…



**********

8月7日 午後8時


みさと「えーっ!明日あかんようになったぁ!?」

みさとは信じられないとばかりに驚いた声を出した。

健也「ごめんな…。試合が入っちゃって…」

健也は申し訳なさそうに言った。

み「だって明日は…」

健「本当にごめん!近いうちに埋め合わせするから今回だけは許して!!」

み「もぉ…わかったよ。今回だけは許してあげる。試合頑張ってな!」

そう言って彼女は微笑んだ。

健「ありがとう。じゃあね…バイバイ」

み「うん。ばいばい」

みさとは電話を切り、呟いた

「もぉ…しょうがないなぁ…」

そう呟く彼女の顔は言葉とは裏腹に優しい顔だった。

**********



(ほんまやったら今頃健也と…)昼食を友達のあやと食べながらみさとは思っていた。

浮かない顔をしているみさとにあやは

「今日は無理でもまた埋め合わせするって言ってたんやろ?」

と慰めの言葉をかけた。

み「そうなんやけどさぁ…今日は大切な日やったのにさ…」

不服そうにみさとは言った。

健也に悪気がないことも、大事な試合だということもみさとはわかっていた。

だから許したのだが、やはり会いたかったという気持ちが強かったのも確かだった。

み「やっぱり私行ってくるわ!試合なら夕方には終わるやろうし…」

あ「えっ!?今から!?」

あやは驚いたがすぐにみさとの気持ちを察して見送った。


みさとは急いで新大阪に向かった。

新大阪に着き静岡までの切符を買い、急いで新幹線に乗り込んだ。

彼に会いたい…ただそれ一心で……


午後5時過ぎ

――――静岡に着いて、みさとは新幹線から降りた。



**********

ちょうどその頃健也の試合が終わった。


(コーチも勝手だよな…前日まで試合のことなんて言わなかったのに…)

健也は頭の中で文句を言いながら静岡駅に向かって歩いていた。


その時電話がなった。

健也は期待して携帯を見た…

(みさとだっ!)

健也は嬉しそうに電話に出た。

健「もしもし、みさと?」

『もしもし…』

健也は驚いた…無理もない…男の声だったのだ…

健「……えっ…!?」

普通なら浮気と考えるだろう。

しかし健也は嫌な予感がした…もうみさとに会えないようなそんな気がした……

男『あの…もしもし?松山健也さんですか?』

健「そうですけど…」

男『警察です。実は………』

話が一通り済んだ後健也の顔は青ざめていた…


電話の後健也は言われた場所へ走った。

そこは病院だった。

病室に行くと知らない男の子とその母親が居た。

年はだいたい4、5才だろうか…泣きながらベッドの隣に立っていた。健也はベッドを見て言葉をなくした…

ベッドには頭に包帯を巻き顔色は悪く人口呼吸器が付けられ、横にはピッピッという寂しい音がしていたのだ…

健「みさと…?俺だよ…健也だよ…?目覚ましてよ…」

健也は涙が止まらなかった…

「本当に…ごめんなさい…!」

突然男の子の母親に頭を下げられた。


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